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飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2022/7/12~7/18)

 コロナ禍でも好調な『焼肉きんぐ』、全店閉店になった『ロックアップ』、生き残りの為の『二毛作』『店頭販売からECまで拡張』『新業態の展開』など環境変化に対応できたお店、対応ができなかったお店、そして現在対応中と店舗によって状況が変わってきています。また、環境も原価の高騰や競合の値上げなどコロナ以外の所での変化も大きくなってきています。
少なくとも言えるのは、この環境変化の中で何もせずにいることは黙って衰退に進んでいるという事ではないでしょうか?状況をしっかりととらえ、今までとは違った新たなチャレンジやアクションをしていくことが重要となりそうです。

・東京都内における繁華街の混雑状況および滞在人口(人出)の増減状況
 →残念ながら、先週分が更新されておりませんでしたので今週は割愛します。

・PayPayグルメ、LINEとの連携を強化し、「LINEで予約」経由でのコース予約が可能に
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000098822.html

「PayPayグルメ」は、LINE株式会社との連携を強化し、「LINEで予約」経由での加盟飲食店のコース予約が可能になりました。
今後の飲食店の予約をどこでしてもらうか?の覇権争いの競争がより厳しくなっていきそうです。店舗からすると多様化によって様々な所から予約が取れる一方、管理が煩雑になるといったデメリットもあるため、LINEが既存の予約媒体からの乗り換えさせられるか?が勝負となりそうですね。店舗側からするとより安価に予約をとれる媒体へのシフトが図られていくでしょう。

・昼はランチ、夜は居酒屋…「二毛作」店舗広がる 外食、コスト削減で
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca923f2d3fad8366dcf8e9a0fb8b9dca66bad796

新型コロナウイルス禍で大きな打撃を受けた外食産業で、店舗を他の事業者と貸し借りする〝二毛作営業〟が広がりをみせている。といった記事です。

・「焼肉きんぐ」が圧倒的な支持を集める納得の理由、“潜在的な不満”を料金やサービスで取り除いた
https://toyokeizai.net/articles/-/603391

コロナ直撃が関係ないかのように伸びた「焼肉きんぐ」の好調の理由についての記事です。

・「チョコレートかき氷」とは一体どんな物なのかMinimalが着目「リアルとデジタルの相互作用」
https://toyokeizai.net/articles/-/600033

 先週記事から漏れてしまっていたので、取り上げました。単にチョコレートかき氷についての話ではなく。コロナ禍での環境適用を行いBtoCのEC販売強化を行っていくまでの経過についても記載されています。やはりwebの活用は今後のポイントとなるでしょう。

・鳥貴族、大倉忠司社長が語る「2年半の遅れ取り戻す」成長戦略とは
https://diamond-rm.net/management/220534/

大倉忠司社長に聞いた今後の鳥貴の成長戦略についての記事です。
「アフターコロナ」は、外食市場が以前の8割にしか戻らないとの悲観的な意見も少なくありません。大倉社長のお考えはどうですか?の質問に対し
コロナ禍以前の水準近くにまで戻るとみています。約400年続く、庶民の楽しみである居酒屋文化はなくならないというのが私の持論です。ただし変化する面もあります。立地は一例で、コロナ禍以前の好立地が、今後もよいとは限りません。短期的に結論を出さず、様子を見る方針です。との返答をしていました。個人的には鳥貴バーガーがそんなに好調なのか?が疑問なのですが、このインタビューを見る限りは悪くない感じなのでしょう。詳しくはリンク先をお読み下さい。

・大手外食産業の4割以上が値上げ。値上げ幅は「5%以上10%未満」
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c68cbabff22ecd2751f035665e52060727c302b?page=1

