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飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2022/8/16~8/22)

 お盆明けで、商品リリース系のニュースはあまりありませんでしたが、認知・検索導線の変化についてのデータがTable Checkから報告されています。検索時に使う媒体としてgoogle検索が、グルメサイトを初めて上回ったという結果が出ています。ただ、実態としては単体での検索をしている訳ではなく、様々な媒体を経由し意思決定がなされていきます。その中でMAP検索の利用が増加しており、その位置づけの重要度が上がってきていますね。


・加速するグルメサイト離れ。「Google」利用率トップに。「食べログ敗訴は妥当」、飲食店で多数派 第3回「グルメサイトに関するユーザー&飲食店意識調査」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000085.000023564.html

 株式会社TableCheckは、20~60代の全国の男女1100名と、20~50代の飲食店に勤務する全国の男女550名を対象に、「グルメサイトに関する意識調査」を実施した結果を発表しています。下記に、サマリー記載しています。

■ サマリー
【ユーザー】
グルメサイト信頼しない層、2年で1.2倍に
 利用率も大幅減で、Googleが初めてトップに
・20~50代、飲食店検索はすでに「Google」にシフト

 予約で根強い「グルメサイト」「電話」

【飲食店】
・食べログ敗訴は「妥当」が多数派、食べログ支持はわずか5%

根強い影響力を持つグルメサイトに不満

・グルメサイト離れ「コスト高」と「低い信頼性」
予約受付ツールは「公式ウェブ」「インスタ」が2倍超の伸び

ー調査結果詳細  ユーザー編ー
グルメサイト信頼しない層、2年で1.2倍に
利用率も大幅減で、Googleが初めてトップに

・【飲食店経営者必見!】アフターコロナの飲食店運営を見直す“イートイン・デリバリーのハイブリット経営から始める飲食店DX”8月25日(木)14:30~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000582.000014510.html

 緊急事態宣言が明けて、数カ月が経ちますが、依然、夜の需要が回復せずお酒を提供する業態にとっては厳しい状況が続いています。これまでのビジネスモデルの見直しをしなくていけないフェーズに来ているのかもしれません。イートインだけでなく、テイクアウトやデリバリー等とを組み合わせたハイブリッド経営も検討していくべきでしょう。また、それらを実現していくためにはさらなる生産性の向上も必要となるでしょう。そのあたりに興味のある方には参考となるセミナーかと思います。

・苦境ファミレス、「閉店」ペース再加速 コロナ前比で累計1000店が減少へ 進むファミレスの「リブランド」、カフェ・焼き肉業態への転換を強化
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000520.000043465.html

 帝国データバンクは、ファミレス業界の店舗展開動向について調査・分析を行っています。ファミレスは、テイクアウトやデリバリーサービスの拡充、タブレットなどIT投資による人件費の削減、不採算店の大量閉鎖など、これまでにない大規模な改革を進めていますが、今後も原材料高や人材確保の面での課題は山積みです。
<調査結果(要旨)>
1.ファミレス店舗「閉店」ペース再加速 年度末までに1000店舗閉店見込み
2.進むファミレスの業態転換 ファミレス非専業8社、ファストフードや焼肉などの業態増加
3.原材料高と人材確保難という新たなリスク直面 不採算店の閉鎖さらに進む可能性

・#1[新連載]切れた「モルヒネ」 外食に真の危機が訪れる
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00100/081500054/

 外食産業の窮状と、奮闘する挑戦者たちの姿を追う連載とのこと。ちょっと題名とは一致していない面がありますが、ブルースターバーガーの事例とか興味深いです。

・マクドナルド、1〜6月期の営業利益は1.5%増、既存店は9.1%の増収
https://diamond-rm.net/flash_news/222379/

日本マクドナルドホールディングスが発表した2022年1〜6月期の連結業績は、売上高が前年同期比11.2%増の1682億円、営業利益が1.5%増の174億円、純利益は0.9%増の110億円だった。原材料費の高騰などで利益が40億円押し下げられたが、2ケタの増収効果で補っ他との事。デリバリー店舗も拡充しており、そちらからも積み上げているようです。

