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母の日を祝えなくて

母の日とか、父の日とか、そういうのが苦手だ。

わたしの母も、たぶんだけど母の日をそんなに祝福していないと思う。それに母の日をやると父の日も何かしなきゃいけないので、基本的にノータッチで生きている。

ごく普通の家庭で育った人にそう言うと「だったら父の日もやったらいいじゃん」と突っ込まれることが多いのだけど、そこは家庭の事情があるので深く聞かないでほしい。どんなに説明しても理解してもらえない家庭の事情は、きっとどの家にもあるでしょう?(ない人もたまにいるけど、そういう方は「へえ、よくわかんないけどそういう家もあるんだ」と思ってくれればそれでいいです。)

我が家は外から見たら普通の家庭なんだけど、普通の家庭では無いようなぎょっとするような問題が転がっていたりする。ごく普通の家庭は親が頻繁に怒鳴らないと知ったのは、社会人になってからだった。

幼少期はそれが普通だと思っていたから耐えられていたけど、もう耐える必要がないかなと思って実家からは距離を置くようにした。だから母の日や父の日にわざわざ何かを贈ることもしなくていいかなと思っている。誕生日に連絡くらい入れるようにしているし。

つらつらと我が家のことを書いてしまったけれど、わたしと同じように「母の日」にうまく向き合えない人も、きっといるんだと思う。でも、それはそれでいいとわたしは思っていたい。

家族に対する価値観なんて人それぞれ。年々母の日のマーケットは拡大していそうだけど、家族の距離感は自分で決めたらいい。「家族なんだから仲良くあるのが普通」ではない人も、そうできない人も、たぶん思ったより多く世の中にはいる。

だから母の日にうまく付き合えない自分を否定しなくてもいいし、母の日を楽しむ家族のことも否定しなくていい。

しなくていいんだよ。

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