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40代女性。母との葛藤、子育て、日々の出来事に思うことを綴ります。

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  • 母は毒親だったのか?

    母からの支配と過干渉に悩まされた子供時代をふりかえります。

記事一覧

子供の早期英語教育について

先日、松井博さんがVoicyで子供の英語教育についてお話しされており、とても共感した。 この件については、野本響子さんとも一緒に対談されており、早期英語教育について…

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子供の習い事は慎重に

上記は、私が強いられてきた習い事の数々だ。フルートと高校時代の英語に関しては、私が自らお願いしたものだが、残りは母が一方的に選んできて入会させられた。中には、私…

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マザーズコンプレックス

私の家系は代々女系で、結婚後も嫁ぎ先より実家との距離が非常に近かった。どの女性も実母に対しての深い愛情と、それに伴う支配関係のようなものがあったように思う。母と…

禁止されなかったもの

何度もしつこいが、母はとにかく異常なまでに、自身の趣味嗜好を押し付ける人だった。厳しめの親にゲームや漫画を禁止されている子供は私の周りにもいたし、アニメは良いけ…

自己肯定感を考える

私が聞いている音声配信界隈で、最近自己肯定感の話をよく聴く。そこで、自己肯定感は高すぎるのも考えものでは?と言った意見があることを知った。高すぎる自己肯定感で自…

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母の闇

家では他人の悪口を頻繁に言うのに、一歩家の外へ出るとそのような素振りを一切見せない母だった。小柄で童顔な彼女は、周りから「可愛らしいお母さん」などと言われていた…

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子供の世界

流行り物を持てなかった私だが、小学校高学年にもなると、同級生にバカにされないように強がり始めた。母からの強制ではなく、自らの意思で流行り物を「持たない」という演…

キャラクターもの・ビニール素材・プラスチック製品

確か私が幼稚園に入る前、アニメのキャラクターが印刷されたキューキューなるサンダルのような靴をみんな履いていて、母はそれが死ぬほど嫌いだった。「何あの趣味の悪いビ…

記憶のはなし

私は幼い頃の記憶が非常に鮮明だ。写真などから辿ることができる記憶もあると思うが、写真が一枚もないのに覚えている場面が多くある。それらは、私の脳内に焼きつけられて…

『りぼん』の思い出

テレビも音楽も、お祭りも駄菓子も大嫌いだった私の母は、漫画、ファミコン、キャラクターグッズなども当然の如く嫌っていた。子供の大好きは、うちの母の大嫌いと言うこと…

そもそも毒親とは?③ 「毒になる親」を読んで(後半)

前回は『毒になる親』の前半部分、第一部に記載されていた子供にとって有害な親の特徴について取り上げた。今回はこの本の後半部分、第二部について書いていきたい。こちら…

そもそも毒親とは?② 「毒になる親」を読んで(前半)

毒親に関する本はたくさんあるが、やはりその原点に戻り、スーザン・フォワード氏の『毒になる親』を読んでみることにした。この本は、アメリカでは1989年に初版が出ている…

そもそも毒親とは?① Toxic Parents

母との関係について書き始めたのはいいけど、エピソードが多すぎて全く終わる気がしない。なんせ私は17歳まで完全に母の支配下におり、控えめに言っても年間300日くらいは…

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憂鬱

お祭りの季節になると私は憂鬱だった。言うまでもなく母は露店が大嫌いだった。商店街の方が出店しているようなジュースを買うくらいは許されることもあったが、露店は絶対…

おかしな子

母は、テレビや芸能人、流行り物が大嫌いだった。だからテレビ番組はほとんど禁止されていた。ドラえもんですら「アニメなんて幼児が観るものなのよ!あなたは赤ちゃんじゃ…

勉強もできない子

私が愚かなのはまあ本当のことではあった。私は母が匙を投げるほどお話にならないレベルで勉強ができなかった。小学校中学年くらいになると、うちの血筋でここまでできない…

子供の早期英語教育について

子供の早期英語教育について

先日、松井博さんがVoicyで子供の英語教育についてお話しされており、とても共感した。

この件については、野本響子さんとも一緒に対談されており、早期英語教育についてのご意見はもちろん、子育てについても共鳴することばかりで、多くの方に聞いていただきたい内容だと思った。