「外食の4割以上が値上げ」企業情報サービスの東京商工リサーチが、外食産業の値上げ状況をレポートしています。


・CCCマーケティング総研、2022年5月の「産業動向レポート」「産業天気予報」を発表

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000820.000000983.html


 CCCマーケティング総研がコンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストア、ホームセンター、外食、百貨店、ショッピングセンターの小売7業界における生活者動向と見通しを発表しています。
 今回は無人店舗販売が伸びてきていることの報告もあります。


・ありそうでなかった台湾ファストフードとカフェの複合業態!? メガジー発の「ハオツーモンキーズ」は面白いかも
https://www.foodrink.co.jp/foodrinkreport/2022/07/1574806.php

 台湾フードも人気があるので、特に競合の少ない地方はこういったお店はありかと。また、イートイン、テイクアウト、ドライブスルー(ピックアップ)と販路の幅を広げているのはいいですね。


・【調査レポート】夏になると食べたくなるものは?「かき氷」が1位に!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000168.000093294.html

株式会社レビューが運営する暮らしに役立つ情報メディア「さぶろぐ」)は、日本全国の10歳以上の方を対象に「夏になると食べたくなるもの」についてのアンケート調査を実施しています。今年は6月に猛暑日を記録したこともあり、特に冷たいものといったところで「かき氷」といったワードがいつも以上に出ているのかもしれません。実際のgoogleトレンドの検索ボリュームの推移は「そうめん」「桃」の方が伸びている感じもします。

googleトレンド2012年からの検索ボリューム推移
こちらでは、「そうめん」「桃」が伸びている

・【焼酎の飲用に関する調査】焼酎を飲む人のうち、家で飲む人は7割強で2019年より増加。最も好きな飲み方は、「水割り」「ロック」「お湯割り」「柑橘類味+炭酸水割り」が飲用者の2割前後
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001205.000007815.html

マイボイスコム株式会社が、7回目となる『焼酎の飲用』に関するインターネット調査を2022年6月1日~5日に実施しています。
 焼酎を飲む人は約46%で、過去調査と比べて減少傾向です。男性では6割弱、女性では3割弱となっています。飲用者は男性高年代層で高い傾向で、50~70代では6~7割みられます。男性20代では、「焼酎は飲んだことがない(焼酎以外のアルコールは飲む)」が3割強となっているとのこと。
 普段飲む場所も外が減り、家で飲むことが増えているようです。飲み方もお湯割りが減り、水割り、ロック、酎ハイが増えているようです。恐らくアルコールベースとして甲類の消費が増え、昔ながらの風味豊かな乙類の消費が減っていそうです。この背景としては本来の割水したり、お湯で割ったりして、ゆっくり飲むといった正しいスタイルが伝わらず、バブル期に浸透したロックで飲むものといったイメージが払しょくできていない所に原因があると個人的には思っています。

・『出前館』、「イオンモール」と連携を強化!7月19日より合同販促キャンペーンを開催
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000321.000029254.html

日本最大級のデリバリーサービス『出前館』は、イオンモール株式会社と、デリバリーサービスにおける連携をさらに強化いたします。また今回、全国103か所のイオンモールを対象に2022年7月19日(火)より、合同販促キャンペーンも開催するとの事。全体としてのマーケットは緊急事態宣言後に縮小気味のデリバリーですが、安定的に使う層はじわじわ増えていますので、今後伸びていくのは間違いはないと思っていますが、広い範囲で同様のサービス展開は厳しそうだと思いますが、どうなっていくでしょうか?出前館の次回の決算でどういった報告がされるか?注目ですね。

・【間食に関する調査】間食をする時間帯は「昼食から夕方の間」が間食をする人の7割弱、「夕食後」が3割強。間食をする人のうち、間食でよく「チョコレート」を食べる人は約55%
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001207.000007815.html

