Assault Air Runner

よく「XXは人生のよう」ということを言う人がいるが、同じようなことを言おうと思う。

最近、ジムでお気に入りのマシンがあって、Assault Air Runnerという。
https://www.precor.com/ja/commercial/cardio/hiit-cardio/assault-airrunner

「assault」は日本語で「暴行」を意味するため、直訳すると「暴行空気ランナー」で、名前の雰囲気がヤバイ。ちなみにジムで私以外の人が使っているのを見たことがない。
他と比べて優れているのが、自分の走るスピードを、一般的なマシンのようにボタンを押したりせずに変えられる点にある。屋外のランニングと同じように、ジョギングから急にダッシュしたりすることも出来る。
このマシンを使ってハマっているのが6分1キロのセットで、ちょうど良い負荷がかかって良い。最初の段階でダッシュして距離を稼いだ後に流して完走したり、一定のペースを保って完走したり、やり方を変えられるのも気に入っている。
今日もジムに行った私は、このセットを2回やることにした。

1回目は、余裕を持って1キロ完走出来たが、2回目はダメだった。3分経過した時点でまだ400mしか到達していなかった上に、ダッシュして追い上げる気力も無かった。ペースを上げられないので4分経過後もまだ600mだった。
この時「6分」という時間の区切りがまるで寿命で、ランニングマシンの上で走っている自分と、自分の人生が重なって思った。
時間の区切りは人によって様々だし、どの方角にどれくらい遠くまで行きたいかも人によって異なる。有限な時間の中で、自分を動かし続ける点で、これは生きることに似ている思った。
5分が経過し、800mは行くことが出来た。しかしあと1分で200mを走りきることは出来ないと思った。
悔しい気持ちはあったが、ここでダッシュすると、疲れ過ぎて筋トレが出来なくなってしまう気がしたのでやめた。結局出来るペースで走り続け、6分で900mを完走することが出来た。走るのを止めない限り、目標に近づくことは出来るのだと思ったし、止めずに6分走り続けた自分に対して、よくやったと思った。

ジムからの帰り、自分のこれまでの人生は、ランニングで言うとどのくらいのペースで走ってきたのだろうかと考えた。
捉え方によっては、若い時にダッシュで追い込んで流していくようにも、自分が出来る一定のペースでしかやってきていないように思った。
しかし、そもそも自分が何分で何キロ走ろうとしているかもまだ分かっていないなと思ったので、まずは日々のペースを落とさずに(上げる努力をしつつ)、いつ来るか分からない終わりに向けて走り続けるしかないのだなと思った。


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