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飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2022/8/2~8/8)

 8月に入り、各地で大雨の影響やコロナ感染者数の増加による人出の減少が起きており、夜の業態はかなり売上減少してきているかと思います。一方ではデリバリーにおいても天候不順や気温の高さからドライバー不足によるマッチングの減少も起きており、イートイン・デリバリー両方で売上減少の影響が出ています。
 グルメ媒体も第1四半期の決算を報告していますが、6月までの所の分なので、回復傾向に見えていますが、7月に入り落ち込んでいます。効果性も以前と比較するとかなり弱まっており、飲食店としては、今のうちからグルメ媒体以外での集客の種をまいておく必要があるでしょう。


・東京都内における繁華街の混雑状況および滞在人口(人出)の増減状況(8/8まで)
 先週は、ターミナル駅(15時)は改善傾向です。7月中はまん防明け前と同レベルまで落ち込んでおり、4月のレベルくらいまでは戻りましたが、6月までの回復状況と比較するとまだ10ポイントちかく落ちている状態です。

 一方で、繁華街(21時)は未だ落ち続けていて、どこも3月下旬のまん防明け前の水準となっており、厳しい状況は続いています。



・食べログ(価格.com)業績
↓↓↓↓2023年3月期第1四半期決算説明会資料要約↓↓↓↓

https://ssl4.eir-parts.net/doc/2371/ir_material_for_fiscal_ym6/121634/00.pdf

 価格.comが第1四半期の業績を発表しました。食べログは、昨対では+43.1%と飲食店販促と広告費の増加で伸ばしています。一方でユーザー会員売上は減らし続けています。

 第1四半期(2022年4月~6月)においての一組当たりのネット予約は2020年と比較するとまだまだ及ばないですが、回復してきてはいます。一方で、直近の7月のところでは、まん防解除前と同レベルとなっているようす。

2022年3月期第1四半期
2023年3月期第1四半期(直近)

 利用者層の年代を昨年と比較しても20代以下の構成が減少しています。さらにその前の2021年3月期の20代以下の構成比が19%ありましたが、現状では14.5%と5%近く減らしており、若者がグルメサイト以外へシフトしているのが分かります。以前ような状態にならないことが見えてきている感じです。検索でかかかるランキングもいつの間にか得点ではなく、予約ランキングになっており、食べログに有料掲載している人が有利なものに変更されています。掲載側からはいいですが、利用者側から見たときに知りたい情報でなければ、やがて使われなくなっていくでしょう。また、通常検索でもアプリに飛ばされたり、得点ランキングが見たいのにその画面に行くまでに手間がかかったりと使い勝手の意味でも離脱されているのは、厳しそうですね。

一方で今後に備え『価格.com旅行・トラベル』のサイトを立ち上げて育てていこうとしている狙っているようですが、このジャンルの口コミはすでにtripadvisorやgoogleビジネスプロフィールがとっています。また、instagramやTikTokも強化しているポイントなので、個人的にはそれら以上に情報を集めることは難しいと思っています。あとは、販売までの所はSNSに関してはないですが、googleはそのあたりも押さえていますので、そこに打ち勝っていかなくてはならないでしょう。

・ぐるなび業績業績
↓↓↓↓2023年3月期第1四半期決算説明会資料要約↓↓↓↓

https://ssl4.eir-parts.net/doc/2440/ir_material_for_fiscal_ym12/121699/00.pdf

 ぐるなびも2023年3月期第1四半期決算の発表しています。こちらは食べログとは対照的に売上高・利益共に減少しています。

総有料加盟店舗数、楽天IDの連携会員は増加しているのにも関わらず、売上高は昨年にお及ばない状態でかなり厳しい状況ではないでしょうか?

 ぐるなびもネット予約数は食べログと同様の動きで6月は戻してきております。しかしながら恐らく、7月は全体のマーケットが落ち込んでいたこともあり、7月は落ち込んでいるでしょう。

 6月は、来店客層の変化もおきているようで、法人や宴会需要の回復が見えていたらしいですが、実感としてはあまり感じられていないお店が多いのではないかと思います。

 ユーザー属性も20代以下は12%弱、30代以下で35%程度になっており、若い世代が食べログ同様に少なくなっています。情報量の多さがウリの一つですが、そこが見ずらさにもなっているので、そのあたりの改善と集客媒体でなく、予約クロージングのポジション(予約台帳)だと割り切って改善していけば、楽天ポイントも使えることもあり、違った形として復活できそうかと思いますが、現状のだとまだ厳しそうです。


・【エビソル飲食店予約推移・2022年7月度(2022/6/27〜7/31)】予約数が約3ヶ月ぶりにコロナ禍以前の数字を下回るなど再び減少傾向に
 人流抑制を行わないなかでより安全安心な営業が求められる
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000011690.html

株式会社エビソルは、コロナ禍での飲食店の状況を知っていただくことを目的に、飲食店の前年対比の予約状況を公開しています。

〇飲食店の予約推移に関する調査サマリ
<全国(1店舗あたり)>  <大阪>   <東京>
 7月総予約数:203.9件    209.3件   197.2件
 1日平均予約数:5.8件     6.0件    5.6件
(対2019年比:97%)     86%     90%
 (対前月比:91%)       91%     87%

