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私が39歳で14年務めた会社を辞める決断をしたその後

 

 この投降から2年。

 日々葛藤、モヤモヤを抱き、未来に不安を感じて一歩を踏み出そうとする

 30~40代に向けて。

 読んだ後、何か感じるものがあればいいなと思う。

 私は2年前14年働いた会社を退職した。

 noteに書いているが悩みに悩んで決断したというより自分の中では自然で

 あり必然であった。

 このまま変わらない日常を選ぶ選択肢はなかった。

 ただ、結論を書くが、転職後1年で復職をした。

 そうたった1年で。

 自分が思い描いたシナリオは脆くも崩れ去った。

 転職した先で活躍し、給与と地位を得る。

 自信はあった。自信があったから転職をした。

 会社が嫌で辞めたわけではない。むしろ環境は良く何も文句はなかった。

 だからこそ環境を変えた。

 ただ、自分は超人ではなかった。

 超人という言葉を定義すると、どんな環境であっても

 自分の力で成功を掴み取ることができる人。

 飛び込み営業でも成果を残せたり、理不尽な環境でも自分の力で

 環境自体を変えることができる。

 働いているとそんな人に出会うことがある。良くも悪くもぶっ飛んでいる

 そんな超人ではなかった。

 これは同じ目線で語ることではないと自覚しているが、

 メジャーリーグやサッカーでも海外リーグに行って

 成功する人と成功しない人がいる。

 日本で活躍した選手でも海外で全く活躍ができない。

 なぜか?

 やはり超人ではないからだと思う。はっきり言えば実力がなかったから。

 そう、自分も実力がなかった。

 この実力というのは、環境 × 才能 × 努力 × 意欲 に分解できる。

 転職前の自分は、環境がマッチした中で努力・意欲・少しの才能があり

 一定の評価を得ることができていた。

 だから転職を考えている人には考えて欲しい。

 今の自分自身は環境をガラッと変えたときにも実力を発揮できる

 超人なのか?

 今の会社での環境だから実力が発揮できているのか?

 そして、超人ではないが、転職先の環境が完全にマッチするか?

 ただ環境がマッチするかは正直入ってみないと分からない。

 だから自分の実力を客観的に分析した方が良い。

 勘違いしてはいけないのは、実力は

 社内評価ではなく、あくまでも社外からの評価が高いのか?

 ここまで読むと、転職を思いとどまらせるような書きっぷりだが、

 キャリアとしては転職は成功だったと感じている。

 もちろん、それは今復職して収入も環境も以前のまま働くことが

 できているから、この前提だからということはある。

 では1年で復職したのになぜ成功と言えるのか?
 

 思い描いたシナリオではなかった、これは事実。

 ただベンチャーに入ったことで自分が得たことがある。

 それはTHE MODEL に描かれているような

営業プロセスを実体験として学ぶことができたこと。

マーケ、インサイド、フィールド、カスタマーサクセスの分業によって

再現性を追求する。この仕組みを知り、理解し、実践した。

結果、復職後は今までとは異なる営業のアプローチの実践ができた。

誰も思いつかないこと、やっていないこと。

行動の根拠、軸を経験から持っていたので自信をもって実践できた。

そして何より復職して1年間、自分自身新鮮な気持ちで走りきり、

転職前では絶対にできなかったことができている。

新しい環境には新しい発見が必ずある。

それは長い人生においてプラスに働く。

転職はした方が良いか?という問いには

「 した方が良い 」と答える。

なぜなら、自分のキャリアにとってプラスになるから。

ただし、自分の実力を過信してはいけない。

あなたは超人ですか?と問いたい。

安易な決断は辞めた方が良い。

勢いに任せた決断は辞めた方が良い。

大企業で働いたからベンチャーで活躍できる、そんなわけはない。

実力が発揮できるのは適合した環境があるからだと自覚した方が良い。

そしてもう一つ。

仮に失敗したとしてもやり直せる居場所があるのかどうか。

幸いにも自分には居場所があった。

仮に居場所がなかったとしたら、泥沼にはまっていた可能性もある。

またプロ野球で例えて申し訳ないが、

移籍した選手が再度元の球団に戻ることもあれば、

声がかからない選手もいる。辞め方も重要だということ。

違う環境で働くということは大きなプラスになる。

決してキャリアにとってマイナスではない。

だから私は同世代の人たちが悩んでいたら後押しをしたい。

だけど、忠告もしたい。

あなたは超人なのか?


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