見出し画像

先生のための「人脈形成論」後編〜学校という名のプラットフォーム〜

僕は私立の高校で働いています。そして高校教員として割と楽しくやらせてもらっています。

さて、今日は『教員が人脈を形成するために、どこで頑張るのが一番効率的か』という話について書きたいと思います。

今回の文章では

①学校=プラットフォーム、若い様々な人材の集まる場所としての学校論

②自分の生存戦略という観点から見た教育論

③金銭の絡まない人間関係のメリット・デメリット

これらの事項に触れつつ、最終的に教員賛歌になります。よろしくお願いします。


0.誰にでもある「ここではないどこか症候群」


僕は高校教員として楽しくやらせてもらっています。でも、時には、「自分の天職は他にあるのでは?」とか「何かもう少し、社会的にチヤホヤされてみたいな」なんて「ここではないどこか」という妄想をしてしまうこともあったんですね。(まあ、正直、今でもあります・・・・)

そんな少し野心的だった僕は、数年前にある行動をおこしました。

「いろんな人たちとの人脈を作りたい」と思っていろんな交流会に積極的に顔を出してみたんです。

でもその経験からわかったことは、教師、というか僕の実力では、他の職種の人たちに対してメリットを与えることが少ないから、あまり相手にされない・・・という悲しい現実でした。

それについての以前の記事です。

残念ながら本を出版したり、テレビに出るなどの知名度がない場合、このままこういう交流会に出たところで、あまり自分が望むような結果が得られなさそうだな、と思いました。


①学校=プラットフォーム、若い様々な人材の集まる場所としての学校論


ここでふと考えてあることに気が付いたんです。

「ちょっと待て、むしろ交流会で頑張るより、『学校』で頑張った方が賢いんじゃね?」

今はみんな高校生です。でも、10年後や20年後に、いろいろな職業に生徒たちは就くわけです。そう考えると、学校って、数年後に様々な職種に就く人たちが在籍する「プラットフォーム」だな、と気付きました。


②自分の生存戦略という観点から見た教育論


今、無理に交流会に参加して撃沈するよりも、学校の業務を頑張って、生徒たちの信頼度を上げ、10年後くらいに様々な職業の生徒たちが、自分の協力者になってくれる方が、長期的に見て、実はコストパフォーマンスが良いのではないだろうかと思いました。

何より、そう考えると、生徒のために頑張ることが、生徒のためだけでなく、自分のためにも変わっていくわけです。

「自分ごと」に仕事が変わっていくため、必然的にモチベーションも高くなっていきます。だって、生徒の能力を高めれば高めるほど、将来の自分の協力者候補の能力を高めることが出来るわけです。

この考えは、教員も生徒も保護者もみんながハッピーになるかな、と思いました。

そう考えたら「教員」という仕事が、俄然、魅力的なものに見えてきました。

僕らは、信じられないくらいの幅広い業務体験が出来るわけです。授業はプレゼン、学級経営はマネジメント、文化祭はプロジェクトマネージャー、面談はコーチング・カウンセリング。

業務を一生懸命頑張れば、幅広いスキルが身につき、なおかつ、将来の幅広い人脈を広げられる「おいしい」職業なんだと思うようになったんですね。

だから教員はすごい「おいしい」し、同時に「やりがい」のある仕事だと思います。

「生徒のために!!!」だけではなく、自分の生存戦略のためにも「イケてる」と思います

※ただし生徒の年齢のことを考えると、高校や大学の教員のみが取りえる戦略かもしれません。


③金銭の絡まない人間関係のメリット・デメリット


教員が気を付けるべきは、教員の仕事における人間関係には、基本的に金銭関係が絡まないことです。だからこそ、他の職業の人たちに対してあまりメリットを与えられないのかもしれません。

人間関係に金銭が絡まないメリット・デメリットについてはまた別のnoteに書かせてもらいます。

デメリットの一つとしては、業務の緊張感が低くなり、いろいろなことがルーズになってしまうことがあります。だからその部分のクオリティーを上げることが出来たら割と

「教員最強!!!」って感じになる気がします。


最後に ~教員による、教員賛歌~


先生たち!!!

「僕たちは割とイケてる仕事についてる」と本気で思います。少しずつ「先生」という仕事をアップデート出来るようにお互いに頑張っていきましょう。

きっとその方が楽しいし。60歳以降の自分の人生の充実度も変わってくるはずです。

では、今日もお互いに自己研鑽に励みましょう。

「生徒」のために、そして「自分」のために

ここまで読んでいただきありがとうございます。

この記事が参加している募集

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?