・いきなりステーキと焼肉ライク「明暗」分ける拠所 創業者が社長辞任、進行する肉業界の栄枯盛衰
https://toyokeizai.net/articles/-/612322

 おひとり様需要の取り込みでライバル2企業の明暗とその要因についての記事です。最近では、いきなりステーキの跡地に焼肉ライクが入るといったことが増えてきているようです。

・累計100万食突破の「筋肉食堂」がオフィス向けの福利厚生サービス『筋肉食堂 for Office』を提供開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000106557.html

 TANPAC 株式会社は、オフィスやリモートワークで利用できる福利厚生サービス『筋肉食堂 for Office』の提供を開始したようです。リモートワークが定着するとこういった福利厚生ももっと出てくるかもしれませんね。


・配膳・案内ロボット「BellaBot」1ヶ月無料貸し出しお試しキャンペーン受付開始!
 テクノロジーでワクワクする未来を創造するMt.SQUARE
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000040473.html


・なんでも「値上げの時代」だからこそ、ドミノは「値下げ」! ドミノ・ピザ、「ニッポン応援プロジェクト」第2弾8月22日(月)より、大人気の王道の味『マルゲリータ』がお持ち帰り600円に!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000189.000029053.html

 第1弾の『ドミノ・デラックス』に続く、第2弾では、大人気の王道の味『マルゲリータ』Mサイズ(デリバリー1,980円/お持ち帰り半額™990円)を、お持ち帰り限定600円でご提供する模様。外食全般が原価高騰で苦しい状況ですが、ここでもさらにシェア奪取していこうといった戦略でしょう。

・米テレビ視聴、動画配信が初めてケーブルテレビを上回る--ニールセン

https://news.yahoo.co.jp/articles/1cbac6682122f892c9092840e1c5f709d07a0092

 直接外食のニュースではありませんが、アメリカでは、動画配信がテレビ資料とケーブルテレビを上回り、シェア34.8%になったらしいです。娯楽のシェア奪取という意味では外食も無関係でなく、業界外の競合としてとらえなくてはいけないでしょう。

・飲食店でNFTとブロックチェーン技術を用いた世界共通利用できるグローバル会員権トークン「SAKEBARO NFT PROJECT」の発行を開始致しました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000092100.html

 NFTトークンを活用した会員システムとブロックチェーンを利用した資金調達ができるようです。お店での支払いも仮想通貨を利用したものとなり、かなり実験的な店舗と言えるのではないでしょうか?先鋭的なものが好きなからの波及だと思いますが、まだ、すそ野が広るまでには時間がかかりそうな気がします。

・“焼き肉”に“しゃぶしゃぶ” 「おひとり様外食」が人気…好きなものを気兼ねなく 感染対策も背景に
https://news.yahoo.co.jp/articles/38686a44a37144a8fb631264f7a8220a3449630b

 感染者数の増加もあり、おひとり様需要が相変わらず強いです。

・コロナ禍で大打撃の外食産業 配膳ロボット市場は縮小か拡大か? 外食産業特有の課題と実際 ソフトバンクロボティクスに聞く
https://robotstart.info/2022/08/22/sbr-restaurant-industry-robots.html

 先日、深センの配膳ロボット企業 Pudu Robotics が事業を大幅縮小か 1,000人以上をレイオフを中国メディア数社が報じました。ソフトバンクロボティクス統括部長の畑達彦氏に日本の飲食業界と配膳ロボットの実状を聞いたレポートです。

・外食最大手が群馬県にだけ展開している「全く新しい」コンビニ 1年間で直営9店がオープン
https://news.goo.ne.jp/article/jomo/business/jomo-20220818181301.html

 外食最大手のゼンショーホールディングスが群馬県でのみ展開するコンビニエンスストアのブランド「さくらみくら便利店」が徐々に店舗数を拡大している。2021年6月にみどり市に1号店をオープンして以降、1年余りで9店舗となっているようです。大手は特に各業界がお互いに侵食し、境界線がだんだん曖昧になっていきそうです。

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