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マーダーミステリーゲーム作りました

私が『王府百年』を秋口ぎぐるさんなどに紹介したのは2018年9月のことでした。翌年8月には「ミステリアス・トレジャー」を立ち上げ、その翌月に『妖狐の村』のライセンス仲介を開始。今でこそマーダーミステリーゲーム(以下、MMG)はオープン会のプレーヤー募集からテレビ番組の撮影まで大小さまざまな企画が立ち上がるようになりましたが、当初は「マーダーミステリー」という呼称さえあやふや、業界は実に狭く、MMGをやったことがある人だいたい友だちという時期がありました。シナリオが追いきれないほどリリースされている今の状況を見るに隔世の感があります。

そんな中で私は、グループSNEの「GMマガジン」に記事を寄稿したり、中国のシナリオを翻訳して無料で公開したり、中国のMMGレーベル「LARP」のシナリオを日本でも公演できるようにしたりと、MMGの情報を広め、プレーの機会を提供する活動を行ってまいりました。しかしながら、やはりMMGに携わっていればオリジナルのシナリオを作りたくなるもの。ところが私には残念ながら一つの話を書き上げた経験がまったくありませんでした。

このようなとき、考えられる策は二つ。

1.シナリオ作りの方法を勉強する
2.誰かに書いてもらい、自分は監修に回る

1ができればベストですが、カレーを作りたいのでまずはスパイスを育てるための畑を耕す、というレベルの話です。今すぐ作りたいときに取る対応ではありません。

手っ取り早いのは2ですが、問題は誰に書いてもらうかです。身近にシナリオを書いている人がいれば話は早いのですが、残念ながら私の近くにそのような人はおりませんでした。すでにある程度実績を残しているシナリオライターに依頼するという手もありましたが、シナリオライティングの実績があるからといってMMGの優れたシナリオを書けるとは限りません。そんなとき、noteでトップに上がってきていたこちらの記事に出会いました。

当時、シナリオライターとして活動を始めたばかりだったえこさんがご自身の活動について書いた記事です。当時すでにゲームのシナリオを書いており、仕事の依頼も募集しているとのこと。

電子ゲームのキャラクターの作り方はMMGのシナリオにも大いに活きるはずだ。電子ゲームのライターが書いたMMGのシナリオをぜひ見てみたい。私は当時、そのように思っておりましたので、えこさんはまさに私のニーズにぴったりでした。また、おこがましい言い分ではありますが、フリーランスとして活動し始めた頃はどのような相談であれ嬉しいものです(これが数年経つと、人を見下したような条件の悪い依頼の山にうんざりさせられるようになるのもあるあるでしょう)。

そこですぐに連絡を取ってみると、都合の良いことに謎要素のあるシナリオのライティングに携わっていること、そしてさらに都合の良いことに私と同じ愛知県内に住んでいることが分かりました。

MMGは未経験だというので、さっそく体験してもらうと、これなら作れそうだ、ということで書いてもらったのが『四人の探偵 第一話 呦呦(ゆうゆう)と鹿は鳴く』です。ゲーム的な部分は私がゴリゴリ変更しておりますが、ストーリーの大筋はほとんどそのままです。特に、9人いるキャラクターはどれも個性的で、これはえこさんのゲームでのライティング経験が生きた部分ではないかと思っております。

イラストは、『刀剣乱舞』などのゲームのキャラクターデザイン、書籍の装画などで多数の実績をお持ちのしきみさんにお願いしました。こちらもえこさんのつてでご依頼することができました。青色を印象的に使った幻想的なイラストで、ゲームの世界観に合ったものに仕上げていただいております。

そのほか、ロゴデザインのあすまKさん、DTP・パッケージデザインの有我さん、そしてテストプレーで貴重なご意見をくださった皆さまと、数々の方の助けを借りたおかげでこの作品を完成させることができました。

『四人の探偵 第一話 呦呦(ゆうゆう)と鹿は鳴く』はこちらのフォームでゲームマーケット2021春に向けた予約を受付中です(4/3 18:00まで)。ゲームマーケット終了後は、ミステリアス・トレジャーのネットショップで販売するほか、一部の小売店でもお取り扱いいただく予定です。

「第一話」と銘打っているからには、ぜひ「第二話」、「第三話」と出していきたいと思っております。そのためにはこれからも皆さまのご支援が必要でございますので、ぜひお力添えのほどよろしくお願いします。

P.S. ミステリアス・トレジャーで一緒に活動していただける方を募集中です。特にPhotoshopかIllustratorが使える方、ゲームレビューが書ける方、SNSでの告知が得意な方。

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T.Mizutani

ノートに「スキ」をしていただくと、あるボードゲームの中国語タイトルと、それに対応する日本語タイトルが表示されます。全10種類。君の好きなあのゲームはあるかな?

中:卡坦島 / 日:カタン
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名古屋在住フリーランス中日翻訳者。野球・ボードゲーム・中国茶が好き。ネットショップ:https://mysterious-treasure.wixsite.com/website/shop、Twitter:@T_Mizutani、メール:raytiagu0802★e23.jp