借金玉

文章を書いて暮らしている人です。 ここではどこにも行き場のない話、日常雑記などを書いて…

借金玉

文章を書いて暮らしている人です。 ここではどこにも行き場のない話、日常雑記などを書いていきます。 内容はフィクションだったりそうでもなかったりします。 楽しんでもらえたらうれしいです。 www.amazon.co.jp/dp/4046020768 こんな本書きました

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  • 玉雑記

    あまり多くの人に向けては書きたくないこと、表に出なかった商業原稿、最近の雑記など月2回~(最近は大体4回)更新します。色々あって、ツイッターが本音を言う場所ではなくなったので、こちらでやろうと思います。ご興味あれば、是非。

最近の記事

えりぞ@erizomuことN氏による嫌がらせ電話音声

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    • 私が長く仕事を止めていた理由と、これまで何が起きていたのかについて①

      先日の騒動についてのお詫びとご報告 まず、さる3月31日に顧問弁護士より報告がございました、私の自殺未遂騒動について心よりお詫び申し上げます。  恥を忍んで真実を申し上げると、あれは自殺未遂などというマトモなものではなく、ここから続いていく文章を書き連ねるストレスと膨大なデータをとりまとめる作業の苦しさに耐えかね極度の不眠に陥り、睡眠薬を飲み足すうちに自己制御を失い、助けを求めたのか、何か言いたかったのかは思い出せませんが、顧問弁護士に電話はかけたものの、結局そのまま吞み続

      • 「実行系」について、発達障害者における職業的訓練について、あるいはもう戻らない時間と壊れた身体について

         これは次に出版される予定だった書籍のコアになる部分なのだけれど、最早次の本が出せるかわからない状況なので、ここで書けるだけ書いてしまおうと思う。  編集やブラッシュアップを経ていないので、些か言葉は足りていないか、さもなければ過剰になっているだろうけれど、書き散らしておけば誰かの役に立つかもしれない。  これは「理系」「文系」みたいなやつと合わせて「実行系」みたいな概念を持って鍛えるとすごくいいんじゃないかな、ってお話。  発達障害者、あるいは健常者の中にすら多いのだ

        • 働ける障害者、働けない障害者、それから健常な人たちと、夜が明らむ前に。

           障害者の分際でこんなことを言うと匿名SNSなんかではすごく怒られるのだけれど、僕にだって欲しいものはあった。都心のタワマンなんて言わないし、イタリアのスポーツカーなんて言わない。ただ、住宅ローンを組んで家を建ててみたかったし、家族だって欲しかった。もちろん、僕らの生まれた時代はすごく不景気だったからこれが「人並み」なんて言わない。健常者でもこの水準に辿り着けない人がたくさんいるわけで。もちろんそれはわかっているのだけれど、「ふつうの生活」に対する憧れは僕の中にずっとあって、

        えりぞ@erizomuことN氏による嫌がらせ電話音声

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        えりぞ@erizomuことN氏による嫌がらせ電話音声
        • 私が長く仕事を止めていた理由と、これまで何が起きていたのかについて①

        • 「実行系」について、発達障害者における職業的訓練について、あるいはもう戻らない時間と壊れた身体について

        • 働ける障害者、働けない障害者、それから健常な人たちと、夜が明らむ前に。

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        • 玉雑記
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          どこへ行くあてなく流れては枯れて、水仙の咲く足許を見る

           花を活けられなくなった。  人間は精神や肉体が壊れると、どんどん感受性が乏しくなっていくものらしい。何も食べても美味くない(だから料理コラムを書きようがない)し、何を聴いても騒音になる。嗅覚もだめだ、長年気に入っていたお香(とても安くていい香りなので金沢から取り寄せていた)から、寿司屋のカウンターに香水をたっぷり振りかけて座るあのクソみたいな匂いがする。  理屈はわからない、ふつうに考えれば体調の悪化とともに知覚は鈍麻するはずで、味覚に関してはその通りの結果になっている

          どこへ行くあてなく流れては枯れて、水仙の咲く足許を見る

          髪と眉を剃るだけのことで変わる、人は見た目が八割かもね

           最近、ある種の意思と決意のために、髪と眉を剃り上げた。自分は社会的なものや真っ当なものとは断絶して、やるべきことに集中する。そういう効果を期待している。もちろん、こんなことは無職(僕のことだ)ならだれでも出来る。本質的にはなんの意味もない。ちょっとした気分転換くらいの話だ。  最初は片耳でも切り落としてみるか、それとも顔に丸パンのクープみたいな十字の切れ込みでも入れてみるか、なんてことを考えたのだけれど。「それは単なる自傷行為だな」ということで保留した。自傷行為は快楽を伴

          髪と眉を剃るだけのことで変わる、人は見た目が八割かもね

          作りかけのトラック

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          死ぬことについて、依存症について、あるいは人間の屑について

