飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2022/7/5~7/11)
順調に回復していた都内の人出ですが、7月にはいり減少傾向が続いており、5月前半と同レベルまで落ちています。根本的に人出が回復してくれないとどんなに販促を行おうとも売上も回復しないので、なかなか頭の痛い問題です。ファンくるさんのアンケートでも最近2次会に行った人が11%しかいないといったデータもあり、21時以降の回復にはまだまだ時間がかかりそうです。
そういったことからもディナーやイートイン一辺倒だけでなく、やはり売上獲得するためのルートは幅を持たせておいた方がいいでしょう。取り上げたニュースの中でもテイクアウトは伸びているといったデータもありましたので、テイクアウトやデリバリーといった比較的簡単にルートを広げられるところは広げておいた方が良さそうです。また、急に初めても売上が上がらない面もあるので、キチンと日ごろからノウハウを積み上げていく必要もあるでしょう。
・東京都内における繁華街の混雑状況および滞在人口(人出)の増減状況
https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/cross-efforts/corona/people-flow-analysis.html
6月はターミナル駅(15じ)、繁華街(21時)共に順調に回復をしていましたが、7月に入ってからは減少傾向です。ほぼ15時台の人出がGW期間中の5月前半と同レベルになっており、それに引きずられるように繁華街(21時)も減少しています。暑さで人出が減っている感じです。1昨年の2020年も同様の動きをしているので、暑さ以外にも要因はありそうです。
・21時台の繁華街(21時)の人出(7/10)全国
こちらは7/10の全国の繁華街(21時)の人出です。感染拡大前(2020/1/18~2/14)と比較すると30~40%減といったところが多いです。唯一コロナ前を上回っていたのは河原町・先斗だけ。この日に関しては、関西が全般的に他エリアと比較して落ち込みが低かったようです。
・物価上昇による家計への影響調査を実施 物価上昇による家計への影響を感じている人、約8割
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000538.000004376.html
共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティングが、物価上昇における家計への影響や節約行動の意識を把握するため、「物価上昇による家計への影響調査」(実施期間:2022年6月10日~6月13日)を実施し、結果を発表しています。
物価上昇による影響を感じている人が8割と今後の外食の利用頻度とかにも影響が出てきそうです。
【調査結果】
・TOPICS 1
物価上昇による家計への影響を感じている人は、約8割
・TOPICS 2
物価上昇の影響を感じているものは「食事のための食材」が最多
・TOPICS 3
物価上昇の対策として「節約する」は約6割。節約行動について、1位「ポイントカード・アプリを活用」、2位「ポイントのたまる決済手段を活用」と、ポイント活用が上位
・酒屋のカクヤス 今話題の「ソバーキュリアス」を調査。愛飲家もあえてお酒を飲まない時がある、4割以上が経験ーなんでも酒やカクヤス調べ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000112.000022125.html
株式会社カクヤスが、カクヤスメールマガジンに登録している当社のユーザーを対象に、今話題の“あえてお酒を飲まない”ライフスタイル「ソバーキュリアス」について、アンケート調査を行っています。
健康志向が高まるなか、あえてお酒を飲まない人たちが増えており、そういった方たちを「ソバキュリアン」と呼び、その生き方を「ソバーキュリアス」といいます。それらに関連した調査です。アルコール離れというよりかは、かなりライフスタイルの多様化が進み、それぞれの価値観で判断するようになってきているといった感じです。昔は一人での娯楽の選択肢が少なかったですが、netが普及した今様々な選択肢が増え、活動時間の配分としてお酒を飲む時間に使われなくなっているといった方が理解としては正しいのかもしれません。
【調査結果トピックス】
1.ソバーキュリアスの認知「知らなかった」が9割。
2.「あえてお酒を飲まないときがある」4割以上が経験
3.ソバーキュリアスについてどう思う?愛飲家たちのコメント
・多くは好意的であり、「健康のために良いと思う」「健康面でメリットも得られ、一つの選択肢だと思う」「言葉は初めて聞きましたが、いま自分がちょうど、そういう考え方でお酒と付き合い始めています」「最近の自分に当てはまっていると思いました」
