クルーズ船での感染について

連日テレビでクルーズ船のことが報道されている。船内の乗客と電話を繋いだりして、船内の不便さなどが伝えられている。

こちらに伝わるのは乗客側の情報のみだ。私はこのようなクルーズに乗客として参加したこともなければ、スタッフとして勤務したこともない。だから全くの推測ではあるが、スタッフの勤務環境はかなり過酷ではないだろうか。

部屋にもランクがあって、値段を抑えた部屋には窓がないところもあるという。確かにこのような環境で14日も缶詰にされる側の絶望は察するにあまりある。

だがそれはスタッフ側も同じではないだろうか。やっと仕事が終わって下船できると思っていたところに、また新たに14日間の勤務。しかも自分自身も感染しているかもしれない。本来ならお客とスタッフという関係は消滅しているにも拘わらず、あと2週間も働かなければならないのだ。

今回はどこかから帰ってきた人たちが経過観察のために、日本政府が用意した船に乗り込むのではない。元来のクルーズの延長として、あと14日留め置かれているのだ。スタッフも疲弊している。

お客さんの健康と同じように、どうかスタッフのことも考えてあげてほしい。

彼らはお客さんよりももっと条件の悪い部屋で寝泊まりをし、しかもこれからまた14日間働かなければならない。お客さん側からするといろいろ不都合や不便はあるだろうが、どうかスタッフの方たちの健康も同じように思いやってほしい。

そして報道する側もスタッフの大変さも伝えてほしい。

今の状況を見ていると、働く側があまりにもかわいそうだ。

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