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中途覚醒の日々。10年前の自分は他人と同じ。

夜中、何度も中途覚醒を繰り返した。
23:40、0:50、1:30、2:10……ちょっと曖昧な時報みたいに起きてる。ああ、いやだいやだ。(睡眠記録として中途覚醒した時刻もざっくりつけている)
そのせいか、台風が近づいて雨が降ったりやんだりを繰り返す天候のせいか、日中眠くてたまらなかった。

仕事を終えて帰宅して夕食を食べたら、眠気に耐えかねすぐ横になった。18時前だったと思う。
次に起きたらひどく頭がすっきりとしていて、これはだいぶ寝られたかな、真夜中くらいかな、と時計を見たら21時過ぎだった。
世の中の人がまだ全然起きてる時間だわ。途方に暮れた。
3時間深く寝るといったん起きてしまうのは、普段の中途覚醒と同じだ。

三十路を過ぎると身体の不調が出てくるとは聞いていたけど、私の場合その筆頭は睡眠のままならなさだ。
土日を寝倒して潰すこともザラだった20代。あの頃は寝られたんだなあ。寝ることでストレスを溶かすのは今もそうだけど、次元が違う感がある。
10年前の自分は他人と同じ、と聞いたことがあるので、今の私はもうあの時の彼女じゃないのだ。

熟睡したあとの朝みたいな顔つきをしている21時。
寝落ちだったのでシャワーを浴びる。ますます目が覚めるけど、朝シャワーの慌ただしさよりはいいと割り切る。
家族は寝静まっているので、弱いドライヤーで髪を乾かし、あとは机に向かって手帳を眺めていた。

いかんと思いつつ時々スマホを取り出し、台風情報を眺める。
繰り返し見ている進路予想。
さっと雨を降らして列島をほどほど涼しくする程度にとどめて、どっか行ってはくれないか。

そのうち、照明を落として布団に入った。ただただ何も考えてない。やけに無防備な気持ちでひたすら目を閉じていたらやがて眠れた。日付が変わってすぐの頃だと思う。
経験上、いかにもな人待ち顔で眠気を待っていてもこない。期待してないようなふりをしてるのが結局一番いい。これ、何かの応用に使えそうな法則だね。

睡眠の不規則がひどかった頃は、これを毎夜繰り返すの? と途方に暮れることもあった。
だからこそ大ごとみたいな顔するな、深刻に受け止め続けてるとパンクするぞ、とまず自分に言い聞かせられたのは、三十路を過ぎたなりの年の功だったのか。
生きてれば大小関わらず色々起こる。それを心から納得する、むしろ悟るのが30代ではないかな。

翌朝、いつもより1時間程度の寝坊で目覚めた。普段から超朝方なので、ぜーんぜん取り返せるさ、と飛び起きた。

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