私の薬⑥レボトミン(レボメプロマジン)

 レボトミンは定型抗精神病薬、つまり古くからある薬です。レボトミンとヒルナミンは商品名の違いだけで、同じレボメプロマジンです。レボトミンは睡眠薬ではなく統合失調症の薬ですが、少量で強い不眠に使われます。レボトミンはコントミン(クロルプロマジン)より鎮静作用が強い、つまりより眠れます。レボトミンは躁病の適応もあります。
 レボトミンは錐体外路症状の他にも副作用が多いです。特に口の渇きとろれつが回りにくいのが多い印象です。
 不眠を訴える双極症患者さんにはまずデエビゴ5〜10mg、効かなかったらベンゾジアゼピン系睡眠薬(入眠困難にはマイスリー5〜10mg、中途覚醒にはベンザリン5〜10mg)、それでもダメだったらベンゾジアゼピンの2剤目は使わずにレボトミン2.5mg〜かセロクエル25mg〜を使います。副作用に気をつけながら増量していきます。
 私はどうしても寝たい時、レボトミンを5〜10mg内服します。10mg飲んで寝られなかったことはありません。私が感じる副作用は口の渇きのみです。レボトミンを飲んだ状態で中途覚醒すると、眠気がすごいので起きていられません。よって諦めて再入眠することになります。これがレボトミンの良さです。
 以上で「私の薬」シリーズを終わります。6つの薬しか使っていません。私の薬に関する質問あれば、コメントをお願いします。

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