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Z世代が期待する政党は?Z世代が政治に求めること

選挙権年齢が18歳に引き下げられて早6年。

 選挙でマスコミが報じるのは
「全年代の投票結果」と
「若者の投票率が低い」ことばかりです。

若者は本当に政治に関心がないのでしょうか?

 Z世代の若者たちが
「いま期待する政党」や
「政治に何を求めるのか?」
「投票率は上げられるのか?」をテーマに
これまで3度実施した投票の結果や対談を踏まえて
掘り下げていきます。

 ※Z世代(1995年4月〜2011年3月生まれ)

3度のオンライン模擬選挙から見えた傾向

 若者たちに「今、期待する政党は?」と投げかけ
 2020年10月から3度にわたり
10代・20代限定のオンライン模擬選挙を実施しました。

 彼らは政治に何を求め、期待しているのでしょうか。 

海外と比較した日本の投票率

【参照元】総務省参議院議員通常選挙における年代別投票率の推移

 上のグラフは日本の参議院選挙の年代別の投票率です。

2019年の参議院選挙は、
全体の投票率が48.8%

 それに対して
10代の投票率は32.3%、20代は31.0%
一番高いのは 60代で63.6%でした。  

※学校総選挙プロジェクト調べ

海外の10代〜20代の投票率は、
オーストラリアが97% 、
次にスウェーデンが85%

オーストラリアでは投票しなかった人へ
罰則が設けられていますが、
スウェーデンは罰則などなく、
この投票率の高さです。

若者たちは政治に関心を持っていないのか?

 2020年に実施した調査では、
国の政治への関心度合いは
高校生〜30代まで大きな変化はなく、
40代以上が比較的高い傾向にありました。

   一方で、投票意向を聞くと
高校生の55.9%が
「必ず投票に行く」と回答しており、
意識と実際の投票行動にギャップが生まれています。 

若者が今、期待する政党は?投票結果発表 

30,572票の結果、
Z世代は主体的に情報を集め、
総合的な判断で投票する傾向に
あるとわかりました。

 新型コロナウイルス感染対策、
岸田政権発足、野党共闘と
トピックスが盛りだくさんだった
2021年衆院選。

 若者たちが期待する政党と
その理由を深掘りします。 

2022年10月実施の「期待する政党はどこ?」投票結果


Z世代が各政党へ期待する理由

 TALK SESSION「若者の投票率」って上げられる?

 衆議院選挙を2か月後に控えた2021年夏、
「若者の投票率って上げられる?」をテーマに、

 10代〜20代が選挙に対して今感じていることや、
もっと選挙に行きたくなる施策、
同世代にも投票を呼びかける方法などについて
話し合いました。

若者が今、期待する政党は?学校総選挙の見解

若者世代の投票傾向として、
個別政策への賛否はありつつも
政策の実現性や実行力で
総合的に判断する様子がうかがえます。

 関心を持った個別政策に対しては
SNSで「いいね」や「シェア」したり、
オンラインでの署名に参加するといった
アクションが取れることから、

 「選挙での投票」の際は、
特定のイシューではなく
総合的な判断になっているのでしょう。

  今の若者世代は生まれたときから不景気が続き、
社会全体が好転した経験に乏しいため

 「何もしなくとも悪化するのであれば、
 少しでもリスクが少ない選択を」

 と考えているようです。

  加えて、コストパフォーマンス、
タイムパフォーマンスへの意識が高いのも
この世代の特徴です。

 物事にはメリット/デメリットの
両方があることを理解しており、
少しでも失敗の可能性が低い選択を
する傾向があります。

学校総選挙では2022年4月まで3回にわたり
政党へのオンライン投票を実施しましたが、
いずれも1位の政党は変わりません。

 この世代は物心ついた頃から
ほぼ政権が代わっていないこともあり、
政権交代のリスクとリターンを
天秤にかけたときに、リスクを冒してまで
変化を望む人は少数派のようです。

「これまでの政権運営に
 100%満足しているわけではないが、
 培ったノウハウを基に
 改善していってくれれば良い」

 という考えが主流のように感じています。

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