           僕は自殺未遂を何度も起こしている。  なので、「こうやってもまず死ねない」方法について、結構詳しい(本当に悲しい知識だ)。こういった内容の記述は基本的に避けようと思ってきたことであるのだけれど、自分自身の人生が岐路にあると感じられている今、書いてみることにささやかな意義を感じなくもない。もうあまり「生きていこう」と主張する権利は僕にはないのだけれど、「医療リソースをムダ食いする僕のような人間の屑になるな」くらいは言っておいた方がいいと思う。自分自身を戒めるために。二度と繰

          死ぬことについて、依存症について、あるいは人間の屑について

          作りかけの曲

          マガジンを購入すると全編(01:03)を視聴することができます。

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          けじめをつけるために、一つずつ

           自分の人生やこれまで生きて来たことに「けじめをつける」というのは、それなりに難しいことだと思う。もちろん、薬と酒をかっくらって風呂にでも寝っ転がってみたり、あるいは先日アップしたトリカブトとロヒプノールを口に放り込んでしまえばそれで終わるところではあるけれど、なすべきをなして、やるべきをやって、きちんと終える。そういうことになると、それはとても難しい。「生きていたい」気持ちは何をどうやったってゼロになることはないし(希死念慮に苛まれて生きて来た僕の場合、その逆も然りなのだけ

          けじめをつけるために、一つずつ

          Credit check and Trust exercise. Failed.

          Credit check and Trust exercise. Failed.

          春と嘯く

           これは雪国で生まれた人じゃないとピンと来ないやつだと思うのだけれど、「春」ってのは本当に汚らしい季節で。雪に埋もれていた衛生的とはとても言えないものたちが一斉に溢れ出してくるあの光景を命の芽吹きと呼ぶのは別に間違いじゃないと思うんだけれど、埋もれていた犬のフンが一斉に解凍されてくるあれを見ても春が好きでいられる人は、ちょっとした才能に恵まれて生まれたんだろうと思う。  少なくとも僕はそうじゃない。だから、僕は北国の春が大嫌いだし、東京の春はといえばちょっとだけ苦手だ。どう

          春と嘯く

          ほうじ茶の匂いがして

           僕は写真を撮られるのがすごく苦手な人間だから、学生時代の写真とかそういうものはたぶん一枚も残っていないし、だからこそ鮮明な記憶が残っている、なんてこともぜんぜんなくて。いま、一生懸命思い出そうとしたんだけど、アパートの近くにあったぜんぜん出ないパチンコ屋とほうじ茶の匂いしか出て来なかった。  だから、そのことについて書こうと思う。  アルバイトをして、「設定5ー6確定!」なんて札が刺さった台に全部持って行かれて、ふてくされて歩く道にいい香りがした。お茶屋さんで、手元に残っ

          ほうじ茶の匂いがして

          Self Care

           この歳まで自分を突き動かしてきた感情はなんだったのかな、みたいなことを考えるといつも同じ答えが出て、どれだけ僕はさみしがりやなんだと苦笑いしてしまうのだけれど。おいおい、もう三十代も半ばを過ぎたんだぞ、何かをする動機が軒並み「さみしい」だなんて、恥ずかしいとかそういうレベルじゃないだろ? 発達が遅れてるんだとおもうんだ、たぶん。いや、おまえはいつも通り発達障害を言い訳にしてるだけだね、人生の中で身に着けるべきものを、誰もが当たり前に乗り越えるはずの苦難からおまえは逃げ出した

          中間報告(ご心配をいただいているすべてのみなさまへ)

           少なくとも今年度内、三月いっぱいは間違いなく生きています。  誰にも連絡を返しておらず、諸事すべてが滞っていることについて心よりお詫びを申し上げます。しかし、三月を終え諸事に決着があるまで、私は誰にも連絡を返すつもりはございません。  これは、私自身の決意が鈍らないようにするためであり、私は自分自身に関わる全てを切り捨てなければ、自らにふさわしい決着をつけることすら覚束ない人間である、ということです。もう少し強い人間であれれば良かったのですが、どうやってもその強さを捻出

          中間報告(ご心配をいただいているすべてのみなさまへ)

          コーギーが死んで、食欲が消えて、あとはそれから

           10分くらい歩くとコーギーに会える、それが僕が住んでいる街のいいところだった。路地はくねくねしてわかりにくいし、道は一方通行と行き止まりまみれで、細い路地を必死にバックしながら抜けだすトラックドライバーのみなさんは本当に大変そうだけれど、とにかく僕はコーギーのいる街が気にいっていて、日当たりのいい時間になると彼専用の玄関ドアから出てきて、後ろ足を放り出しながら路地をみつめているコーギーのところまで. ちょくちょく散歩していた。コーギーは僕よりずっと古くからこの街に住んでいる

          コーギーが死んで、食欲が消えて、あとはそれから