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2021TOKIWA Lab.採択企業 MANAKABURA×トキワ ウェビナーレポート

はじめに


こんにちは。TOKIWA Lab. インターン生の中野裕紀子です。

5月24日に、アクセラレータープログラム 2021TOKIWA Lab.の採択企業である、MANAKABURA様をお迎えして、株式会社ファーメンステーション代表取締役兼2021TOKIWA Lab.審査員である、酒井様との対談形式でのウェビナーを開催いたしました。

今回は、本ウェビナーでのコラボ対談についてご報告させていただきます。

登壇者ご紹介


本ウェビナーのアーカイブ動画はこちらから。


アクセラレータープログラム応募の背景から一次審査までの過程


尾中:成田様はアクセラレータープログラムをはじめとしたコンテストの参加が初めてだと伺っておりますが、応募から事業案への落とし込みまで様々な苦労があったかと思います。そこで改めて応募の背景から採択についてご本人からお話しいただけますでしょうか。

成田:私はアメリカに住んでいたこともあって、大手の企業が行うアクセラレータープログラムの存在を既に知っていました。また、ずっと化粧品を作りたかったという思いもあり、今回応募させていただきました。
 最初は本当に何も分からない状態で、慣れないプレゼン用語などに苦労した覚えがあります。一次審査後は二次審査まで残り26日しかなかったのですが、私の中では残り3日のように感じられて、何をしようかとずっと迷っていた記憶があります。そこで、株式会社トキワの公式Youtubeにて2020年度の採択社と審査員の方とのウェビナー動画が上がっていたので、そのウェビナーを見させていただきました。そこから何を答えたらいいのかを想像して、とりあえずパワーポイントに落としていきましたね。
 私にとっても、これからエントリーする方にとっても、この二次審査前の期間に何をしたらいいのだろうというところがすごく大きいのではないかと思います。

尾中:そうですね。二次審査に進むまでにはまず一次審査に通らなければならないということで、一次審査での資料はどのようにまとめられましたか?    

成田:一次の資料に関しては、ちょっとしたCMを作るしかないと思いました。私自身が何者なのかという内容しかプレゼンの資料として思いつかなかったので、自分はこんなことをやりたいですというCMを作りました。最初のプレゼン資料自体は6枚だったのですが、その後一次審査を突破した際に、私の事業案はなしではないんだと感じて、そこでスイッチががっと変わったと思います。

尾中:6ページにまとめられるのも大変ですよね。応募される方は本当に様々で、アイデアのみの方もいらっしゃればA4資料1,2枚程度の方、中にはしっかりした資料をお持ちになる方もいらっしゃいます。
 そこで、酒井様は既に起業されてから長いですが、そういったコンテストやアクセラレータープログラムなど様々なご経験があるかと思います。その当時はどのような気持ちで事業企画書などを書かれていましたか? 

酒井:私は元々金融やコンサル関係だったので、書類作り自体はある程度知識があったように思います。また特に女性起業家向けのコンペなどでは、物によっては事前にこういった内容を入れるといいですよというレクチャーなどがあるので、ネットなどで公開されているフォーマットを見て見よう見まねで事業計画書を書いていくという感じですかね。

尾中:審査する側としても、数字などももちろん大事なのでしょうけれども、事業に対する想いも非常に大事ですよね。

酒井:審査に関わらせていただいて思うのは、見た目とかフォーマットはそこまで大事ではなくて、なぜその人が、何をやりたいのかが大事だと思います。今回の成田さんのお話は非常に良いと思っていて、プレゼンなどが楽々とできるタイプではないのに、頑張って提出してここにいらっしゃるということが、いろいろな方に知っていただくべきことじゃないかなと。トキワさんのプログラムの審査員の方々は見た目や提案の仕方がいまいちだなどと判断する人は一人もいないですし、ビジネスをする上でかっこいい書類ができることと売れることは全く違うということが今ではよくわかります。ビジネス案を作ることはビジネスをすることとは全く別物なので、そこはもう気にせずにぐっと乗り越えて応募していただきたいなと思います。

尾中:それこそ初めてだと、そういった事業計画書の書き方などを調べて体裁は整えるのでしょうが、実際はその中身や想い、そしていかにその想いを実現したいのかがものすごく大事だなと思います

酒井:私は様々なコンペで何度も落ちているんですが、一番初めに通ったものは3回目の応募でした。授賞式の時には粘った気持ちを褒められて少し複雑な気持ちではありましたが。ですから、一回だめだったというのは、その案自体がだめということではないと思います。

尾中:やはりそういった粘りは大事ですね。事業もやはり継続、チャレンジし続けることが重要ではないかなと思います。

二次審査から最終審査までの過程


尾中二次審査から最終審査という過程で、初めての経験であった成田様がどのように事業案をブラッシュアップしていったかなど、当時のことを思い出しながらお聞かせください。

