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なかなか信じてもらえない、長月と病の今まで。 その2

・はじめに

 前回、自分が生まれてから社会人になるくらいまでを書きましたが、今回は現在治療中の病までを書きたいと思います。

・新たな病院との出会い

 前回記事の文末で、「新たな病院との出会い」と書きましたが、その病院とは、日本医科大学付属病院東洋医学科
 最近少しずつ増えているものの、大学病院としては珍しい東洋医学の専門科です。
 紹介してくれた友人も、或る時公共交通機関で倒れたのをきっかけに不定愁訴に苦しみ、いくつかの病院を受診したものの、どの病院でもこれといった治療もできず困っていたそうです。
 そんな中、薬剤師の知人に相談したところ、日本医科大学付属病院東洋医学科の紹介を受けて受診したそうです。
 友人は東洋医学科の受診をきっかけに体調も回復、ご自身もある程度東洋医学を学び、今では体調管理に東洋医学漢方薬が欠かせなくなっているそうです。
 自分自身も友人に紹介を受け、受診したところ、丁寧で長時間にわたる問診と舌診、脈診など、西洋医学とちょっと違ったアプローチで診察を受け、東洋医学的な問題がたくさん見つかり「治療は長くなるけれど頑張ってね」と言われました。
 当日は漢方薬を数種類処方してもらい、体質を把握する為にしばらくは短いスパンでマメに通う事となりました。
 現在もスパンは少し長くなったものの、定期的に東洋医学科に通いつつ、自身も東洋医学、漢方について学び、今ではなくてはならないものとなりました。

・痛み

 2000年に入った頃から、頭痛以外に体のあちこちが痛むことが多くなりました。
 その痛みは少しずつ強くなり、頭痛、首、肩、腰に始まり、顔の眉のあたり、手足の節々へと広がっていきました。
 地元のクリニックを受診するも、「ストレス」であるとか「不規則な生活と運動不足」が原因であるといわれ、これといった治療は行われませんでした。
 そんな中、偶然テレビで見た医療情報系番組で取り扱っていた「線維筋痛症」という病気が自分の症状に似ていた為、番組内で紹介されていた線維筋痛症学会にコンタクトをとって、とある病院を紹介して頂きました。
 受診してみると予想通り線維筋痛症で間違いないとの診断、この病院へ通う事になりました。
 しかし、その病院、医師からの説明が少なく、医療費も高額。
 担当医は研究成果もあり、学会でも有名な権威ある先生でしたが、治療が上手くいかないと機嫌が悪くなったりして、患者側からは非常に相談しづらく、治療効果も今一つ…
 半年ほどで通うのを止めてしまいました。

・腎臓結石から腎盂腎炎

 ある日の夜、腰の辺りに重く鈍い痛みがあったのですが、いつもの体の痛みと違い、その痛みをどんどん強くなり、痛みで息をするのも辛い程に。
 以前、父が腎臓結石で苦しんだ事が在り、ほぼ同じ症状だったので、地元の腎臓の専門医のいる病院を受診することにしました。
 翌朝父に車で病院まで送ってもらい診察、検査。
 腎臓結石に因る水腎症でした。
 痛み止めと尿路を広げる漢方薬を処方してもらい、帰宅。
 翌日にはは出て一段落。
 翌々日には友人と出かけていたのですが、そこで異変が。
 いつの間にか発熱していて計ってみると39度程、排尿時に痛みがあり、腎臓結石との関係があるかもと思いました。
 歩くのも辛い状態だったので、友人の車で自宅まで送ってもらい帰途へ。
 帰宅途中ずっと尿意があり、途中で辛くなりコンビニのトイレへ。
 その時の尿は白く濁り、明らかに異常だと実感しました。
 そんなこんなありつつも何とか帰宅。
 しかし休日だったため、病院はどこも休診。
 地元の消防署に電話して、症状を説明して救急病院を教えてもらい、友人の車で再び送ってもらい受診。
 検査の為に採尿。
 問診の結果おそらく尿路感染だろうということで抗生物質の点滴を受けて帰宅する事に。
 何度も送り迎えをしてくれて、病院でかなり長い時間待ってくれた友人に感謝の気持ちでした。
 後日検査結果を聞きに再び受診したところ、やはり尿路感染に因る腎盂腎炎との事。
 そこから数日、抗生物質の点滴などの治療を受けて回復しました。