お二人の配信や対談については、ぜひ聞いていただければと思うが、私も早期英語教育については思うことがある。今まで散々、親は自分の価

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子供の習い事は慎重に

子供の習い事は慎重に

上記は、私が強いられてきた習い事の数々だ。フルートと高校時代の英語に関しては、私が自らお願いしたものだが、残りは母が一方的に選んできて入会させられた。中には、私自身もそれなりの達成感を感じ、最終的には納得して通ったものもある。ただ、幼少期のピアノは完全に母の押し付けであり、あの時の恨みは今でも忘れていない。私は従順な子供だったが、隠れた反発心をずっと持っていた。やりたくないことはやりたくない!だか

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マザーズコンプレックス

マザーズコンプレックス

私の家系は代々女系で、結婚後も嫁ぎ先より実家との距離が非常に近かった。どの女性も実母に対しての深い愛情と、それに伴う支配関係のようなものがあったように思う。母と伯母は祖母を、祖母は曽祖母を誰よりも愛しているように見えた。曽祖母ですら、亡くなるまで自分の実母の話ばかりしていたくらいだ。

彼女たちはただの仲良しではなく、いつも揉めていた。それは母娘間にとどまらず、姉妹、従姉妹、伯母と姪、祖母と孫娘の

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禁止されなかったもの

禁止されなかったもの

何度もしつこいが、母はとにかく異常なまでに、自身の趣味嗜好を押し付ける人だった。厳しめの親にゲームや漫画を禁止されている子供は私の周りにもいたし、アニメは良いけどお笑い番組は禁止なんて家庭もあった。なんせ昭和の話なので、親たちも今みたいに子供の意思を尊重していない。理不尽な大人がたくさんいたし、学校の教師だって今なら大問題な発言や行動をする嫌なやつばかりだった。

でも、うちの母はやっぱりちょっと

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自己肯定感を考える

自己肯定感を考える

私が聞いている音声配信界隈で、最近自己肯定感の話をよく聴く。そこで、自己肯定感は高すぎるのも考えものでは?と言った意見があることを知った。高すぎる自己肯定感で自己中に振る舞う人がいるらしい。少し違和感を感じながらも、なぜだろうと考えた時、私の考える自己肯定感と、世間で認識されている自己肯定感の意味は違うのではないか?ということに気がついた。

なぜなら、私が考える自己肯定感の定義だと、自己肯定感が

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母の闇

母の闇

家では他人の悪口を頻繁に言うのに、一歩家の外へ出るとそのような素振りを一切見せない母だった。小柄で童顔な彼女は、周りから「可愛らしいお母さん」などと言われていた。賢い人だから、余計な発言や噂話は絶対にしない。他人を信用していないからこそ、自分の話もしない。でも聞き上手で口が堅いから、他人からは信用されていた。大人しめで一歩引きつつも、誰にでも感じよく、にこやかにできる人だった。PTA系のお手伝いな

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子供の世界

子供の世界

流行り物を持てなかった私だが、小学校高学年にもなると、同級生にバカにされないように強がり始めた。母からの強制ではなく、自らの意思で流行り物を「持たない」という演技をするようになっていた。子供っぽいものは嫌いなの、とか言って誤魔化したり、母に強制的に持たされているものだって、自分が選んで買ってもらったかのようなフリをした。小6にもなれば親に反抗し始めるころだと思う。親に隠れて、これ買った!とか、親の

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キャラクターもの・ビニール素材・プラスチック製品

キャラクターもの・ビニール素材・プラスチック製品

確か私が幼稚園に入る前、アニメのキャラクターが印刷されたキューキューなるサンダルのような靴をみんな履いていて、母はそれが死ぬほど嫌いだった。「何あの趣味の悪いビニールのうるさい靴?!」と怒っていた。この人は、キャラクターはもちろん、ビニールやプラスチック素材までも大嫌いだった。

なので、キャラクターが描いてあるビニール製のプールバッグなど言語道断! 幼稚園の時、一瞬だけキティちゃんのプールバッグ

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記憶のはなし

記憶のはなし

私は幼い頃の記憶が非常に鮮明だ。写真などから辿ることができる記憶もあると思うが、写真が一枚もないのに覚えている場面が多くある。それらは、私の脳内に焼きつけられている写真やビデオのようなものだ。いつも母との苦い記憶を書いているが、別に悪い記憶ばかりではない。日常の何気ない一コマ。母が作ったご飯とか、近所の風景とか、電車の中からの景色とか、お友達の家で遊んでいる姿とか、その時に着ていた服や誰かのさりげ

