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カポエイラと手話

意外と多い共通点


 普段の主なコミュニケーションが手話である僕にとって、カポエイラを始めると、あれ?これって手話と似ている面があるなーと思った。これは自分にとっても興味深いテーマなので、簡潔にまとめてみました。
※カポエイラに関しては、まだ勉強中ということもあり、また起源に諸説もあることをご了承ください。手話も含めて専門的な掘り下げはしません。

①迫害を受けていた

 カポエイラの始まりは、16世紀以降、ブラジルで奴隷として扱われた黒人たちが、権力者への抵抗手段として格闘術を生み出したといわれています。
 権力者に隠れて、楽器を演奏し音を奏でて、踊りに見せかけてひそかにカポエィラの鍛錬を重ねました。
 手話も、もともと昔から存在していたが、「口話中心教育」により手話が排除されていた。手話は「手まね」と馬鹿にされていて、もし手話を使おうとしたら、先生や家族に平手打ちされていた。
 そのため、ろう者たちは隠れて手話でコミュニケーションをとっていた。そうして手話が受け継がれていったが、まだ差別意識が残っています。

②視覚が大事

 手話は相手の顔(厳密には表情)を見るのが大事です。手話を学んでいる初心者は、どうしても手の動きだけ見がちになってしまう。ある程度できるようになると、手、腕、表情、体全体からの情報をキャッチできるようになります。これが手話の本来のコミュニケーションです。
 カポエイラはとにかく動き回るのが基本。自分の体を回転する、背中を向けることなどが多いけど、あらゆる位置から常に相手の顔を見ることが基本。そうしないと見えないところから蹴られてギャフン(死語)ということになります。
 その意味で、相手を見ることのが基本なのがろう者としてすごくわかりやすいです。おかげさまで「よく見ているねー!」と褒められます。

③対話

 手話はいつまでもなく言語としてのコミュニケーション手段である。また詳しい話は今後の機会にするが、日本語に付随するおまけみたいな感覚のイメージだと思っている人が多いです。実は、手話もボキャブラリー豊富な言語です。
 カポエイラも、相手と向かい合って技を出し合う、蹴りあう、避けるなどなどのアクションをお互いにします。そして相手へのリスペクトを大事にするのが大事です。言葉はなくとも、ろう者でも対話できるカポエイラって素敵ですね。

終わりに

 簡潔にですが、自分なりにふと思ったことを書いてみました。カポエイラはまだまだ知らない世界があり、どんどんチャレンジしていきたいと思っています☆応援よろしくです!

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