Sports X Initiative
【3期レポート#5 ゴールデントリム】「ドイツ型フェラインの考察と日本型フェラインの導入可能性の検討」
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【3期レポート#5 ゴールデントリム】「ドイツ型フェラインの考察と日本型フェラインの導入可能性の検討」

Sports X Initiative

Sports X Leaders Program(以下、SXLP)5期の募集を6月27日(月)より開始しました。

★募集要項はこちら

各々がどんな問いを立て、システム思考を用いて議論やワークをし、最終的なアウトプットをしたのか、ぜひご覧ください。※本原稿はSXLP3期終了直後に執筆していただいた内容です。


2021年2月13日。
Sports X Leaders Program(SXLP)3期の最終発表が行われました。

我々『ゴールデントリム』はSXLP3期で結成されたチームで、「ドイツ型フェラインの考察と日本型フェラインの導入可能性の検討」というテーマで発表しました。
※フェライン(Verein)はドイツ語で組織の意味。ここではドイツのクラブスポーツ及び複数のクラブスポーツが構成する全体のシステムを指す。フェラインはドイツ全土に約90,000あり、全国民の3分の1にあたる2,763万人(2010)が所属している。ゴールデントリムでは、ドイツスポーツにおける単体のクラブ及びクラブスポーツ文化を総称してフェラインと呼び、ドイツのフェラインを参考にした「日本型フェライン」の実現を検討しました。

我々は今後も活動を継続し、某Jクラブやその他のクラブチームとも連携して「日本型フェライン」の実現を目指していきます。

3期の活動が始まった昨年8月の段階でここまでたどり着けるとは誰も予想しておらず、このSXLPの活動は我々にとって大きな意味がありました。
ゴールデントリムがどのようにワークを行い、プログラム修了後の活動に繋げることができたのか。今後SXLPに参加されるみなさんの参考になるよう、我々の軌跡を書き残したいと思います。

※スケジュール
2020年8月22日:SXLP初回、自己紹介/Introduction
2020年9月5日‐9月26日(計7日):Phase1 システムデザイン講義
2020年10月10日‐11月28日(計6日):Phase2,3 海外講師、アルムナイによる講義
2020年10月24日‐2021年2月13日(計21回):Phase4 グループワーク

※ゴールデントリムのメンバー(50音順、2021年2月13日時点)
飯髙 悠貴/フィールドホッケー選手/THK Rissen(Bundesliga2部/ハンブルク)
桜井 雄一朗/プランナー・建築家/hincha
佐藤 哲史/アスレティックトレーナー/Sports Multiply
豊田 紗耶美/ユーティリティプレイヤー
浜田 晃/広報・PR/サンフレッチェ広島
古川 美帆/看護師・保健師/ケアプロ
村田 毅/プロラグビー選手/日野レッドドルフィンズ

目次
1.      ゴールデントリム結成(10/24)
2.      「日本型フェライン」の在り方を考える(10/24-12/8)
3.      「日本型フェライン」に求められる機能を考える(12/9-1/5)
4.      外部ヒアリングと成果物(1/7-2/13)
5.      まとめ
6.     今後SXLPに参加される方へ

 尚、グループワークの流れを分かりやすくするため以上のような構成を取っていますが、「日本型フェライン」の在り方などは逐次議論をしていますので、あくまで大まかな流れだとご理解ください。

SXLP、ゴールデントリムが行った作業の全体図

1.ゴールデントリム結成(10/24)

Phase2,3(海外講師、アルムナイによる講義)の最中、Phase4(グループワーク)に向けて、グループを立ち上げたい有志によるショートピッチが行われました。
ドイツでフィールドホッケー選手として活動している飯高は、自身がドイツで所属しているクラブとそれを取り巻くシステムに感銘を受け、「フェライン[1]の日本での実現」をテーマに話をしました。

ショートピッチの結果、集まったメンバーは7人。

7人中6人は3期生。残り1人の桜井はアルムナイ(1期)からの参加でした。
SXLPの懐の深さとアルムナイメンバーの積極的な関りを象徴するメンバー構成となりました。

建築・まちづくりを専門に行ってきた経験から、スポーツを街の文化とし、地域の人々の心の拠り所、地域になくてはならない存在にしたいと思ってきた桜井。

職業柄学生と触れる中で、スポーツで上手くいかなかったり、能力があるにも関わらず人間関係の問題で試合にでられない子どもを目にし、彼らの選択肢を増やしたいと考えていた佐藤。

