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PANAMAMANのお蔵出し~丸の内・東京編

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都内の食べ歩きなどなど、徒然なるままに書き留めています。
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記事一覧

外食したい、その先に…「塩生姜らー麺専門店MANNISH」神田

外食がしたいのだ、外食が。何か月も感染症の予防ということで概ね外食を控えていたが、そろそろ限界だ。ひとの作ったものを食べたい。できればおいしいものを。 そんな思いが高じて、ここ数日間は都内で数件の外食を体験した。久々のお刺身定食など、気もそぞろで注文してみた。すると…ひと席開けて座った男性客がごほごほせき込んだ時に、なにか緊張が走った。また、大柄な従業員の方が、息苦しいのか鼻をだしてマスクを着けているのをみてまた緊張が走った。 私は気が小さいのだ。緊張が止まらない。そして

チャーハン☆レボリューション「ケン タカセ」東京ステーションホテル

ある日思い立って、東京駅の東京ステーションホテルにあるフィットネスジムの会員になった。ダイエットは志半ばで断念したが、スパでのんびりした後に東京ステーションホテルのレストランを一つ一つ探検してみるという優雅な楽しみを見つけてしまった。 「ケン タカセ」は中華料理店、と思うのだが正確に何と言ったらよいのか。東京ステーションホテル内にある、新しいカントニーズ、つまり広東料理の店だそう。どうも何かのスタイルをリスペクトしているように感じる。中華とフレンチの融合を目指したバブル期へ

天高く光射すカフェ「ドゥバイヨル 」丸の内

丸の内オアゾ。ここにから、東京駅北口に向けてファインダーをのぞくプロのカメラマンをよく見かける。この横断歩道を行き交う人々の風景を切り取ったものが世にいう「丸の内」「東京駅」の代名詞的な風景だ。ニュースやドキュメンタリーで使用される写真や映像でご存じのはず。ドゥバイヨルは東京駅から丸の内オアゾに入ってすぐ左手にある洒落たカフェだ。正確に言うと、チョコレートショップなのだが。 ひと時に都内で増殖したチョコレートショップだが、そろそろ淘汰が進みそうだ。小さなガナッシュにテンパリ

ジャスミンライスさらさら「マンゴツリーキッチン」 東京駅

東京駅のグルメマップ、未だ未完の地図を片手に旨いものを求めて放浪している人々は少なくないはずだ。現在、東京駅の地下部分には様々なテイクアウトのお店がひしめき合っていて、丸の内側出口とのちょうど中間部分の通路に有名なパン屋や土産物屋がある。 この通路の工事が始まる前には、酒屋があって、小さなカウンターでお酒と気の利いたおつまみを頂くことができた。なかなかの通なラインナップで、主に日本酒が豊富にあったが、生ビールもお手頃価格で飲むことができた。工事のために店がなくなって残念でな

コーヒーをもう一杯「実身美」大手町

オーガニックという言葉に弱い。オーガニックって、あんまり意味ないみたいですよ、というネットニュースですら興味深く熟読して満足を得る方だ。もはや、枕詞に近い存在であり、飲食時の祝詞に近い存在だ。 東京駅から、地下を進んでいくと、丸ビルから三井住友銀行東館に抜けていくことができる。大好きな寿司や蕎麦屋、パン屋、ベトナム料理店の前を通り過ぎて、なんとなくオーガニックの定食を頂こうという気分になっていく。柔軟なわたしは、オーガニック「風」ならそれでいい。「風」ってなんだ?おそらく、

ヨウカン×トウキョウ=最先端カフェ「トラヤ トウキョウ」

東京ステーションホテルの雰囲気の良さは不思議だ。ホテルの入り口など、なんだかわかりにくいのだが、意外にも内部に入ると静かな空間が広がっている。一階にあるサロン風のカフェなど、お値段は目が飛び出るほどお高いが、いつも満員御礼。新幹線に5分以内で乗車できるわけだから、考えようによってはコスパがいいのかもしれない。 トラヤトウキョウはステーションホテル内。上階にあるレストランの一つだが、本当におしゃれな空間が広がっている。東京駅の赤レンガの外壁を生かしたレトロモダンのカフェ。広々

