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問3.肌について考える

脱コルセットとは少しズレますが、今回は皮膚の話を。

というのも、私は幼少期からアトピーを患っていて、今は重度の手荒れ(原因不明で主婦湿疹とは違う)や頭皮の乾燥に悩まされています。

言いたいことは分かるのですが、

「肌が綺麗な人が好き」

「手が綺麗な人が好き」

と言っている人を見ると突然(いった本人は打ったつもりもない)流れ弾にあたり、密かに傷付いています。

先ほども述べた通り、言いたいことは分かるんです。私も肌が綺麗な人のほうがもちろん好きだし、肌が綺麗になりたいと思っているからこそ傷付くわけで。

問題はこの言葉自体ではなく、肌が綺麗ではない人は不潔だ、手入れを怠っている怠惰な人間だ、と思っているあるいは言っている人が一定数いるということです。衛生的な「綺麗」と荒れていないという「綺麗」が一緒になってしまっているんでしょうね。

肌が綺麗ではない歴=人生の私から言わせてもらうと、肌が汚いと言われる人のほうがどうにか綺麗にしようと頑張って清潔にしたり、ケアをしたりしています。食事のせいで肌が荒れている人も、忙しく食生活が乱れてしまった、自炊が出来ない、等事情が様々あると思います。(もちろん一部、本当に怠惰な人もいますが、肌を好きで汚くしている人はいないですよね。)

私は手荒れが初めて悪化したとき、原因を知るために本を死ぬほど読み、食生活を見直し、あらゆる洗剤を見直し、衣類の素材を見直しました。

食材全ての裏の表示を眺めているうちに段々とノイローゼになり、通院はしていなかったものの手を見ると切り落としたくなったり、突然泣き出してしまったりするという明らかに精神的に普通ではない状態になりました。

頭皮のこともネットで死ぬほど調べ、シャンプーをいくつも試し(試したシャンプーの種類なら美容師にも負けません)、お湯シャンにしてみたり、乾かし方を変えたり、サプリを飲んだり、病院に行ったり、本当に出来ることは全部しました。お金もとてもかかりました。

それでも治りません。

こんなに気を付けているのに未だにフケが出る人は不潔だと言う人がいます。フケは元々アトピー等を患ったことがない人も突然なりうるし、原因の特定が難しく、なかなか治らない現代病なのにその認知がまだ進んでいません。

もう流石に一周まわって気にしないようにはしているものの、ふとした瞬間に「どうして私だけ」という気持ちになるし、上記のような決めつけの人に出会うと傷付くし、死にたくなります。

現代社会において、皮膚疾患やアレルギー疾患は本当に「誰でも」「次の瞬間にも」なるかもしれないのになかなか認知が進まない。コロナと併せて除菌ブームみたいになっていますが、除菌のし過ぎはアレルギーを生みます。もう少し皆が皮膚やアレルギーのことを考えても良い段階に来ているはずなのに、と毎日思います。

問いというか、もはや願いに等しい話でした。笑


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