介護は突然に#1・父倒れる
この「超高齢化社会に向けた従業員の介護離職防止支援について」というタイトルの寄稿文を書き終えた翌日に、突然父が倒れた。(2019年夏)
今、厚労省委託事業の介護プランナーという仕事をしていて「仕事と介護の両立支援」は身近に感じているが、突然にど真ん中で介護の当事者となった。
正直なところ、何年続くか先の見えない介護をオープンにすることに多少抵抗もあった。
ただ、統計データにおいても出産や育児に比べると介護は人に言いづらく「隠れ介護」で勤務先への相談も10%に満たないことが分かっている。
「相談しやすい職場づくりをしていきましょう」と制度導入のため各企業を回っているのに、自分は公にできないというのもおかしな話だし、同じように介護に直面した方が一人で抱え込まないためにも少しずつでも発信していこうと決めた。
過去の話でなく、今まさにリアルに起こっていることであり、終わりも見えない。
平均では介護は4~6年続くと言われており、また、介護が終了するということは看取りということ。
介護状況は千差万別だと思うが、介護される側ばかりフォーカスされがちで、介護する側への配慮はまだまだ足りないのが実情である。
責任感から専念しなければと介護疲れに陥るケースも容易に想像がつく。
家族はもちろん、いかに周囲を頼るかというサポート体制は非常に重要。
介護について発信し周囲に共有することでまた見える世界があると思う。
この記事を書いた当時はまだ急性期ではあったが、少しずつ小康状態には入り、毎日kindleで脳の仕組みやリハビリに関する書籍を読みあさった。
不幸中の幸いで一命は取り留めることができた。
リハビリ次第で麻痺は必ず改善すると信じていた。
同じような状況の方に届きますように。
→kindleで片っ端から読んだ書籍群。リハビリは倒れてから6ヶ月間が勝負。
最後まで読んでいただきありがとうございます。サポートはキャリアコンサルティングの普及活動に活用させて頂きます。