つるっといわし・ぐいっと生「根室花まる 」KITTE丸の内店

東京駅の近傍、駅直結の複合施設であるKITTEは、そのむかしは一棟まるまる郵便局だった。なんとなく建物にその名残が残っているのだが、にわかに「なごり」を残したらしく、なんだかもったいないがらんとしたスペースが多い気がする。そして、その一見無駄にみえるスペースが、東京駅近隣の商業ビルにないほんわかしっとりしたいい雰囲気を出していて…実は用もないのに日曜日の夕方などふらりと出かけてみたりする。 KITTEの上階の飲食店フロアには、さまざまな人気店がしのぎを削っているようだが、「

おやつ以上デザート未満「紀伊国屋 豆乳クリームパン」

都内の駅ナカ、駅ビルの食料品売り場として、成城石井の躍進ぶりには目を見張るものがある。成城石井のお惣菜は、よくよく考えるととても高価だが、「量」がたっぷりあって、不思議とお得感がある。そのため、ついつい購入してしまう。 「高価」で「量」が少ないと、通常は多くの人に訴求できないはずだ。しかしその常識を打ち破り続けているのが紀伊国屋ではないか。 紀伊国屋のお弁当類を見てみると、ほとんどの商品が相当小ぶりだ。片手に収まるくらい。もはや、働き盛りの若者たちを顧客として想定していな

春のお弁当ウィーク

ゴールデンウィークが明けて、街の雰囲気がふっと柔らかくなったような気がする。この二日間、昼時になると近所の飲食店の販売するお弁当を手にいそいそと歩いているサラリーマンを見かけるようになった。ようやく買うことができたお弁当だから、…ちょっと今日は奮発しちゃおう、といった風体だ。 なるほど、他人の作ったお弁当の、なんと美味しいことか、うん。 様々な理由で、まだ開店していないお店もあるが、ふっと思い出すお弁当の感想など。何の気なしに。(東京駅などで買えるもの) ① 今日のごは

玄米、人参、ベジィな午後 「ソラノイロ ニッポン」東京駅

東京駅には八重洲地下街の方面に、ラーメンストリートなる一角があって、人気のラーメン店が並んでいる。オープン当時には、各人気店に巨大な行列が生まれていた。 そのうちの一店がソラノイロ ニッポンだ。もともとヘルシーなラーメンが売りではあるが、なんと、野菜(と玄米など)のみ、動物性たんぱく質を極力(?)使用しない「ベジソバ」を愉しめる、稀有な一店である。 いざ入店、わくわくしながら特製ベジソバを注文。 ラーメン、らしき褐色の麺がオレンジ色のスープに浸かっている。中太のストレー

アルデンテは死んだ「リトル小岩井」

東京駅のお隣、大手町駅に古くからある大手町ビルの地下には、古びたレストラン街がある。大手町界隈の手軽に飲めるお店の面々を取り揃え、いまもむかしも、変わらぬ賑わいをみせている。 大手町ビルは細長い形をしているのだが、丸の内線大手町駅よりの、すこし奥まった場所に、リトル小岩井はある。ビアホールのすぐ近くなのだが、お昼も夕方も、なかなかの客入りだ。しかし、この店はアルコールが売りではない。 おおなかがいっぱいになるパスタ、いや、スパゲティを出す。 この店の必食ともいうべき二品

究極の刑事めしに瞠目せよ「小岩井農場エキュート東京店」「東京あんぱん豆一豆」

東京駅、改装の最後の仕上げ段階で、店舗の休業が相次いだ。騒動がなかったら、今頃東京オリンピックに向けて、華やかな販売イベントなども行われていただろう。一寸先は闇。何が起きるかわからないものだ。 さて、店舗が再開したときのために、私が常日頃思っていたことをこの場で吐露したい。おなじことを考えていた人がいるかもしれないので、よろしくおねがいします(なにを?) 東京駅の一階、南口付近の「エキュート」には、お弁当や土産物や、ちょっとした小物、バッグなど楽しいショッピングスペースが