鬱と付き合っていく
なにしろ君はエネルギーがすごいからね。
この言葉がずっと頭の中でくるくる回っている。なにしろ長年躁鬱を患っているもので、エネルギーには全く自信がないのだ。やらなければいけないことはいつもたくさんあるのに、いつもやるべきことなんて全然やれない。この2021年1月からして最悪の滑り出しである。今月一定の形になるはずだった企画に何一つ手がついていないのだ。いつもこうだ。やるべきことが予定通り進んだ覚えなんて人生にひとつもない。今日も予定の半分もこなせないまま一日が終わり、眠ることにも失敗した朝方にこの文章を書いている。
文章を書くには大きなエネルギーが必要になる。一つ一つがお客様の目に触れる「商品」になるわけだから、それはもちろんそうでなければいけない。納得のいく、読む価値のある文章でなければいけない。そんなことを考えているうちに、句読点の位置から文節の切りかたまでなにもかもが気に入らなくなってくる。なんて下手な文章だ、おまえはこんなものをお客様の前に出すつもりか? もちろん、僕は精いっぱい書くべき文章を書こうとしている。でも、焦燥感に対応するために飲んだ安定剤で頭のなかは冷たくつるりとしていて、思考も文章もどこか捉えどころなく流れていってしまう。
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