商社マンの"もし就活がやりなおせるなら"
こんにちは!まずは私のnoteに興味を持っていただき、ありがとうございます。
本noteでは、「商社マンの"もし就活がやりなおせるなら"」というテーマで書いていきたいと思います。
ちなみに、私は現役で商社に勤めている人間だったりします。
メーカーに行ってみたい
ずばり、就職活動をやりなおせるなら、メーカーに就職してみたいですね。
何を製造しているのかについては、別になんでもいいかなと思いますが、とにかくメーカーで働いてみたいです。
私は商社で働いていますが、商社は非製造業です。
つまり、自分たちでは製品を生産しているわけありません。
なので、必ず、我々はどこかのサプライヤーを見つけてきて製品を買うか、あるいは、自社が製造したいと考えている製品を製造してくれる企業に生産をお願いする必要があります。
そして、常にサプライヤーと顧客の間に立って、製品の受発注の調整したり、顧客からのクレームをサプライヤーに転送したり、サプライヤーからの技術情報を顧客に説明したりと、「仲介者」としての立場になるわけです。
そんな仲介者としてふるまう、もっといえば、「間で挟まれている」状態にある商社なわけですが、「商社独特の考え方」というものがきっとあるんだと思います。
例えば、契約についての考え方がそうでしょう。
商社は、製品を買う時や売るときに締結する契約について、いかに「顧客から求める条件をサプライヤーにつなげるか」を考え、あるいは、「サプライヤーが拒否する条件を顧客に引っ込めさせるか」みたいなことを考えます。
契約一つをとっても、商社は、「仲介者」として、その条件の調整に奔走しているんです。
「仲介者」として”場を作る”役割を担っているといえばそうなんでしょうが、どうしても「関係者の間に挟まれて利害調整にいそしむ」という役割からは逃れられないのが我々商社の宿命な気がします。
いずれにせよ、メーカーで働いてみたなら、「商社の独自性」について新たな発見ができそうです。
商社には無いがメーカーにはある部署
商社には無いけど、メーカーにはある部署というものも見てみたいですね。
例えば、製品の品質管理を行う部署であったり、特許権などの知的財産権を管理する部署なんかがあるでしょう。
あるいは、新製品を研究・開発する研究室みたいなものもあるでしょうし、何よりも製品製造を行う工場なんてものは、商社には無いものの代表格ですから、そういったところも見てみたいですね。
余談:メーカーには無いが商社にはある部署
ちなみに余談ですが、メーカーには無いけど商社や金融系企業にはある部署があるそうです。
それは「審査」の部署です。
これは、取引先の財務状態を見て、どれだけの売掛金の範囲内であれば、その取引先と取引をしてよいかを審査・判断する部署です。
(少し難しい言い方をすると「与信を見る部署」とも言えます。)
商社は「商社金融機能(※)」を一つの付加価値としているので、そういった部署が必要とされるんでしょうね。
(※)例えば、仕入先は「製品を納入したらすぐに代金を支払って」と要求し、一方で、販売先は「その製品で自社商品を製造して、それを販売して資金を回収してから代金を払いたいので、支払い時期を待ってほしい」と主張したりします。
このままでは、両者が取引をすることはできませんが、ここで商社が間に入って、仕入先には早く代金を支払いつつ、販売先には代金回収を待ってあげることで、仕入先と販売先のビジネスを成立させます。
この「販売先から代金を回収するまで、代わりに仕入先に金を払っておく機能」、言い方を変えれば、「決済の時期を調整する機能」のことを商社金融機能といいます。
最後に
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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それでは、またお会いしましょう!
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