・突然の視界異常

 線維筋痛症と診断された病院の受診を止めてから数か月たったある日の夜。
 PCで調べ物をしていると、画面がギラギラとまぶしく感じ、見づらさを感じてから数分、視界の一部にアナログテレビの砂嵐を明るくしたような領域が現れました。
 その領域はだんだん大きくなり、ついには視界の7割ほどを占め、まともにものが見られなくなりました。
 症状を検索しようにも画面が見えず、手探りで寝床に戻りしばらく横になっていました。
 視界の異常は2時間ほどで消えたものの、頭痛と軽い吐き気があり、脳の異常の可能性も考えられたので、翌朝、地元の大きめの病院の脳神経外科を受診しました。
 画像診断などの各種検査の結果、脳の物理的な異常は認められないとの事。
 担当医曰く、今回の症状は神経内科の領域だと思われるので、改めて神経内科の受信を勧められました。
 あいにく受診した病院に神経内科は無く、帰宅して病院を探すことになりました。
 帰宅後、webで神経内科を調べていたところ、近くに神経内科頭痛外来を専門とする医師が開業していることを発見、早速受診してみました。
 受診してみると、視界異常に関しては閃輝暗点の強烈なものであろうとの診断。
 また、線維筋痛症の事を話してみたら併せて治療してもらえるとの事。
 頭痛閃輝暗点の予防薬、神経の異常興奮を抑える薬と頭痛発作の時の点鼻薬を処方してもらいました。
 診察代も初診で1,200円ほど、再診は600円ほどと安く、懐事情的にもとても助かりました。
 こちらの病院も現在定期的に受信し、頭痛や体の痛みはだいぶ楽になりました。

・血尿再び

 前回の記事でも血尿のエピソードがありましたが、数年後に再び血尿があり、さらに左の睾丸に鈍い痛みがありました。
 今回は通っていた日本医科大学付属病院東洋医学科の先生に相談。
 院内紹介で泌尿器科を受診しました。
 診察、検査の結果、慢性前立腺炎との事。
 医師の見立てでは、以前の腎臓(尿路)結石腎盂腎炎がきっかけで、炎症はあったものの、見過ごされて慢性化、じわじわと悪くなって現在に至ったのではないかとの事。
 現時点で細菌感染はないものの、炎症慢性化していて、前立腺腫れている為、年単位での治療になるとの事。
 こちらも現在通院して治療中です。

・前厄と不整脈

 年齢的に前厄となった年、はっきりと自覚できる不整脈があり、日に日に体調が悪化、誕生日を迎える頃には日常的な運動量で辛くなることがしばしばありました。
 地元の内科を受診、心電図をとったところ不整脈がありました。
 その為、24時間ホルター心電図と心エコー検査をすることになりました。
 検査終了後、医師の説明ははっきりせず、不安を覚えたので検査結果を借りて日本医科大学付属病院東洋医学科の先生に相談。
 心電図など、一通り検査結果に目を通した先生は、「気になる事がある」と仰って再び院内紹介で循環器内科を受診する事に。
 後日、循環器内科を受診し改めて検査結果を見てもらったところ、「明らかな心房細動が在る」との事で、精密検査と投薬治療を開始。
 しかし投薬治療で十分な結果が得られず、手術をすることに。
 動脈カテーテルによるアブレーション手術を行いました。
 術後医師の説明を聞いたところ、思いの外症状が重かったらしく、予定よりかなり広範囲の心筋を焼灼したらしく、回復には時間を要するとの事でした。
 カテーテル手術だったので、入院自体は数日でしたが、その後暫くは自宅で安静、療養が必要との事でした。
 こちらも現在通院して治療中です。

・背中の腫瘍

 時間的に少し前後してしまうのですが、不整脈が出始めて、手術するまで約半年の期間がありました。
 実はその間に1度手術を経験しました。
 原因は背中にできた腫瘍。
 初めて気が付いたのは年明けすぐぐらいだったのですが、ゆっくりと大きくなり気が付けば数センチの大きさに。
 炎症を起こし痛みも伴うようになり、睡眠時に痛みで起きることも度々起きるようになったので、地元の皮膚科を受診、手術での切除が必要との事で紹介状を書いてもらい、日本医科大学付属病院皮膚科を受診。
診察の結果、炎症性粉瘤腫と診断されました。
 数日後に手術を行い無事摘出。
 手術は局所麻酔によるものだったのですが、腫瘍のサイズが大きく、手術中、メスやハサミが度々麻酔の効いている範囲を超えて突然強い痛みが走る事が在り、いつ痛みが来るか判らない状況で動けないのはやや拷問の様で辛かった記憶があります。
 術後病理診断の結果、良性腫瘍との事で一安心しました。