大学生の時、総合型スポーツクラブを知ったが、日本での実現は難しいとあきらめていたが、改めて挑戦したいと思った豊田。

元々クラブスポーツに興味あり、出身地の広島における競技や進路の選択肢の幅が少なかったことに課題意識をもっていた浜田。

渥美半島の先端に位置する伊良湖出身で、浜田と同じく地方における選択肢の少なさに課題意識を抱えていた古川。
 
プロラグビー選手としての経験も踏まえ、子どもの頃から複数競技に取り組める環境を作りたいと考えていた村田。
 
それぞれ強い想いをもって、ゴールデントリムへの参加を決めました。
振り返れば、この強い想いがあったから最終盤の追い込みを全員で乗り切れたと思います。

2.「日本型フェライン」の在り方を考える(10/24-12/8)

我々が目指す「日本型フェライン」を考えるために、フェラインがどういうものか、飯高が説明しグループでの共通認識を持ちました。

 そこで話したのはドイツと日本のスポーツ環境の違いでした。

当時所属していたチームにはドイツ、南アフリカ、オーストリアの代表選手がいましたが、全体練習は平日3回(内1回はトラック上での軽めのランニング)、1回2時間。週6回、1回3時間以上取り組んだ日本の練習からはかけ離れたものでした。

加えて、補欠が存在しないこと、プロの指導を受けられること、育成年代の選手がトップチームの選手から指導を受けられる環境など日本とは全く違う世界があることを紹介し、なぜこのような違いが生まれるのかメンバーで話し合いました。

このタイミングで、我々の成果物をJクラブに当てることとロールモデルを作ることの2つを目標に定めます。

目標が早々に決まったことで、一気に作業を進めやすくなりました

その後はシステム思考で学んだツールを用いて議論を進めていきます。

「フェラインがある暮らしでスポーツ/生活をHappyにするには」、「選手・指導者の流動性を実現するにはどうすればよいか」という問いを立て、それぞれにおいてブレインストーミングと親和図法を用いて、グループとして目指す姿を固めていきました。

 その結果、「スポーツをヒト・モノ・カネ・ジカンから自由にするにはどうすれば良いか?」というグループとして解くべきIPS(Innovative Problem Statement)が生まれます。

このIPSは後にワークを通じてブラッシュアップされ変化していきますが、早い段階で自分たちがIPSと思えるものにたどり着けたことで、この後の作業が進みやすくなりました。

「フェラインがある暮らし」をテーマにしたブレインストーミングと親和図法

3.「日本型フェライン」に求められる機能を考える(12/8-1/5)

「日本型フェライン」の在り方を見定めたあとは、求められる機能を洗い出していきました。
ドイツのフェラインと日本のスポーツ環境をCVCA(顧客価値連鎖分析)で比較し、IPSとして現れた「ヒト・モノ・カネ・ジカンからスポーツを自由にするには?」という問いについて、ブレインストーミングと親和図法も行いました。
その結果、日常生活に無理なく自然とスポーツが在る環境を我々は実現したい、という我々が実現したい世界(ビジョン)の言語化ができました。
 
さらに、コンテクスト分析、ユースケース分析、ライフサイクル分析をそれぞれ行うことで、日本型フェラインに必要とされる機能とそれをどのような時間軸(優先順位)で実装していくべきかが定まっていきました。
ここで生まれた議論のほとんどが最終発表に活かされる形となりました。
この間約1か月ですが、システムデザインというツールのおかげもあり、かなりスムーズに進んだ印象です。
単に人が集まるだけでなく、課題解決に必要なノウハウを得られるのもSXLPの魅力だと感じました。

ヒト・モノ・カネ・ジカンから自由にするとはどういうことか、意見を出し合った

4.外部ヒアリングと成果物(1/7-2/13)

ここまでのワークでゴールデントリムとして目指す「日本型フェライン」の在り方と機能の概要が定まりました。
 
自分たちの目指す「日本型フェライン」が定まったこのタイミングでクラブやチームを運営している外部の方にヒアリングをかけて、「日本型フェライン」が実際の日本で実現されるためにはどのようなハードルがあるのか、また日本でクラブやチームを運営するためには何が必要かを勉強させていただきました。
ご多忙中にも関わらず、ヒアリングを受けていただいた方々には改めてお礼を申し上げたいと思います。
 