・「本人がいいのならいいと思う」「気持ちはよくわかりませんが、たまには肝臓を休めるのはいいかもしれませんね」など、自分自身はソバーキュリアスという生き方を実践しないものの、一定の理解を示すコメントも少なくありませんでした。
・一方で、「自分の考え方にはそぐわない」「飲まない意味がわからない」ときっぱり否定する人も。なかには、「造語をつくるほどのことなのか疑問です」「なぜわざわざ聞き慣れない名前をつけてライフスタイルを主張するのか、理解が追いつきません」など、ワードを立てることに抵抗を感じている人もいました。実際、「カタカナよりわかりやすい言葉がいいです」という意見も。
・飲食業界必見!消費者の飲食店探しの実態に関する調査レポートを公開
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000109.000037205.html
Googleビジネスプロフィール(旧・Googleマイビジネス)・HP・各SNSの一括管理サービス「Canly(カンリー)」の開発・提供を行う株式会社カンリーが、消費者の飲食店探しの実態についての調査レポートを無料公開しているようです。
顧客の飲食店探しの方法が変わってきており、それに対応した集客方法にアジャストしていく必要があります。ただ、最近のこの手の報道はグルメ媒体終わった。GoogleビジネスプロフィールやSNSが重要といった内容が多く、それ自体には反対しないのですが、どんなお店でもGNPやSNSで簡単に集客できるといった誤解を与えていることに違和感を感じます。客層や業態、利用シーンによってかなり差がありますし、PayedMedia、EarnedMedia、OwnedMedia、SocialMediaといったそれぞれ特製の違うMediaをバランスよく配置していかないと効果が出ないといった面も考えなくてはいけないでしょう。また、過去に集客力の強かったグルメ媒体が弱体化して、GBPが強くなったというよりも検索や情報認知の多様化が進んだことによって分散しているといった解釈の方が正しいかと思います。そういった意味では今の段階で何かに偏ることなく、バランスよく販促を考えることは重要だと思います。
\中身を少しだけご紹介!!/
・中国の訪日観光客が戻ってこないかもしれない、これだけの深刻な理由
https://news.yahoo.co.jp/articles/42acfddb6835c7e1087b413094edbdfb1f1ba7d3
徐々に観光客の受入れも拡大してきており、インバウンド需要を狙う動きも出てきていますが、こちらの記事によるとまだ、しばらくは中国からのインバウンドは期待できないようです。
・新業態「ドムドムハンバーガーPLUS(プラス)」東京都中央区銀座へ2022年7月グランドオープン~老舗洋食屋「銀座スイス」とのコラボも!!~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000028112.html
黒毛和牛100%パティを使ったプレミアムバーガーをメインメニューとし、ドムドムハンバーガーの人気商品である甘辛チキンバーガーを米粉バンズにチキンを大幅増量させクオリティアップした商品などを加え、さらには既存店舗で販売している独創的な期間限定メニューも合わせて販売予定とのこと。カツカレー発祥の店「銀座スイス」とのコラボメニューとして、本家の銀座スイスのカレーソースを使った「カツカレーバーガー」も販売するようです。
・居酒屋利用に期待高まるも、二次会はわずか11%。ファンくるが消費者調査
https://www.inshokuten.com/foodist/article/6544/
以前に取り上げていたデータを見やすくまとめてくれています。
【遅い時間帯の利用は回復が鈍化】
「直近で訪れた居酒屋はどの時間帯に入店したか」の問いには、半数近くが「18時台」と回答。全体では17時~19時台で91%を占め、20時以降の入店が極端に少ないことがわかった。また、2021年11月に行われた同アンケートでは17時~19時台の入店が94%であった。半年が経っても遅い時間帯の居酒屋利用に大きな変化はなく、客足は戻っていないと言える。
・エヌピーディー・ジャパン、最新外食・中食レポート「外食業態テイクアウト市場規模は1兆7540億円、コロナ前比3%増、2021年3月-2022年2月計」を公表
https://www.dreamnews.jp/press/0000261678/
エヌピーディー・ジャパン株式会社は、2021年の外食業態テイクアウト市場の動向分析レポートを2022年7月5日に公表しています。