成田:二次審査の時は資料を13枚作成しました。その時に初めてZoomでプレゼンをしたのですが、緊張しすぎて当時何を言ったかほとんど覚えていません。ですが、とにかく自分の想いを伝えた結果、その思いに対して株式会社トキワの代表取締役兼審査員の金井さんに、君の想いを事業にするにはこれとこれが足りないよ、ということをたくさん教えていただきました。その当時は緊張で舞い上がってしまっていたのですが、冷静になってからその金井社長の助けが非常に大きかったと感じて、本当に感謝しています。
 二次審査通過の連絡をいただいてから最終審査まで20日程度しかなかったのですが、最終審査でのプレゼンスライドは23枚になりました。最終審査の時は審査員の方が全員いらっしゃったので緊張しましたが、この時は楽しくなって、資料の共有がうまくいかなかったこともありその分自分の想いをたくさん話させてもらいましたね。

TOKIWA Lab. 審査員

尾中:資料にご自身の想いをたくさん落とし込まれたのですね。我々のアクセラレータープログラムの特徴として、二次審査までのブラッシュアップが非常に大きいです。そこでいろいろな指摘や評価をお話しさせていただいて、そこでブラッシュアップしたものが最終審査に繋がっていきます。
 審査員の方による評価には定められた6つの評価基準ももちろんありますが、審査員の皆さんそれぞれが多様なフィールドで活躍していらっしゃいます。ですから、評価基準を一つの基本軸としながらも、やはり見る視点も多種多様であるかと思います。では、酒井さんの見る視点とは一体どういった視点なのでしょうか。

TOKIWA Lab.6つの評価基準

酒井:私は一審査員というよりも、最もアプライする人たちに近い存在として審査に参加しています。私が一番見ているのは、なぜその方がそれをやるのか、やり抜くかです。NOINの渡部さんも仰ってましたが、スタートアップにおいては、大変な時に踏ん張るということが事業継続のポイントだと思います。その時に支えになるのは、なぜやるのかということ。何のためにこれをやっているのかなと思いそうになった時に、どれだけ戻れる場所を持っていらっしゃるか、というところを見ています。

尾中:やはりそういった芯となる想いがベースになって、先程酒井さんが仰ってくださったようにそこに「戻れる」のですね。苦しい時はやはりあると思いますが、いろいろな意味で継続するということはかなり大変なことです。その時に戻れる場所があってこそ、そこでまた踏ん張りがきくのでしょうね。

酒井:そうですね。また、審査員の中でも多様な目線を持った方がいらっしゃるので、その皆さんがどう仰っていたかを審査員を代表してお伝えしたいなと思います。
 まず審査員一同、応募者全員の方に対して非常に真剣に向き合っています。その中で多くの方が良いと仰っていたのは、成田さんのご実績です。国内だけではなく海外でも実績を積まれていて、日本が誇れるグローバルに活躍されている方であると評価されていました。また眉にフォーカスしているという点もとても面白いですし、名前もロゴもとても素敵だと仰っていた方が多くいらっしゃいました。さらにサロンもあり、既に活動されているという実績があるという点も高く評価したいと仰っている方が多かったです。また成田さんは事業のコンセプトとして「ジェンダーフリーと環境」ということを最初から一貫して仰っていて、やはり今の時代を見たときにそのコンセプトは非常に良いと思いました。審査員の中でもこれは海外でも売れそうだ、ビジネスとして成功しそうだという声が出ていましたね。また成田さん自身もすごくブランドになると思い、成田さんをもっと前面に出したらいいんじゃないか、こういう風に伸ばしたらいいんじゃないかという話も出ていました。
 一方で、課題としてはどう売るか、ビジネスをどう展開するのかというところが話し合われました。ですが、我々審査員やトキワさんでそこをサポートし、いい物を作っていけるのではないかということで、素晴らしいポテンシャルを今後皆で応援したいという声が多く上がりました。

尾中:そうですね。本当にビジネスとして可能性のある方は、逆に言えばもうベンチャー活動など他の道があろうかとも思うのですけれども、成田さんはその想いとポテンシャルという部分も含めて、これから商品を形作っていくという過程を我々がお手伝いできればなと思っております。


採択後の進捗過程

尾中:では採択された後の現在地をお話しいただければと思います。

成田:今はちょうど商品の詳細を決めていて、トキワさんとは、商品の色・容器などについて相談させていただいているところです。私自身は、今の時代は若い世代の人たちがSNSの投稿や配信を見て化粧品を探すので、SNSでの確実なフォロワーを集めているところです。

尾中:成田さんとは2月頃から定期的にミーティングをさせていただいています。またこのアクセラレーターの特徴は、多様なフィールドでご活躍されている審査員の方々からメンタリングを受けられるいう点です。いくつかそういったセッションもさせていただきながら、今後も製品化を進めていきたいと考えております。


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