外部ヒアリングと並行して、「日本型フェライン」の理念やビジョン、事業モデルの作成を行いました。
1/23に行われた中間発表でも、講師から受けたフィードバックで、大きな方向修正の必要性はありませんでした。
 
とはいえ、提案をブラッシュアップするための議論は回数を要しました。
IPSが本当にこれでいいのか、提案内容は十分か、といったこれまでの議論そのものを問い直す議題も多くでました。
こうした根本的な部分の問い直しがあったおかげで、全員が納得の行く内容の提案が作れたのではないかと思います。
タフなグループワークもありましたが、それでも全員で乗り切れたのはそれぞれの強い想いがあったからだと思います。

最終提案要旨。 我々の持つ課題意識と、目指す世界(ビジョン)。
それを実現するために提案する『日本型フェライン』の機能システム面、
クラブ/チーム単体での課題についてまとめた。

5.まとめ

大まかな流れは以上になります。
SXLPの活動が伝わったでしょうか?
システムデザインに関連する用語も出てよくわからない部分もあったかと思いますが、SXLPでは講師の方々が丁寧に説明してくれるのでご安心ください。
実際に受講することでわかる苦労もあるかと思いますが、それは受講してからのお楽しみに!
それでは残りは、我々メンバーから今後受講されるみなさんへのメッセージとさせて頂きます!

最終発表を終えてみんなで打ち上げ!
はじめてやったゴールデントリム(GT)ポーズ…練習します笑

6.今後SXLPに参加される方へ(50音順)

1)   飯高
ドイツのフェライン文化に触れ、これを日本でも実現できると思って自身のブログに記事を挙げたのが2020年4月。
その想いを胸にSXLPに参加し、仲間と「日本型フェライン」実現のための検討を重ね、Jクラブと具体的な取り組みに繋げるための議論ができる段階まで至ることができました。
Doer(実践者)であることを大切にするSXLPのカルチャーと、ツールでありメンバー間の共通言語でもシステム思考、そしてそれぞれのメンバーの強い想いが掛け合わさったことがその要因だと思っています。
 
前述の通り、グループワークは計21回。さらに外部ヒアリングは9件実施しており、1月以降は週2‐3回集まってワークかヒアリングをしているような状況でした。最終週は月曜から金曜まで毎日議論しており、資料も発表1時間前まで修正を入れているような状況でした。
グループワークに加えて各自の宿題や、他グループの兼務もあるなかで、ここまでやり切れたことはメンバーの熱量が全てと言っても過言では無かったと思います。
 
これだけの熱いメンバーがSXLPには集まっています。
自分が実現したい何か、もしくは強い想いがある人にとってSXLPはかけがえのない場となるはずです!
 
2)   桜井
みなさん、こんにちは。桜井雄一朗と申します。
私は大学/大学院にて建築を学び、建築の専門家として活動していました。その後、縁あってスポーツに携わる仕事をしています。一昨年に株式会社hincha(インチャ)を創業し、「スポーツ×建築・まちづくり」の領域で「企画」を生業として活動しています。
現在は複数のクライアント(ディベロッパー、スポーツチーム等)の「空間:スタジアム・アリーナ」「街:まちづくり、エリアマネジメント」「活動:スポンサーシップ」の3領域にて、事業企画の支援を行っています。
 
私はスポーツには多様な人々や物事をつなげるハブ(hub)としての力があると信じています。スポーツを街に“ひらく"ことで、街に取り巻くあらゆる課題を解決できるとともに、街に新たな価値を生み出すこともできると考えます。そして将来的には、スポーツが街の文化として人々の心の拠り所になるような、そんな取り組みを実現していきたいと思います。
 
今回の最終発表は、その「はじめの一歩」です。
・スポーツを通じて多様な人が交流すること
・スポーツを通じた場所が人々の心の拠り所になること
・スポーツが地域になくてはならない存在になること(=スポーツが街の文化になること)
上記のことを実現するために、引き続きチームで活動していきたいと思います。
 
SXLP受講を検討される方へ
SXLPは単にスポーツビジネスの知識を学ぶ場でも人脈をつくる場でもありません。スポーツビジネスの構造を変えていくリーダーを育成する、高い目的を持って設立されたプログラムです。スポーツ界の複雑かつ大規模な課題をシステムとして捉え、既存の考え方・やり方では解決が出来ない課題に対してタックルすることが求められます。
われわれの活動の想いやコンセプトに共感し、常に課題意識を持ち、自ら行動できる方には、ぜひ仲間として加わっていただきたいと思います。また私と同様に、外の世界からスポーツの世界に飛び込む人が一人でも多くいるとうれしいです!
 
