23歳の夏、 フランスで無職になりました11

もう逃げるところなんてない。。。。。。

真っ向から話し合いするしか、、、

殴られたらどうしよう、、、、、

こわすぎる、、、、、、

 

 

ドキドキ。ドキドキ。



 

思ってたほどシェフは冷静だった。

 

「なんでこんなことしたんだ。俺たちへの感謝はなかったのか。」

 

(、、、、、、、、。)



 「辞めさせてください」

 

「何がそこまで、お前をこんなことにさせたんだ」

 

「お前もう、次の仕事決まってるだろ。友達とかにそそのかされたんだろ。」

「俺たちは裏切られたんだ。」

 

 

(いろんなことをしてくれた。でも、もう気力の限界だった。メンタルももう辛い。

感謝はある。こんな形で辞めようとしたのは申し訳ないと思っている。

だけど、もうどうしようもない。正常な判断もできなかった。)

 

「辞めさせてください」



 「わかったあと1か月やれ。」

 

(むりすぎる。一か月も!!?

こんな状況で!?
こんなメンタルで!?無理だ。無理)



 

「わかったか!!!!!!!!!」

 

「(怖い、、、、、、)、、、、、、わかりました」

 

 

怖くて何もいえない。声も震える。

 

そのまま帰っていった。

 

これで、良かったのか、、、、、、

 

日本人の方に伝えた。

「あと一か月頑張ることになりました、、、、、」

 

「いや、もうそこを出なさい!!!!!」

今から迎えに行くんだから、待ってなさい!!!


 

もうどうすればいいかわからん、、、、、、、

頭の中ぐちゃぐちゃ。

怖すぎる。

こわい、、、、、、誰か助けて、、、、、、、

 

コンコン。。



 (だれや、、、、、、)

 

同僚だ。「なんでこんなことしたの?」

またその話、、、、、、

 

どうせ、あとで、シェフに全部言うくせに、、、、、

 

「気分転換にさ、外でよ!!!お菓子を食べよ!!ほら、早く」

 

※このときすでに携帯損傷。外では、携帯使えません

 

日本人の人と連絡取れなくなるのは怖い、、

(少ししたら、すぐ帰ってこよう)

日本人の方に念のため連絡

10分ぐらいですぐ家に帰宅。

 

携帯を見ると、、、、

日本人の方
「私たちの善意をなんだと思ってるの!!?当たり前だなんて思ってるんじゃないわよ。」


 

(え、、、、、、、)



もう私の心は限界に達してきた。もうどうすればいいかわからん、、、、、、、

 

日本人の方
「もうつくんだから、早く出てきなさい!」



 

もう、びくびくしてられない。出るしかない。

何しろ、スーツは2つ。30キロ。

 

大家さんと同僚の目をかいくぐらなければいけない。

 

腰も痛い。。。。

でもやるしかない。

 

一つ一つそっーーーーとおろす。

 

一つ。。。。また一つ。。。。。

 

玄関の隣がリビング。そこに同僚がいる、、、、

 

ばれたら、終わりだ。。。。。。。



 

案の定、リビングのドアが閉まっている。

よかった。。。。。

 

ふっ――――――、。。。

なんとか、ばれずにおろせた。泣

 

あとは、でるだけやっ!!!

よっしゃ!これで私は解放される!!!!!!

 

がちゃっ!!!!

 

「なにやってんのーーーーー!!!!!!」

 

( っっっ!? )

目の前に大家さんがいた。

やばいっ!!!泣
でも、もう後には引けない泣 

 

「行かせてください!!」



 

泣き崩れる大家さん。

 

(いやっ泣きたいのこっち!!!!)



 

なんとか家から出ることができた!!!!

よっしゃーーーーーーーーー!!

これで解放や!!!

 

えっーーーーーと。お迎えわっと。。。。



あれっ???いない、、、、、、、



 

携帯は壊れて連絡できない、、、、

まさか、、、、駅か!!!?



 

歩いて15分はかかる。

でも行くしかない。このスーツとともに!!!

 

必死で歩く。



 

「ちょっと!!!!!」

(え、、、?)

同僚だった。

「何してんの!?」

荷物を取られてしまう。

 

「これで逃げれないね。」

 

(もういやだ、、、、、。でも行くしかない)

 

「そんなのいりません!!!」



 

荷物を捨てて走る。

(私は何をやっているんだ。
こんなに大勢の人に迷惑をかけて、、、、、)


(もうどうすればいいかわからない。。
どうしたらいいんだ、、、)



 

走りに走る。あと少しで駅だ!!!

あ!日本人の方だ!



 

とそのとき、腕を掴まれた。

後ろを見ると、同僚だ。

 


「こんな形で辞めちゃだめだ!」



(ばり正論だ、、、、心が揺れる)

「もうこんだけ追いつめられてるんだ。必ずシェフも辞めさせてくれるよ!

僕も言うからさ!ねっ!シェフのとこにもっかい行こう!

僕の身にもなってよ!!」

 

(、、、、、、、、、。確かにこんな形で辞めちゃいけない。同僚も味方になってくれる、、

もう一回シェフと話して、これで終わりにしよう、、、、、)

 

話し合いは外。

日本人の方に連絡できない、、、

どうしよう、、、、

 

シェフがきた。

「なんでこんなことをしたんだ。俺たちのしてきたことを仕事で返すのが、普通じゃないのか?」

 

「辞めたいです、、、、、」

「仕事で返せ」

「辞めたいです、、、、、」

「仕事で返せ、、、、、」

 

辞めさせてくれんやん泣



同僚の人も怖くてうつむいている。

(ふざけんなよ。まじで)



 
「一か月も出来ません。お願いです辞めさせてください」

「、、、、、、あと一週間だ。この一週間はちゃんとやれ」

 

折れてくれた。。。一週間ならできる。
やろう。一週間。

 

家に帰宅し、やっと携帯が使える。

 

日本人の方に申し訳ないことをしてしまった、、、、、

連絡を早くしないと、

 

(ん、、、!?)



 

「あなたは私たちの善意を無駄にしました。あなたを受け入れてくれる宿もご迷惑をおかけしてしまったのでキャンセルしました。あとは頑張ってください。」

 

(え、、、、、、、、、。まじか、、、、泣)



 
ということは、一週間後



私は、
家なし、職なし、金もなし、携帯も破損、
全てがなくなるってこと!!!!?????

 

やばいじゃんっ!!!!!!!



 

そうして、私の悪夢の1週間が始まった。

( 果たしてどうなる私!?、、、 )


 

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