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『りぼん』の思い出

『りぼん』の思い出

テレビも音楽も、お祭りも駄菓子も大嫌いだった私の母は、漫画、ファミコン、キャラクターグッズなども当然の如く嫌っていた。子供の大好きは、うちの母の大嫌いと言うことだ。

私が小学校3年生の時、クラスの女子のほとんどが『りぼん』や『なかよし』という漫画雑誌を買い始めた。クラスでは、りぼん派となかよし派に分かれてグループができて、私の友達は皆りぼんを読んでいた。休み時間は、漫画や付録の話題で持ちきりだっ

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そもそも毒親とは?③ 「毒になる親」を読んで(後半)

そもそも毒親とは?③ 「毒になる親」を読んで(後半)

前回は『毒になる親』の前半部分、第一部に記載されていた子供にとって有害な親の特徴について取り上げた。今回はこの本の後半部分、第二部について書いていきたい。こちらでは主に「毒になる親」から「人生を取り戻す方法」が描かれている。

日本では毒親育ちのほとんどが、自分でどうにか解決してより強い人間になるか、潰れてしまうかの道しか残されていないように感じるが、欧米では心に傷を負った者が心理士や精神科医から

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そもそも毒親とは?② 「毒になる親」を読んで(前半)

そもそも毒親とは?② 「毒になる親」を読んで(前半)

毒親に関する本はたくさんあるが、やはりその原点に戻り、スーザン・フォワード氏の『毒になる親』を読んでみることにした。この本は、アメリカでは1989年に初版が出ている。私がこの本についてうっすら知ったのは、2000年代に入ってからだ。調べてみたら、日本での初版は1999年。オーストラリアでの初版は2002年と、日本より後である。今はまた状況が変わっているが、オーストラリアはイギリス系なので、同じ英語

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そもそも毒親とは?① Toxic Parents

そもそも毒親とは?① Toxic Parents

母との関係について書き始めたのはいいけど、エピソードが多すぎて全く終わる気がしない。なんせ私は17歳まで完全に母の支配下におり、控えめに言っても年間300日くらいは罵られてきたのでネタが尽きない。でも、自分で書きながら少しげんなりしてきたし、他にも書きたいことはあるので、時々違う話も挟んでいこうと思う。

今回はそもそも毒親とは?という部分について触れてみたい。近年、「毒親」というワードを本当によ

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憂鬱

憂鬱

お祭りの季節になると私は憂鬱だった。言うまでもなく母は露店が大嫌いだった。商店街の方が出店しているようなジュースを買うくらいは許されることもあったが、露店は絶対に許さない。他の子供たちは、水飴やソース煎餅を食べながら、わいわい楽しそうに絶対に当たらないくじ引きをして一喜一憂している。羨ましかった。でも母は「ちゃんとした家の子供は、あんな不衛生なお店で体に悪いものを買い食いしたり、詐欺みたいなお店の

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おかしな子

おかしな子

母は、テレビや芸能人、流行り物が大嫌いだった。だからテレビ番組はほとんど禁止されていた。ドラえもんですら「アニメなんて幼児が観るものなのよ!あなたは赤ちゃんじゃないでしょ?!」と叱られた。

当時の子供たちがみんな観ていたと思われるとんねるずや山田邦子の番組なんてもってのほか。アイドルが大嫌いだった母は、ミュージックステーションなどの音楽番組ですら嫌悪していた。80年代はアイドル全盛期だったはずだ

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勉強もできない子

勉強もできない子

私が愚かなのはまあ本当のことではあった。私は母が匙を投げるほどお話にならないレベルで勉強ができなかった。小学校中学年くらいになると、うちの血筋でここまでできないのはおかしい、何かの障害かもしれないとか言い出した。母曰く、小学校なんて勉強しなくても毎回100点を取れるのが当然だそうだ。それなのに私は、算数で0点を取るとような子供だった。普段のテストもまあ酷く50、60点。良くて80点だ。小学校6年間

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