3)   佐藤(SXLP3期 ゴールデントリム・スポーツワンダーランド・サイドバックス)
アスレティックトレーナーとして、スポーツ現場のメディカルサポートを行っている佐藤哲史です。
普段は、関西を中心にフィールドや医療機関、教育機関でスポーツの現場がより安心・安全な環境になるようにメディカルスタッフとして活動しています。
今回、SXLPに応募したきっかけは、スポーツ現場の安心・安全を違った視点で考えてみたいと思ったから。
医療という専門性は高いが、狭い領域だけではなく、スポーツを取り巻く様々なステークホルダーの視点からもう一度考えてみると自分では見つけられなかった安心・安全が見えるのではないかと考えたからです。
結果はやはり!
21名の様々なバックグラウンドを持っている同期生と様々なワークをしていく中で、スポーツの全体像を考え、機能や物理とその関係性など改めて考えるキッカケと刺激を多々受けるばかり。
 
非常に刺激的な半年間でした。
しかし、これは始まりに過ぎず、ここで得た知識と仲間でスポーツ現場をより良い環境にしてこそプログラムに参加した価値となることでしょう。
 
これからが楽しみ。
 
今後、このプログラムに参加する将来の同志たちと一緒に活動出来る日まで、コロナ禍からスポーツ現場を守るために微力ながらサポートし続けることにします。
 
皆さんと一緒に活動出来る日も楽しみにしています!
 
4)   豊田
豊田紗耶美と申します。スポーツマーケティングの会社を経て、現在はメガイベントの運営に携わっております。
 
スポーツに関わる仕事をしてから5年弱になりますが、こんなに様々なバックグラウンドを持つメンバーと議論を交わしたことは初めてでした。システム思考という共通言語を学び、答えのないテーマに対して課題設定から答えの出し方まで、まさに試行錯誤しながらワークを重ねた数か月だったと思っています。

私自身は仕事に余裕できる時間だったこともあり、次に取り組むべき課題を見つけ仲間を作りたいと思い受講しましたが、まさに求めていた環境がここにはありました。
仕事とは別に、真剣にスポーツについて議論し、何かの課題にタックルしたい方にはぜひ受講いただき、仲間になっていただけたら嬉しいです!


5)   浜田
サンフレッチェ広島で広報をしている浜田晃(ハマダコウ)と申します。決して暴れん坊ではありませんが、中学時代から名前を省略して、『ハマコー』と呼ばれています。どうぞよろしくお願いいたします。私は新卒で入社した某印刷会社での営業、JICA青年海外協力隊などの経験を経て、現在はサンフレッチェ広島で「サッカー事業を通じて、夢と感動を共有し、地域に貢献する」という理念の基、働いております。

今回、オンライン開催というコロナ禍において、SXLPの開催方法が変更になった恩恵を受け、受講できることになりました。場所を問わずこういった機会が与えられる世の中になったことに感謝しています。
というのも、私自身が地方と都会の選択肢の格差や機会格差という現実がまだまだあると思っています。それは、SXLPのような学びの機会だけでなく、スポーツをする環境においても。自分自身も過去にもっと早く知っていれば、と思ったこともあり、特にこれからの未来を担う子どもたちには幅広い選択肢の中から、自らが決断できる環境でトライしてほしいと思っています。みんながそれぞれに合った場所で輝ける世の中って素敵だなあと。
そんなことを実現してくれる一つの方法がグループで取り組んでいる日本型フェラインの導入だと思っています。道のりは長いかもしれないですが、一歩ずつ、心強い仲間たちと共に実現に向けて動いていこうと思っています。

