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リラクゼーションセラピストの豆知識    くすぐったいの謎

リラクゼーションのお客様から「太腿の前側は触れれるとくすぐったいので避けてください」と言われた事がありました。そして、「なんでくすぐったいのですかね〜」とも。。

「くすぐったい」この感覚は昔から研究されていますが、まだ解らないことが多いそうです。

「くすぐったい」場所は、脇の下、脇腹、足の裏が一般的ですね。あとは膝頭、腿の前がくすぐったいと言う人もたまにいます。私は脇腹は苦手ですが腿の前なんかは大丈夫です。

このように、体の同じ場所を触られてもくすぐったい人とそうでない人がいます。また自分でくすぐってもくすぐったく感じない事が多いです。

「くすぐったい」の全ては解りませんが、わかる範囲で分かったことを解説させていただきます。

●くすぐったいのメカニズム

脇の下な鼠径部などは神経や血管が集まっている人体の危険部位でもあり、外部からの刺激に敏感です。そのためこれらの部位は他の部位と違った独特の感覚があり、その中でも神経の過剰反応により敏感になっている人は特にくすぐったく感じると考えられています。

逆にあまり感じない人は、感覚が鈍いとも言えそうです。

●自分で自分をくすぐってもくすぐったくないのは

これは自分の行動を自分の脳は把握しているため「触っている」という感覚と「触られている」という感覚がダブり「くすぐったい」という感覚を感じにくいと考えられています。

●くすぐったいを克服する方法

メカニズムでも解説したように、くすぐったい場所の感覚は危険を察知するために敏感になっていると考えられます。そのため事前に触られる事がわかれば多少くすぐったさが和らぎます。

さらに、目をつぶって「くすぐったくない」と自分に言い聞かせる事でうまくいくこともあそうです。試してみてはいかがでしょうか。

●くすぐったいはコリがひどい状態説

くすぐったいについて調べていたら二通りの考え方にたどり着きました。すでに解説した「神経の過剰反応説」と「コリがひどくなった説」です。

コリがひどくなった説は科学的な理由づけは見つかりませんでした。主にリラクゼーション系の一部の人達に信じられている説ようです。

その説によるとマヒを起こす一歩手前の状態で「痛い→気持ちいい→もっと強く→くすぐったい→マヒ」という経過をたどるそうです。

なぜこのような説が存在するのか?ここからは私の見解です。

なんらかの理由で痺れが出ていると、触った時の感覚がそうでない時と違う事は経験されているのではないでしょうか?例えば正座を長くしすぎて痺れが出た足を触れれるとすごく変な感覚があります。これが「くすぐったい」かと言われればそんな気もしますが、一般的にくすぐられたくすぐったさとは違うと個人的には感じます。

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このような「感覚異常」をコリが原因で呈している場合は、マヒの手前という事もデタラメではないと思います。しかし、「くすぐったいはコリが酷い状態です!」という表現は誤解を招くと思うので、素人でも誤認しないような表現に改めた方が良いと思います。

さらに付け加えると、このような状態であればリラクゼーションではなく、しかるべき医療機関に相談されることをお勧めします。

●腿の前を触られるとくすぐったい

さて、今までの話を踏まえても明確に何故だかは解りません。神経の過剰反応が何らかの理由で起こっているという考えに落ち着くのでしょう。

「感覚異常」であればヘルニアや狭窄症など腰の症状や股関節のコリから大腿神経という神経が絞扼されている可能性もある事は知っておいた方が良いでしょう。


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