2021年3月-2022年2月計の外食業態全体の市場規模は2019年比3割減の一方で、テイクアウト市場は、2019年同期比2.9%増の1兆7540億円でした。外食業態におけるテイクアウト比率は19%まで拡大しました。食機会別では、最も市場規模が大きい昼食で、2019年同期比13%増でした。とのこと。
テイクアウトも習慣化された人たちが増え、マーケットとしても拡大したものが維持されている感じですね。デリバリーも同様にピーク時に比べて減少はしていますが習慣化されてきている人が安定したマーケットを形成してきてると思います。
・飲食店における人材マネジメント 従業員のモチベーションとQSCの関係性 株式会社ROI
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000107.000040075.html
「ファンくる」を運営する株式会ROIと株式会社SmartHRは、「飲食店における人材マネジメント 従業員のモチベーションとQSCの関係性」(定員:100名/無料)を7月14日(木)に共催するようです。(申し込み先:https://biz.fancrew.jp/seminar_contact7?=pr1)
・【WEB3.0×スイーツチャレンジ】デジタルやNFTとは無縁のスイーツを使い、戸越銀座の人気さつま芋スイーツ店がスポンサーNFTを発行!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000101525.html
以前からちょくちょくNFT絡みのニュース取り上げてきましたが、いまいちこのスキーファンディ側のメリットが見えてこないですね。ブランドのあるものであれば分かるのですが、、、店舗側から見た際には、リスクの低いクラウドファンディングといったスキームになるのかもしれませんが。
・アーモンドの喫食頻度が増加、美容と健康に良いスナックとしての地位を確立
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000053148.html
カリフォルニア・アーモンド協会、アーモンドを含むナッツに関する消費者調査結果の2021年版を発表しています。
【アーモンドは以下の指標でポジティブな結果を獲得しました】
・「ナッツといえば最初に思い浮かべる」として、前年度の調査に引き続き、カテゴリ内のナッツのなかで首位に(34%/前年比 -2%)
・「スナック(間食や軽食としてそのままの形でそれだけを食べること)として食べるナッツ」として、カテゴリ内のナッツの中でピーナッツと並んで首位に(32%/前年比 -2%)
・「チョコレートバーに含まれているナッツとして最初に思い浮かべる」として、前年度の調査に引き続き、カテゴリ内のナッツの中で圧倒的な差で首位に(49%/前年比 +5%)
【アーモンドについて消費者が好ましいと感じている特性は、以下の項目が上位となりました。】
・「カリッとした食感」(78%)
・「スナックに最適」(64%)
・「健康的」(63%)
・「好きなナッツ」(63%)
・「満足感がある」(62%)
・「エネルギーを得られる」(61%)
・「美容に最適」(55%)
【アーモンドを食べたくなる動機としては、以下の項目が上位となりました。】
・「肌に良い」(75%)
・「記憶力の向上に役立つ」(75%)
・「シワを減らす」(72%)
・「ビタミンEが豊富に含まれている」(72%)
・「身体の内側から美しくなるのに役立つ」(71%)
・「最も栄養価の高いナッツ」(71%)
・「髪の毛に良い」(71%)
・1ヶ月で5万円以上のチップも!!オンラインのチップサービス『フライドチップス』の効果とは!?
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000102755.html
以前にも取り上げましたが、スタッフへのチップサービスがいろいろと出てきています。賛否両論ありますが、まだトライアル的な感じですので、長期的に実施した際の問題点とかはみえてきていないかな?と個人的には見ています。
・SNSでCMに出演できる「幸楽苑CMオーディション2022」おいしさをまっすぐに伝える「幸楽苑オフィシャルアンバサダー」の5名が決定!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000168.000029714.html
株式会社幸楽苑ホールディングスは、SNS投稿でCM出演できる「幸楽苑CMオーディション2022」を実施し、5名の幸楽苑オフィシャルアンバサダーが決定致したようです。大手もSNSを使った販促に力を入れつつあります。
ただこのあたりのSNSを使ったキャンペーンは飲食の場合業態や顧客層との相性が良くないと効果は出ずらい面があるので、このキャンペーンの効果がどうなるのか?は気になります。
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