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アレルギー克服、最終章。<生卵>

卵アレルギーで「陰性」となった五歳息子。
前回のかつ丼(※)に続き今夜は生卵に初挑戦。
1129いいにくの日にあやかって、家族悲願のすき焼きを。

各々、自分で卵を割ってスタンバイ。
火の通った肉から先ずは一枚……
「パパ! 卵と肉、合うよ!」
――だろ? これがすき焼きってやつだ。

牛コマとは別に三枚だけ霜降り和牛を奮発した。
一人一枚の特別。
その美味さに興奮した息子は、またその肉を箸で掴んでしまう。
「あ、これパパの?」
――いいよ食べろ食べろ。俺の特別、やるよ。

父子のやりとりを目を潤ませ聞いているのは妻。
耳かき一杯の黄身から、息子と共に努力してきた彼女。
「頑張ってきて良かったあ」
感無量で息子に抱きついた。
「ママの特別もあげる」

息子はペロリ平らげご飯も二回おかわり。
最後は残った卵を少しかけたりもして。
「僕、発見したんだけど、卵がご飯につくとめっちゃおいしい」
――すごいじゃん。それ「TKG」って名付けようか。


卵溶く親子すき焼き待ちながら

(たまごとくおやこすきやきまちながら)

季語(三冬): 鋤焼、牛鍋


※三か月前、かつ丼チャレンジの記事はこちら。


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