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誰もが多様な性のあり方で暮らしやすくなるためにに私たちができること-【結果発表】学校総選挙アンケートあなたはどう考える?LGBTQ

東京都でも「同性パートナーシップ制度」が来年度から導入の方針が決まりましたね! 誰もが多様な性のあり方で暮らしやすくなる社会のために、
私たちができることはどんなことでしょうか?

学校総選挙では、「学校総選挙アンケートあなたはどう考える?LGBTQ」と題し、アンケート調査を実施。今回は下記の2種類の設問を用意しました!

【Q1-Q2】
「多様な性のあり方を前提としない発言の良くない理由が分かるか」
【Q3-Q5】
「LGBTフレンドリーなアクションを今日から実践できるか」

これからの社会をつくる10代・20代の意見とは…?

【概要】
■調査期間:2021年10月28日(木)~2022年1月4日(火)
■調査方法:オンラインによる調査
■集計対象:全国の10歳~29歳
■投票数:7,575票

【Q1-Q2】よくない理由、分かる?分からない?

 LGBTQの当事者の人たちを差別・偏見をするつもりはなくても、普段の何気ない言葉遣いで当事者の人たちを傷つけてしまうことも少なくありません。
そうならないためにまずは、どのような発言が該当するのか知ることが重要です。そこで用意した最初の2問がこちらです。

 次の発言が「良くない理由」が分かりますか?
【Q1】(トランスジェンダーの人へ)「男女両方の気持ちがわかっていいな」
【Q2】(独身の人へ)「そろそろ結婚しないの?」

【Q1-2】投票結果_良くない理由

1つ目の「男女両方の気持ちがわかっていいな」の発言は、法律上の性と性自認が一致しているシスジェンダーの女性・男性が、同性である全ての女性・男性についての気持ちが分からないのと同じように、トランスジェンダーの女性・男性も、男女両方の気持ちが分かるわけではないため、適切な発言ではありません

調査では、79%の若者が「良くない理由が分かる」と回答。一方でおよそ、5人に1人が「良くない理由が分からない」と回答しました。

セクシュアルマイノリティに関する言葉についてはこちらをチェック!

2つ目の「そろそろ結婚しないの?」の発言には意図せずとも、結婚することが当たり前(普通)だということと、異性と交際しているだろうという前提条件が意味合いとして含まれてしまいます。現在の日本では同性カップルが異性カップルと同様に法律上の入籍することができませんし、異性のカップルでも様々な理由から結婚しない選択していることが間違っているということは決してありません。そのため、適切な発言ではありません

こちらは1問目よりも14ポイント高い93%の若者が「良くない理由が分かる」と回答しました。

【Q3-Q5】今日から実践できる?まだできない?

続いては、LGBTフレンドリーなアクションについて今日から実践できるかどうかの質問。「今日から実践できる」ことが最も望ましいですが「まだできない」という人は「なぜ、まだできないと思うのか?」を考えることで、誰もが多様な性のあり方で暮らしやすい社会を実現するためのハードルが何なのか、気づくきっかけになります。

LGBTQフレンドリーなおすすめアクション、今日から実践できる?
【Q3】彼氏・彼女ではなくパートナー、恋人と呼ぶ
【Q4】「女・男だから」で判断しない
【Q5】身近にLGBTQ当事者もいる前提で話す・行動する

【Q3-5】投票結果_実践できる

彼女・彼氏ではなく、パートナー・恋人と呼ぶ
3つの質問の中で最も「まだ実践できない」の回答が多かったこの質問。「今日から実践できる」と回答した人は74%でした。

相手のパートナーを知らない場合、「彼氏・彼女」と呼ぶことは同性愛を前提としていないことを示唆することになるので、「恋人」や「パートナー」と呼ぶことが推奨されています。

「女・男だから」で人を判断しない
「今日から実践できる」と回答した人は85%で、3つの質問の中で最も多くなりました。性のあり方は「女」と「男」だけで区別できるものではなく、「LGBTQ」と「それ以外」に分けられるものでもありません。グラデーションのように多様なあり方が存在します。

その人のことを「女性だから○○なんだね」「男性なのに○○なの?」と性別を前提として判断するのではなく、ひとりの人間としてフラットに関係を築くことが大切です。

身近にLGBTQ当事者もいる前提で話す・行動する
LGBTQの当事者は3-10%いるとされています。そして、その人たちの多くは自分がLGBTQの当事者であることをカミングアウトしていません。そのため、常にLGBTQの当事者の人がいることを前提として話す・行動することが誰もが多様な性のあり方で自分らしく生きられる社会のために私たちができることの1つです。

「今日から実践できる」と回答した人は79%でした。


まとめ

✅多様な性のあり方を前提としない発言で、良くない理由がより分かるのは
 「そろそろ結婚しないの?」(93%)。一方、「男女両方の気持ちが分かっていいな」の良くない理由が分かると回答した人は79%。

✅LGBTQフレンドリーなアクションで「今日から実践できる」と回答した人が最も多いアクションは「「女・男」だからで判断しない」(85%)

✅LGBQフレンドリーな行動は今日から実践してみよう!難しいと思ったら、「なぜ難しいと感じるのか」考えてみよう!

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