・感染症の可能性と研究参加

 プライベートで色々あり、感染症の可能性があった為に感染症に強い国立国際医療研究センター病院を受診しました。
 幸い感染症には罹患していなかったのですが、ポリオ昭和50~52年問題や、抗体のない感染症が在ったり、1年に1度くらい帯状疱疹になったりしていたので、医師の勧め勧めでワクチンを接種する事にしました。
 また、血液などの検体を提供するバイオバンクというものがあり、研究に使用する代わりに何か病気が見つかったら教えてくれるというものがあったので参加してみることにしました。
 後にこの研究参加に救われることとなりました。

・本厄、そして橋本病

 前述の国立国際医療研究センター病院での血液検査の結果で、甲状腺ホルモンの値が低いことが判り、細かく検査する事となりました。
 その結果甲状腺の炎症、一部繊維化が認められ、甲状腺刺激ホルモン高値に対して甲状腺ホルモンの値が低いことから、橋本病と診断されました。
 実は数か月前から強い倦怠感があったのですが、心機能がまだ戻ってないのかなぁと思っていました。
 どうやら橋本病が原因だった様です。

・不眠と肝障害

 いつ頃からかは正確に思い出せないのですが、気が付けば長時間安定して寝られなくなっていました。
 寝付いても大体3~4時間で起きてしまいなかなか寝付けない状態。
 そんな中再び倦怠感が…
 今回も日本医科大学付属病院東洋医学科の先生に相談し、血液検査などをしたところ、肝障害が見つかりました。
 不眠に関しては心療内科に院内紹介で、肝障害に関しては、橋本病との関連が考えられるので国立国際医療研究センター病院で診察する事に。
 不眠に関しては睡眠薬SSRIで投薬治療。
 肝障害に関しては国立国際医療研究センター病院で改めって検査したところ、橋本病との関連性が高いとの事で、国立国際医療研究センター病院での治療となりました。
 双方とも現在通院治療中です。

・父の癌

 自分の病気ではありませんが、今年に入って父の胃癌が判明。
 かなり進行していて、胃壁を穿孔して、食道腫瘍を形成、腹膜にも播種していました。
 地元の病院で、に強いといわれている東京大学医学部付属病院を紹介してもらいました。
 入院して精密検査をしましたが、手術による切除は難しく、抗癌剤で治療する事になりました。
 現在は自分の通院と併せて父の病院への付き添いも行っています。
 気づけば毎月病院に行かない月はない…というか月に4日以上 大学病院へ通っています。

・慢性鼻炎からの眩暈

 最近、歩いている時にふらついたり、地震でもないのに揺れを感じたり、軽い眩暈の様な感覚があり、良くつまずいたり、時には転びそうになる事が多くなりました。
 もともとあった鼻炎も悪化して、鼻が完全に詰まって口でないと息ができない状態に度々なる様になってしまいました。
 地元に良い耳鼻科が無かった(地元の耳鼻科は何度か通ったものの何ともないと言われてしまった)ので耳鼻科が強い都内のJCHO東京新宿メディカルセンターを受診。
 診察の結果重度の慢性鼻炎鼻中隔彎曲があると診断されました。
 現時点での方針としては一定期間投薬治療の後、根治を目指して手術となりそうです。

・突然の下血

 比較的最近の話なのですが、1週間ほどお腹の調子が悪く、胸やけ、胃もたれと、腹痛、下痢がありました。
 ある日の朝、突然の下血
 地元の胃腸外科の病院を受診して検査をすることになりました。
 大腸カメラの結果、大きめのポリープが複数と腸壁に出血の在る病変が見つかりました。
 現在組織を採取して病理診断の結果を待っている状態です。
 検査後、運悪く担当医のスケジュールや台風などの影響で、胃カメラの結果や生理検査の結果を踏まえての診察がまだできておらず、今月末までずれ込みそうです。
 とかでないと良いなぁ…っと心配な今日この頃です。

・とりあえずの締めくくり

 “厄年は良くない事が起きやすい”
 “厄年は病気にかかりやすい”
 などと聞いたことはあったのですが、もともと病気がちだった自分が、前厄、本厄を含めた二年間はさらに病とのエンカウント率が高い日々だった気がします。
 これから後厄。
 あと一年、どんな日々が訪れるか、今から不安だったりします。

 大腸と胃の検査結果ははっきりしたら後日改めて書きたいと思います。

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