マイボイスコム株式会社は、7回目となる『間食』に関するインターネット調査を2022年6月1日~5日に実施しています。

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■間食をする時間帯は、「昼食から夕方の間」が間食をする人の7割弱、「夕食後」が3割強。「夕方から夕食の間」は若年層で比率高い。コロナ禍前と比べて、間食をする頻度が増えた人は約26%
■間食をする人のうち、間食でよく「チョコレート」を食べる人は約55%、「スナック菓子」「米菓」「クッキー、ビスケット」が各5割弱

・全店閉店の「監獄レストラン」運営元に顛末を聞いた。「一時は1日で売上200万円あったのに」
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b5602e672a50c0882e3a70a57a5cbf7f5729e69?page=1

 コンセプト系居酒屋として、一時は圧倒的な人気を誇った「監獄レストラン ザ・ロックアップ」の唯一の店舗である新宿店が2022年7月いっぱいで閉店することが報じらました。個人的にはかなり懐かしいお店で、23年もやっていけたというのはすごいです。それだけ続いていたお店がなく夏という事はやはり時代が変化しているという事であり、環境に適応して変化していくことの大切さを改めて感じました。

・レストランテック協会、FOOD STYLE Japan 2022の共催イベント「ミライノオミセ2022 Summer」を2022年7月26日から3日間無料オンライン開催
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000072734.html

 飲食DXを推進する一般社団法人レストランテック協会が、日本最大級の飲食DXオンラインカンファレンス「ミライノオミセ2022 Summer」を、FOOD STYLE Japan 2022を運営する株式会社イノベントと開催するようです。

 モバイルオーダー、調理ロボット、飲食店アプリ、受発注ツール、バイトマッチングアプリ、予約ツールについてのセッションがあります。このあたりの流れは知っておいた方がいいとは思います。

・今年のボジョレー、1.4~2倍の値上げ。高すぎ、飲食店から消えそう。
https://www.foodrink.co.jp/news/2022/07/1382600.php

 サントリーが輸入する「ジョルジュ デュブッフ」の参考小売価格は昨年の1.4倍の税込3,850円となり、メルシャンの「アルベール・ビショー」は2倍の税込4,310円となる。ロシアのウクライナ侵略を受け、空輸ルートの迂回が必要となり、輸送コストが高騰していることが原因とのこと。ワインブームも終わり、知識もある程度もってくるとボジョレーに高いお金出す人は減るのと飲食店としても限られた期間で売り切らなくてはいけないリスクを考えると導入する店舗は減っていくでしょうね。

・今週の飲食店 新業態オープンニュース(Vol.49) FOODS CHANNEL
https://www.foods-ch.com/gaishoku/1657863879669/

FOODS CHANNELさんが、まとめている新業態オープン情報です。最近どんなお店がオープンしているのか?の参考に

・飲食店の事業承継で日本政策金融公庫と帯広の調理師学校が連携
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220714/7000048573.html

 後継者の問題に悩む全国の飲食店と店を持ちたい料理人をつなごうと、政府系の金融機関と帯広市の調理師専門学校が連携することになったようです。かなり後継者問題を抱えているお店さんあると思うので、こういうのいいですよね。一方で人口減少が進んでいることもあり、エリア的に厳しくなているところも多いと思います。うまく、イートイン以外の販路の拡大やEC等なども広げるサポートとかもあるといいと思います。

・吉野家でトクホの牛丼の具を販売 外食チェーン初のトクホは構想8年、申請から4年
https://www.itmedia.co.jp/keywords/foodservice.html

 外食チェーンで初めて特定保健用食品の許可を獲得した冷凍牛丼の具「トク牛サラシアプレミアム」(以下「トク牛」)を、吉野家公式通販ショップやイオン、イオンスタイルで販売します。「トク牛」は冷凍牛丼の具のたれにサラシアエキスのサラシノールを配合し、食事から摂取した糖の吸収を減らし、食後の血糖値上昇を緩やかにする。構想から8年、申請から4年を経て販売にこぎつけたとのこと。10年かけて作った親子丼は350万食を完売していったん終了してしまったが、こちらはどうなるんでしょうか?

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