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デルタ君に押されてるシドニーより

今月のアタマにこんなものを書いたんだけど…。

困った、全然大丈夫ではない。

これは本日7月14日の統計だが、新規感染者が97名。

検査数も6万5千とかなり多いのでまあこれくらい出るかなあ、とは思うが、気になるのはICUに入っている人数が徐々に増えているということだ。7月1日のツイートを見返してみたら、その時点ではたった2人だったのに…。しかも、この中には若い年代も含まれているそうで、以前から言われていた、「若い人は罹っても軽症だから大丈夫」というようにはいかない。

いまやこのクラスターの感染者はこれまでで800人以上になっていて、千人を超えるのもあと数日の問題だろう。

(なんてことを書いていたら同日の東京の感染者数が1100余名というニュースを聞き、コレも大問題だよ…。)

当然のごとくロックダウンは「最低でも」7月30日まで延長となり、諸々の規制も厳しくなった。

例えば屋内のマスク着用が集合住宅にも適用され、我が家のような小さなアパートでも、自分の部屋から一歩足を踏み出せばマスクを着けなくてはいけない。うちのアパートは洗濯機が共用なので、洗濯一つするにしてもマスクが必要となるのでやや面倒だ。

ウチのアパートの入り口にもこんな注意書きが貼られた。すごいのは、この張り紙も州政府のロゴが入ったオフィシャルなお達し…なのである。

(まあ、日本なら誰でもそうするのかもしれないけど、こちらの人はそうでも決めないとマスクしないからね…)

また、行動範囲も自宅から半径10キロ圏内と定められ、あまり遠くまでウロウロしなさんな!というメッセージである(仕事などで10キロを超えるのは許可される)。買い物も、ひと家族あたり一日一回、それも一人だけしか行ってはいけない。家族4人でスーパーマーケット…というわけにはいかないのだ。

ちなみにホテルもガラガラで、宿泊客がゼロという日も出てきた。というか、この場に及んでホテルに泊まるってどういうことなんだろう?と根ほり葉ほり事情聴取したくなってしまう。

(多分、家が狭くて在宅勤務ができない、引っ越し中、家の改装…なんて理由なら泊まれるのかな)

というわけで、前回書いた際の予測は全く外れた。

さて、この後どうなるか?ということだけど、私は時間は少しかかるけどたぶん2-3週間で鎮静するのでは、と思っている(そうじゃないと困るので切望している、と言い換えてもいいけど)。


このデルタ株ってやつ、マジで怖い。以前までのウイルスだったらもう今の時点で抑圧できているはずなのだが、感染力が想像を上回っている。

ひるがえって日本のことを考えると、相変わらず大した検査もしていないようなので、絶対に表層下で拡大しているのではないだろうか、と非常に心配である。

少しホッとしたニュースは、このような状況を受けて政府がとうとう労働者に対しての保障対策を打ち出したこと。

ロックダウンのせいで勤務日が減った人に、最大で一週間あたり$600の給付金が出るとのこと。

私の場合、現状では週3-4日で働いているので、そこまでの金額は出ないがなにはともあれ申請してみた。

申請はすべてオンラインなので、家のパソコン、なんならスマホでも出来てしまうのは助かった。ただ、申請できる条件がややグレーなので、さてどうなることかな。

私の場合正社員だから最小限の給与カットで済んでいるが、パートタイムのスタッフはシフトがほぼゼロになっているので、この保障制度は干天における慈雨のように感じるだろう。

このように長丁場になってしまい残念だが、地道にロックダウンをすれば徐々には収束に向かうはず…だ。それまでは収入の道も確保されている訳なので、色々楽しいこと、ポジティブなことを考えたり行動したりして過ごさなくては、ということでこのような文章を書いてみた。

それにしても…いやはや。