【映画鑑賞】ディストピア パンドラの少女(字幕版) レビュー
――真菌のパンデミックにより、ほとんどの人類がハングリーズ(飢えた奴ら)と化した近未来。イングランドの田舎町ではウィルスと共生する“二番目の子どもたち”の研究が行われていた。彼らはウィルスに感染しながらも思考能力を持ち続け、見た目は全く普通の子供だった。研究所ではその子供たちから、ワクチンを作り出そうとしていた。ある日子供たちの中に、高い知能をもった奇跡の少女メラニーが現れる。(C)Gift Girl Limited/ The British Film Institute 2016
今回鑑賞しましたのは「ディストピア パンドラの少女」です。
下記に張り付けたのはYouTubeの予告動画です。
以下レビューでネタバレ注意です。
物語は主人公であるメラニーが薄暗い独房で数を数えながら始まります。
すると明かりが灯り、メラニーは自ら独房内にある車椅子に座わると銃を構えた兵士が入ってきます。そしてメラニーを車椅子に固定していきます。
メラニーの他にも車椅子に固定された少年少女たちが運ばれて行った先は教室のような部屋。
そこで教師であるヘレンから授業を受ける子供たち。
授業を終えるとまた独房に戻る。食事はミルワームのような生き物を食べ、何か異常な存在ということを醸し出します。
その夜に現れたのはコールドウェル博士という女性で、メラニーといくつか会話をします。
そこでメラニーに20以下の数字を言ってと言うとメラニーは「13」と答えますが、次の日の朝になると13番の部屋の子が姿を消してしまいます。
二回目の授業風景の時、メラニーの作り出した御伽噺に感銘を受けたヘレンはメラニーの頭を撫でようとしますが、軍人のパークスが怒声を上げて教室に入ってきます。
彼は彼女が子供に触れようとしたことを咎めると、自分の唾を腕につけて近くにいた少年の顔の前へ腕を差し出します。
暫くすると少年の様子は一変、狂ったかのようにその腕に対して噛みつこうとします。
そして周囲の子供たちもその少年に感化されるように暴れだします。
普通の子供とは違う子供たち。
その夜、またコールドウェル博士がやってきて、メラニーに数字を訊くが彼女は自分の部屋番号である「4」と答える。
そして朝になるといつものように灯りが灯るがメラニーは教室へは連れていかれずに、別の場所へ連れていかれることに。
エレベーターを乗って到着したのは地上。
軍事施設の格納庫を出ると外は慌ただしく、フェンスに群がる無数のハングリーズが描写されますが、メラニーは研究施設へ。(フラグが立ってますね)
そこにいたコールドウェル博士がいたが薬品で体が動かなくなるメラニー、まさに解剖されそうとなった時、ヘレンがやってきて消火器を武器に博士を脅迫します。が、油断した隙にスプレーを顔にかけられ撃退されてしまいます。
その後、解剖が始まるかと思った瞬間、研究施設にハングリーズが雪崩れ込み、研究員が感染。博士もその場から逃げ出し、メラニーとハングリーズが二人きりになります。
絶体絶命かと思ったが、ハングリーズはメラニーには見向きもせず近くに飛び散った血を舐めるのみ。
メラニーは近くのメスを使って拘束具を切って、研究所を逃げ出し外に出ると、基地内にハングリーズが大量に入り込み、壊滅状態になります。
なんとなく判ってた!
メラニーはヘレンと合流するとパークスとコードウェルの乗る装甲車に飛び乗り、基地から脱出。
メラニー、ヘレンたちは果たして無事生き残ることができるのか。
◆総評
設定や世界観は非常に面白く、中盤でハングリーズの大軍の中を通り抜けるシーンは緊迫感があってみているだけでハラハラしました。
全体的にハングリーズが出てくるシーンは緊張感があり、ホラーとしては上々。
ただ、ラストの展開が人によっては好みがかなり分かれそうです。
個人的には好きな展開ですが、少数派な感じがします。
さらに情報の開示タイミングが非常に遅いので観ていると前半ですぐにダレる気がします。
ゾンビ好きなら見てみてもいいですが、そうではない人にはあまり面白くないと思います。
お勧めはあまりできません。
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