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Tarzan 脱げるカラダを体育の授業に活かす

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体育教師の強い味方、専門知識とトレンドがイケてる感じで融合した
モンスター雑誌「TARZAN」
テーマは「脱げるカラダ2020」
今回はこの雑誌を分析し、授業に生かすための工夫を考えていきましょう。
この記事のテーマ
ターザンの見せ方と工夫から、教え方を考える


目次
■目次を分析し、考える。
■珍獣ハンターイモトアヤコ
■タイプ別に分けることの意味
■ライフスタイルを日々調整するバランス感覚を養成しよう
■なぜ人はターザンを買い続けるのか



■目次を分析し、考える。

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まず、アイスブレイクとして今回の企画に合う象徴的なキャラとして「イモトアヤコ」を配置。そうしたあとに今回のメインテーマ「2020カラダ改造計画」へと入る。つぎにメインの補足として「免疫」のお話からの「女性用トレーニング」。締めに「さまざまなトレーナーの考え」といったコラムという構成。


①テーマに沿った小話(アイスブレイク)
②メインテーマ
③メインテーマの補足
④個別テーマ


この流れは保健の授業でも参考にするべきで、アイスブレイクなしにメインが始まればなんだか気持ちが乗ってきません。

また、メインテーマだけで授業を50分使い切ることは見開き2ページしかない保健の教科書の構成を考えると間延びしてしまいます。

つまり寝ます。

メインテーマは中心に置くことには変わりありませんが、前後に何を挟むかを考えるのが保健の授業を飽きさせないポイントになるでしょう。

もっと言うと①②は全員が共感できるようなテレビのゴールデンタイムに使えるようなネタ。

③④になるにつれてマニアックなネタのほうがいい気がします。個人の体験はまず「こういうことが教科書で書かれているが」とか「世間一般ではこう言われているけど」という言葉のあとに語ったほうが甘みが増すので③④まで我慢しましょう。

また授業の中で理想(教科書)と現実(実際の行動)について議論することになります。これは非常に重要です。

なぜなら理想はAIに語れても、現実の問題点や失敗話というネタは人間、もっと言えばその人にしかないエピソードだからです。

もし、人が授業を教えることの意味はここにあると思います。(逆に言うとそこがなければAIに取って代わられる教師ということでしょう)
ターザンの目次のように構成を考えて授業を作っていきたいですね。

■なぜ人はターザンを買い続けるのか

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答えは単純です。


「未来のことが書かれている」
「ポジティブな気持ちになれる」
「たまにはやってみようと思える」


この3つがターザンのターザンたる所以でしょう
まず「未来のことが書かれている」とは何か。それはこの特集「脱げるカラダ2020」もそうですが、完全に未来のことを指してますよね。①2020年とは来年のこと②脱ぐ必要があるのは半年以上先ということで今の自分、つまりは現実を見なくてよくなります。


「ポジティブな気持ちになれる」のは、ターザンの内容の質にもよりますが『こうなったらこの夏はモテモテで楽しいだろうな』と思わせることができて、自分のコンプレックスに対してポジティブなやる気が漲ったりすることができます。


「たまにはやってみようと思える」とは、あくまで働いている人向けの雑誌であることが要因にあって、普段は仕事と休日ダラダラという人にちゃんと門戸を開いていることが言えます。年末年始は飲み会が多く、太りがち、なおかつまとまった休みがある人も多いので『たまにはやってみようか』と呟きながらお腹をサスサスという情景が目に浮かびます。


こうして四季の訪れを先取りし、読みたくなる特集を組み、納得できる記事を掲載する。それがあらゆる世界で行われていることでしょう。


教師もその感覚を持つべきです。保健の授業も「未来」「ポジティブ」「やってみたくなる」という3点を意識して取り組んでいきたいですね。


そのほかの項目はブログで公開中




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