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新宿の交差点でトンボが

昨日のことです。
昼下がりに、新宿駅南口から西側へ渡る交差点で、信号待ちしていました。
日差しがまぶしかったので、左手を上に掲げていたのですが。

ふと、どこからかふわり…と、小さなトンボが表れて、私のかざした手の甲にとまったのです。
えっ、あら。
こんなゴチャゴチャと人の多い街なかの交差点なのに、どこから。

手をおろして、顔を覗き込んでも、逃げません。
風がとまったように儚げ。午後の日差しを受け、透明な羽根がキラキラとオーロラ色に輝いて、まるで小春日和の化身のよう。

信号が青になって、群衆が動き出しても、私の手から動かず、手に乗せたまま、一緒に交差点を渡りました。
なんだかほっこりとして、胸が暖かくなって、嬉しい。

交差点を渡りきったところで、そよ風に舞うように飛び立っていきました。
緑のない、都会の真ん中、無事に元気に秋を過ごしてくれることを祈りながら、見送りました。

写真が撮れる状況ではなかったので、画像は、私が気に入って使ってる髪留めです(^^ゞ
たまたまトンボ。

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