民族自決とは

民族自決とは

ウィキペディアによると「各民族集団が自らの意志に基づいて、その帰属や政治組織、政治的運命を決定し、他民族や他国家の干渉を認めないとする集団的権利」とされています。

日本の民族派は、現状の日本を民族自決が十分に果たされていないと考えています。

1945年以降、アメリカによる巧妙な支配が国の隅々までいきわたって麻痺している状態です。

これは中国による少数民族支配よりはうまいですが、支配されていることには変わりありません。強引に支配しなくても、自称保守の人を中心に「何度も同じ意見を聞かされると、やがてそれが自分の意見のように感じる人たち」というのがたくさんいて、メディアや流れる情報をうまく支配すればあまり暴力的なことをしなくても、奴隷のような人はすぐに作れるのです。

この話は「日本人で文章が読める人は30%しかいないけど、この割合はダントツ世界一」という話を別に書きます。

民族とは

「人種的・地域的起源が同一であり(または同一であると信じ)、言語・宗教などの文化的伝統と、歴史的な運命を共有する人間の集団」とされています。

琉球民族については、「別民族として扱うように」との国連関連団体からの勧告があったり、それに日本政府が抗議したりしていますが、それぞれに意図があり、結局は、自分が別の民族であるかどうかは、琉球民族自身が決めるべきことでしょう。

昨今のセクハラと同じで、科学的根拠や客観的証拠を必要とする概念ではなさそうです。

言語については、ユネスコでは明確に別言語として認定されていますね。

文法的に朝鮮半島の言葉と日本語はかなり近かったりしますし、大和朝廷の支配が琉球に及んでいたようには見えないので、証拠とか、根拠とか言い出すと、政治的思惑も絡んで、ほとんど科学的議論は行えないように思います。

筆者は本質が科学者ですが、科学はほとんどの人にとって馴染みのない思考様式ですし、特殊な訓練をしなければ理解するのは難しいと思います。この意味、文章の理解以上に特定の知識層にだけ許された思考様式です。

現代の流行りではあっても、それっぽい言葉を使う人が増えているだけです。それに科学という思考様式を選択するかどうかは、つくづく宗教と同じなのです。

科学の革を被った非科学が大衆向け、民衆向けに、政治的に論理展開されたときにろくな結果にならないのはよく知っていますから、この問題は科学者とだけお話したいです。

そもそも民族の定義からブレますからね。

なので、「本人たちが別民族といえば別民族」でいいのだと思います。

日本民族とは

これを読んでいる大多数の我々ですね。

天皇をいただき、大和朝廷以来の歴史を共有します。蝦夷でも、アイヌでもない大和民族です。

が、遺伝プールとしては70%が大陸系ですし、宗教は日本的仏教と、神道とは呼べなくなった現代神道がメインです。

民族を外的に遺伝子や習俗で区切ることの無意味がよくわかります。

自分が尊重されたいなら、他人を尊重しましょう

民族派は、民族の自主自立、自決を望んでいます。現状はそれが果たされていないと考えています。

もし、琉球民族が自主自立したいというのならば、それは認めるべきとも考えます。

他民族の自決を尊重しない人が、自民族の自決を尊重してほしいとは言えないからです。

これは何が何でも自国の利益を優先したい自称保守とは大きく違うところかと思います。

琉球民族が独立したいというのならば

それは認めなければならないでしょう。

そのことと、中国を脅威と考え、それに対応することは全く別のことです。

沖縄が独立しても、アメリカの支配を脱して、中国の属国になりたいと考えているとは到底思えません。漢民族の少数民族支配を見れば、そんなことは考えにくいのです。

これを分離せず混同させることで、自称保守の人たちは物事をごまかして、対米従属とそれ以外の二択に物事を誤解させています。

問題なのは、漢民族の異民族支配の方法や、日本でのアメリカによる思想支配の方法から考えて、沖縄で民主的選挙を行っても、琉球民族の声が反映されるかどうかはよくわからないことです。

現在の漢民族の異民族支配

たとえば、北京で殺人で有罪となったら「服役するか、チベットに移住するか」を迫られて、チベットに入植させます。

結果、チベット人口の7割は漢民族です。もし、民主的選挙が行われても、チベットは中国への帰属を望むでしょう。

弾圧も激しく、宗教や独自言語の教育などもほとんど認められませんし、教会も弾圧され、宗教活動家もしばしば拉致されます。

アメリカの退潮後、おそらく日本は自立よりも中国の支配下に入りますが、同じことが行われると考えています。

天皇家は存在しても漢民族と混血となり、神社神道も今よりもさらにカルト化するか、あるいは弾圧されるでしょう。そのうえで、「日本はすごいんだぜ」というネットの言説は今よりももっと増えることでしょう。

漢民族はアメリカのように上手な支配はしないでしょうが、「何度も聞いた意見を自分の意見と勘違いする人たち」が、アメリカではなく中国に騙されるので、支配者が変わったことはすぐにわかります。

「安倍すげー」「トランプすげー」の代わりに「中国すげー」になります。

この意味、結果が変わらないのならば

新しい支配に馴染んだ人が一番幸せになれるのかもしれませんね。

アメリカ支配下の日本で、アメリカに支配されていることこそが、自分の幸せとほぼ重なっている人がたくさんいるように。




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