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七月の十七音(俳句)まとめ

日記を書き出したのは五年前。入院中の病床でした。
就寝前に「一日の感謝」を考え、朝起きて「思い」を吐き出すと前向きになれると聞いて、実践したんです。
それが「400文字と十七音」に繋がる原点。

今月は五日ほど空白がありました。正月を除けば初めて。
「もうやーめた」って一瞬思ったり。
「何のために続けてんだ?」って気持ちにもなったりして。

五歳息子が「しまじろうのタブレット学習」をする姿が目に入りました。彼はこの三月から一日も欠かさず続けています。
「すごいね」と言っても、ぽかん。気にもしてない。
毎日の課題を楽しんでやってるだけなんですよね。

私は知らず知らずのうち、手段が目的化してたのかもしれません。続けることが一番になるともうね……
映え写真を撮るために注文して食べない、みたいなことが起きてくる。
「俳句のための俳句」を作っておかしくなったことがありました。

原点回帰。
日々の由無し事を楽しみ暮らしていくために、また粛々とnoteを綴っていけたらと思います。


[七月の俳句一覧]

「日常に付箋を貼る」 が現在(俳句歴1年9か月)の私の俳句のテーマ。
日付をクリックすると、当該エピソード(400文字)が書いてありますので、気になる句があれば読んでみて下さい。

1日 -----
2日 掃除機が煙吐き出す溽暑かな
3日 いそいそと八時消灯半夏生
4日 夏の空初賃金の8キッゾ
5日 熱帯夜家族の布団勢力図
6日 白南風に競ふビブスの色四つ
7日 子の願い冷し中華の辛子つん
8日 マジックの種のポロリや星涼し
9日 -----
10日 -----
11日 -----
12日 -----
13日 山滴る打鍵の言葉ほしいまま
14日 御土産のぽつりと宿の冷蔵庫
15日 御神輿を担ぐ男児となりにけり
16日 驟雨来ぬ車内ひしめく女学生
17日 プール後の後部座席の鼾かな
18日 素麺やじやあね隣のお兄ちやん  ★
19日 ジェット機の少年走る蝉しぐれ
20日 兜虫♂♀♀の佇まい
21日 端居して主役の友のレゴ人形
22日 番号錠解けぬ百日紅を見上ぐ
23日 肌脱のスパイダーマンちびサイズ
24日 ドヤ顔の土用鰻の小骨かな
25日 水練に剥がれる膝のカットバン
26日 サンダルは一本早い電車へと
27日 登園の子の背を追つて喜雨の中
28日 誇るるは後悔の数冷酒汲む
29日 真つ直ぐの思いは内に胡瓜噛む
30日 「パパ早く」急かす手掴む夕焼かな
31日 夏期講座保護者の欄に自分の名

太字 は妻が選んだお気に入り三句です。
五歳息子の特選 ★は、18日 素麺や~ でした。

<講評>
妻「熱帯夜の句は、まさにうちの夜中の光景でおかしいというか……パパが小さくなって寝てるのが面白くて。冷し中華の句は、短冊を見た時の私の気持ちが凝縮されていて、でも「つん」という可愛らしい表現だったのが◎。胡瓜の句は、「真っ直ぐの思い」というロマンティックな感じを胡瓜を噛むという日常の行為に落とし込んだのがバランスがいいと思いました。」

息子「素麺か、パパと保育園に行ったやつ(喜雨)で迷ったけど、お兄ちゃんとバイバイした時のそうめんがいいなと思った。」

共感する句はありましたでしょうか。
今月もお付き合いいただきありがとうございました。


※こちらは先月のまとめです。


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