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『理想のリスニング』

 『理想のリスニング 「人間的モヤモヤ」を聞きとる英語の世界』(東京大学出版会)が発売されました。著者は東京大学の阿部公彦先生です。

 まだ詳しく読み込んでいないので,概略しか述べられませんが,ちょうどリスニングの学習法に関する記事を書いている中,発売されたので簡単に紹介します。

 第1部が「理論編」,第2部が「技術編」という構成になっています。「理論編」では,なぜリスニングが重要かということについて「うまさ」「心地よさ」という点に注目して説明し,リスニング力を強化するとどのような利点があるかについて述べています。「聞く」とはどういうことかを深めることによって,何を意識して,どうやってリスニングの練習をすればいいかが見えてきます。「技術編」では,「理論編」で触れた問題について,具体的な練習法が提案されています。

 実際に音声を用いながら説明されているので,理論を実践へとつなげることができ,実感が湧きます。リスニングに対する見方が変わるような一冊です。


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