・4割近い方が注文がなかなか入らないことに不満を抱いている!需要が高まっているフードデリバリーの配達員側の本音とは?4割程度の方がお店や配達先に迷惑をかけた経験がある

Tokyo Smart Restaurants合同会社が、フードデリバリー配達員を対象に、「フードデリバリー配達員の本音」に関する調査を実施しています。

〇フードデリバリー配達員の実情!一日当たりの配達件数は平均10件未満

〇配達をする上で困ったこととは

〇配達員の4割が店舗に迷惑をかけてしまった経験あり

・万博のパビリオン出展辞退 大阪外食産業協会、資金集まらず
https://www.sankei.com/article/20220808-JTFRZXS42RNFRLXVUFXSEPLX4A/

 新型コロナウイルス禍で外食産業の収益悪化が続き、パビリオンの建設資材も高騰するなか、資金が集まらず大阪外食産業協会が出展が困難と判断したようです。大阪万博では13の民間パビリオンの出展が内定していたが、辞退は初めてです。こんなところにも外食不況の影響が出てきています。

・グルメSNS「シンクロライフ」、4年間の「Eat To Earn」β版運用を経てWeb3化へ。レビュー投稿報酬をネイティブトークン「SYC」で受取可能に。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000035259.html

トークンエコノミー型グルメSNS「シンクロライフ」を運営する株式会社GINKANは、レビュー投稿などプラットフォーム貢献に対してネイティブトークンSYC(SynchroCoin)報酬を分配する「Eat To Earn」モデルの正式版をリリースするようです。暗号資産も絡めた新しい取り組みですね。今後こう言ったグルメSNSが成り立つのか?が個人的には興味がありますが、なかなか厳しいのではないかとは思っています。

・中国外食業界の危機鮮明、「味千ラーメン」も18億円の損失
https://news.yahoo.co.jp/articles/9fefeb5f7e4d0d30e995d5b46801c2c83d3d1abe

 中国政府のゼロコロナ政策の影響をうけて、大手外食企業の損失が大きくなっています。
 味千では2022年上半期の純損失が9000万元(約18億円)に達する見通し、スターバックスの4月から6月の中国の既存店売上高は、前年同期比44%減、ヤムチャイナは、6月末までの3カ月間の純利益が54%減の8300万ドルになっているらしい。

・【揚げ物に関する調査】自宅で揚げ物をする人は7割、週1回以上3割強。自宅で揚げ物をする人のうち、「鶏の唐揚げ・竜田揚げ」を作る人が6割弱、「てんぷら」「トンカツ」がそれぞれ約45%
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001213.000007815.html

<< TOPICS >>
■好きな揚げ物は「トンカツ」「鶏の唐揚げ・竜田揚げ」「エビフライ」「てんぷら」が各60%台で上位。「トンカツ」は男性50~70代、「エビフライ」は女性60~70代で1位
■自宅で揚げ物をする人は7割、週1回以上3割強。自宅で揚げ物をする人のうち、「鶏の唐揚げ・竜田揚げ」を作る人が6割弱、「てんぷら」「トンカツ」がそれぞれ約45%

〇好きな揚げ物

〇自宅で調理する揚げ物の種類

・【調査レポート】好きなみそ汁の具は何?2位に「わかめ」。1位は?
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000186.000093294.html

 当然と言えば当然ですが、豆腐が1位ですね。

・上海ミシュラン2つ星「カントン・エイト」、コリドー街に。2千円から。
https://www.foodrink.co.jp/news/2022/08/0570701.php

 シンガポール料理「ホーカーズ海南鶏飯」などを展開する株式会社三江産業が、中国上海で7年連続ミシュランガイド2つ星に輝く香港料理レストラン「喜粤8号/CANTON8(カントン・エイト)」を銀座コリドー街で7月25日にオープンさせたようです。2000円台からミシュラン2つ星の味が楽しめるというのはいいですね。

・「ノンアルIZAKAYA」どう?そろそろ海外。
https://www.foodrink.co.jp/news/2022/08/0562458.php

マレーシアの首都クアラルンプールでは9割以上のお客がソフトドリンク。でも、必ず1人1杯は注文しているらしい。コロナ前、日本の居酒屋は海外に進出しました。しかし、酒飲み向けの日本スタイルのまま持って行ったため、現地の日本人駐在員向けの店舗になってしまい、実際には広がりませんでした。とのこと。ノンアルでの海外進出もありなのかもしれないです。

・おもてなしデリバリー「Wolt」が「アカチャンホンポ」の商品をお届け!2022年8月4日(木) より札幌、仙台、広島の4店舗でデリバリー開始!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000051508.html
 

 海外では、ベビー用品とか定期的にニーズの発生する業種のデリバリーの取り込みを行っていますので、日本においてもその流れで進めているようです。ただ肝心のフードの方がいまいちwoltはうまくいっている感じがしないのが気がかりです。

・おもてなしデリバリー「Wolt」8月25日(木)より埼玉県、宮城県、岡山県で配達エリア大幅拡大!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000101.000051508.html

・岩手県一関から始まった焼肉店がSNS活用でハンバーグ1日1億円のリアルな販売戦略と、飲食店が通販1億円にするノウハウの両方を直接聞けるリアルセミナー
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000056054.html

 「熟成肉」ブームの火付け役となった「格之進」千葉社長のセミナーのようです。すごい実績ですね。


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