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好きなものなんてこんなもん

私の趣味は読書です。
自他共に認める(周りが認めているかどうかはわからないです)飽き性の私。そんな私が唯一続いているものが、読書です。なぜ読書は続くのか。おそらく、新しいことを知ることが好きなのだと思います。
私は様々なジャンルの本を読みます。ビジネス、自己啓発、哲学、歴史など。
それは、著者の考え方であったり、ビジネスの知識、歴史など自分のしらないことを知りたいからです。そして、読書で得たものが、何かの役に立つと思うからです。自分の人生においてだったり、周りを助けたり。しかし、1番の理由は純粋な好奇心です。

様々なジャンルの本を読む私ですが、中でも1番好きなジャンルがあります。
それは、ミステリー小説です。
ミステリー小説(他ジャンルの小説もそう)を読むときは、純粋にストーリーを楽しみます。
なぜ、ミステリー小説なのかと聞かれたら、自分でアレコレ考えるの好きだからなのかもしれません。
ではミステリー小説とは、何か。
ミステリーを辞書で引くと、
①神秘。不思議。怪奇
②推理小説。怪奇小説。
という結果が出てきます。
①は、ミステリーサークルなどで使用する意味のミステリーだと思います。
②は、アガサ・クリスティーやコナン・ドイルなどで有名なミステリーです。
私が好きなミステリー小説は、②の方の意味である、推理小説です。

ミステリーを楽しむ要素は3つあると思います。
1つ目が、誰が犯人か。(Who)
2つ目が、どうやって犯行に及んだのか。手段。(How)
3つ目が、なぜ犯行に及んだのか。動機。(Why)
そして、上からそれぞれフーダニット(Who done it)、ハウダニット(How done it)、ホワイダニット(Why done it)と呼びます。
私が、ミステリーにハマったばかりの頃は、フーダニットとハウダニットを意識していました。当然のことですが、犯人を知りたい、その犯人がどうやってアリバイを崩したのか知りたい。その点が、描かれていれば、ホワイダニットは特に気にしていませんでした。

しかし、今は違います。今はホワイダニットについても気にするようになりました。
そのきっかけとなったのは、東野圭吾さんの加賀恭一郎シリーズです。
阿部寛さん主演で、『新参者』や『麒麟の翼』、『祈りの幕が下りる時』などのドラマや映画にもなった作品です。
なぜ、この作品でホワイダニットを意識するようになったのか。
それは、人間模様を描く作品だからです。東野圭吾さんの他の作品を見たことがないのですが、加賀恭一郎シリーズは人間模様がすごく描かれていると思います。
登場人物の人間性、他の登場人物との関係性(家族、恋人、友人、兄弟、夫婦)。そのため、ホワイダニットが他の作品よりも気になります。「なんでこの人が犯行を?」「恋人じゃなかったの?」と毎回思わされます。
東野圭吾さんの作品は、ホワイダニットに関して、今まで読んだミステリーの中で1番です。

ただ、私がミステリーで最も重要だと思うのが、意外性です。
あまりにも、現実離れした内容(透明になる服、瞬間移動)は好きではありませんが、そうでなければ、意外性のある作品が好きです。私はミステリーを読んで、騙されたいと思っています。犯人を当てたいと思いながらも、どこかで騙されたいと思っている。そんなジレンマに陥っています。しかし、その感覚がとても好きです。だから、ミステリーはやめられないです。

最後に、私が今までで1番面白いと思ったミステリーを紹介します。
綾辻行人さんの『時計館の殺人』です。
この作品は、なんといっても伏線の量が凄い。そんなに伏線をを張って大丈夫なのかと、こちらが心配するほどです。しかし、それも杞憂に終わります。全ての伏線が、論理的に無理なく説明され、見事に回収されています。そして、その伏線がハウダニットに繋がり、フーダニットまで繋がります。私がミステリーで重要視する意外性。ここまで、意外性のある作品は今まで見たことがありません。
さらに、この作品の凄いところは、全ての読者に、同一人物を犯人と勘違いさせてしまところです。他の作品ならば、犯人の候補となる人が複数いる場合が多いです。読者はその中から、犯人を探します。しかし、この作品は作者のミスリードによって、「絶対こいつが犯人だ!」と思わせる。その後に、とんでもないどんでん返しが待っている。そんな作品です。

そして、最近興味があるのが、謎解きゲームや脱出ゲームです。
ミステリーを読んでいたら、触発されてしまい、実際に謎を解いてみたくなりました。
一度も行ったことがないので、自分がどれだけ謎を解けるのか挑戦してみたいです。

趣味の読書とミステリー小説について書きました。


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