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上海の駅のトイレをキレイにした魔法|結論→罰金です

チーム運営で困っていませんか?

難しいですよね。

「どんな目的を持った組織なのか?」によってやるべきことは変わります。

だけど「会社の中のチーム」とか、もしくは「子育て中の家族」というチームには活かせる、そんな方法を書きます。

結論は、

「これをやってはいけない」というルールだけでは足りない
「やったらどうなるか?」という罰(ばつ)も一緒に設定しておくことが大切

です。

「罰(ばつ)は設定しなくてよい。言えば分かるから。」

という主張も見かけます。

だけど、行動が習慣化されるまでは罰(ばつ)は設定するべきです。

■中国の駅事情

2012年~2013年に上海で駐在していたボクは、上海虹橋駅から出発する新幹線に乗る機会が何度もありました。

その駅のトイレで交わされた「ある会話」の内容が衝撃的で、いまでもハッキリと覚えています。

◆◆◆

中国の新幹線の駅は、入場が面倒です。

IDカードと荷物のチェックがあるから。

そして、虹橋駅って新幹線のホームだけで30本あるめちゃくちゃデカイ駅なんです。

にも関わらず、虹橋駅構内には喫煙所がない

だから、駅の中に入ってチケットを買ったあと、電車を待つ間にたばこが吸いたくなると一度駅を出なければいけない。

虹橋駅は、IDと荷物チェックを通過して駅の構内に入らないとチケットが買えない仕組みでした

しかも、出口によっては外に出るまでかなりの距離を歩かないといけないし。

もちろん、吸い終わった後はまた長い列に並んでIDと荷物チェックを受けなければいけない。

要するに、たばこが吸いにくい仕組みになっているのです。

中国って喫煙者がめちゃくちゃ多いのに。


だから、トイレでたばこを吸う人が多くて、トレイの中が煙でモクモク。

手を洗う洗面台が灰だらけ。

掃除のおじさんもあきらめて、缶を置いて「灰と吸い殻はここに入れろ」と書いてたり、、、完全にトイレが「喫煙所化」していました。

■罪と罰ってこういうこと?

ある時、洗面台に、超でっかい「禁煙マーク」が設置されました。

それにも関わらず、相変わらず禁煙マークの下に集まってみんなでたばこをスパスパ、煙はモクモク・・・

一緒に行動していた上海人に

「禁煙マーク」を見ながら吸うことを何とも思わないのか?

って聞いたら、

思わない。

だって、「吸ったらダメ」と書いてるけど、「吸ったらどうなる」って書いてないから

らしいです。

この話をすると「レベルが低い」とか「モラルが無い」て反応を示す人が多いです。

でも、そうでしょうか?

例えば、日本のセールスパーソンの何割が、週報を期限内に提出できているのか?

「ここでたばこを吸ってはいけません」と「☓☓月☓☓日より後に提出してはいけません」に違いはありません。

◆◆◆

でも、セールスパーソンに「週報の提出が遅れたら、ボーナス査定から10ポイントマイナスします」とあらかじめ言っておけば、必ず期限内に提出します。

要するに、罰(ばつ)を同時に設定しておくことがルールを守らせるための重要なポイントになります。

もちろん、習慣化すればそんな罰(ばつ)がなくても、それこそ「モラル」というものでルールを守れますよね。


実際、今の虹橋駅は構内での喫煙は見かけません。

トイレもキレイになりました。

それは、構内での喫煙に罰金を決めたからです。

あと何年かすれば「ここでたばこを吸ったら罰金●●元」って書いてなくても誰も吸っていない、そんな状況になるんだと思います。


最後まで読んで頂きありがとうございました。
今日も良い一日を!

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