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つい先日のこと、

ラブホテルで知ってる男女が横でまぐわっている中、同じベットの上で眠った昨日。普通にカオスすぎるし、朝起きてベットがずっと揺れていたのと横で謎に裸で寝ている女と昨晩飲んだ安い日本酒のせいで吐いた。横で生を感じると自分が死んでるみたいで。でも生きてたので死にたくなった。
アメニティとして備わっていたコンドームが2つとも無くなっていたので、お酒で記憶を失くしたことはこれまで1度もないが、少し疑って横で寝ている女に訊くと「そんな訳ない。」と返ってきたので、うっすら透けているガラスに囲われた風呂に入った。ライトの色が変わる浴槽にテンションを強引に上げた。
備え付けられているラブホテルのシャンプーを躊躇したが使ってみた。いい香りがしたので2回、頭を洗った。風呂から上がると女は服を着ていた。目を合わせて話そうとはしなかった。男は朝から仕事だと言って、先に退室したのがぼんやりとした記憶の中にあった。冷静になると自分が馬鹿げている所に存在していたことを嘲笑しそうだったので、寝ぼけた振りをしたまま、ホテルを出る支度をした。女が靴下を探していたので一緒に探した。それが僕をやけに冷静にさせた。なぜこんな所にいて、靴下を探しているのだろうと思った。女は「まあいいか、ブーツだし」と言った。訳が分からないが、この部屋から早く出たかった僕は納得してホテルを出た。そして新宿駅へと向かった。
人の流れとは明らかに逆方向に進んでいるので、昨日に取り残された気分になった。少し後ろを女は歩いていたが気にせずに歩いた。しばらくして振り返ると女は居なかった。
女の靴下は、清掃員に捨てられるのだろうか。すぐには捨てずに取っておくのだろうか。なんてことを考えながら腰を下ろした。シーツには血が染み付いていた。女は昨日、色んなものを失ったのだと思った。女に次会う時、靴下を買って行こう と車窓から差し込む陽射しに包まれながら、僕は思った。

#ラブホテル #靴下 #シャンプー #新宿駅

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トイレのお供にでも。
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