さて、SXLPは、スポーツビジネスのケーススタディーやスポーツ業界で活躍されている方たちのお話を聞くだけに留まらず、『実践的』であることが最大の特徴だと思っています。システムデザイン思考という武器を身に付け、スポーツ業界が抱える課題にタックルする、またプログラム期間中だけに留まらず仲間とともに実現したい世界に向けて取り組み続けることができます。
この『仲間』は同期だけではなく、様々な角度から意見をしてくださる講師の方々、アルムナイの方々などなど、このSXLPに関わる全ての方が同志で、本当に温かい場所だと感じます。
今後の受講を検討中の皆さまとも、そんな仲間となり、議論をし、酒を飲み、語り合える日が来ることを楽しみにしています!

p.s.長時間に渡るオンラインでのグループワークが続くとお尻と腰にくるので、イイ椅子を購入することをオススメします。

6)   古川
看護師・保健師の古川美帆です。中学生の頃から「スポーツ看護師になりたい」という夢があり、大学病院・クリニックで経験を積みながら、大学院でスポーツマネジメント学を学びました。現在はケアプロ株式会社にて看護師によるスポーツイベント救護サービスを運営しています。

飯高さんからはじめてフェラインの話を聞いたとき、「“選択肢がある”って素敵だな」と思い、フェラインに興味を持ちました。
私自身が田舎出身で、1つ上の代で女子バスケットボール部が廃部になり、中学でバスケができませんでした。いまだに市内の中学・高校にサッカー部がひとつもありません。
都会・地方の格差なく、田舎にもいろいろなスポーツの選択肢をつくりたいという思いで、このチームに参画しました。
 
Phase1-3では、システムデザインの考え方やSXLP同期・講師・アルムナイから得られる多視点からのフィードバックによって、いかに自分の思考が単一的で偏っているかに気づきました。
Phase4では、「ああでもない」「こうでもない」とみんなでたくさんもやもやしました。
SXLP3期が修了してほっとしているところですが、ゴールデントリムのプロジェクトはここからスタートです。
これからもみんなと「ああでもない」「こうでもない」と議論できるのが楽しみです!
 
SXLPでは、プログラムの期間だけで終わらない仲間や学びを得られます。
スポーツ×○○に取り組む方には、ぜひ参加していただきたいです。

7)   村田
プロラグビー選手をしております、村田毅と申します。3期生としてSXLPに参加するにあたり、入学する当初、「WHY SXLP?」として、個人的にこんなことを掲げていました。
1つ目は、将来スポーツ界でプロフェッショナルなマネジメント人材として活躍するために、ラグビー選手である世界を抜け出して学び、多くのことを経験したい。2つ目は、これまでに自身がスポーツ選手として、また違う面でも色々と経験してきたことが、こういった他業種の方々のいる世界でどれだけ通用するのか試してみたい。
ざっくりと、こんなことを考えてSXLPに参加しました。
 
そして実際にSXLPに参加して、自分なりにやれる最大限コミットしてきて、当初の目標を前に今思う感想としては、「なんか結果的に自分の心が傾いた方向としては思っていたのとちょっと違う感じになったけど、すんごい大きい出来事だった。」という心境です。
何を言いたいのかというと、当初はスポーツ界での自分の未来というものを想像しながら参加した部分があったのですが、Phase1で短期集中で叩き込まれたシステムデザイン思考との出会いによって、自分の中で大きな扉が開かれました。ものの考え方、問いを立てることの難しさ、抽象度の上げ下げなど、全然習得しているとは到底言えないレベルなのですが、その出会いに感動したのです。
自分はラグビー選手である以上、グラウンドでタックルして起き上がって、またタックルするということに全力を注ぐ生活をしているのですが、この新しい出会いを大切に自分の今後の人生に活かせるように、最近、将来のことを改めて模索しはじめました。
SXLPを終えての今の自分の思いを100分の1くらいにまとめて綴りましたので、全くまとまりのない文章になってしまいましたが、今後受講を希望している皆さん、きっとここSXLPでの全ての出会い(学びも人も)が自分の人生において大きく影響を与えてくれる時間になると思います。そしてそれが、当初思っていた方向と少し違っても、自分の心の反応を大切に、正直に流れに身を任せてみるのも面白いかもしれません。
では、今日も練習に行ってきます。

おまけ

最後に飯高より、SXLPに参加される方に参考になることを願い、グループワークでやって良かった取組ともっとうまくやれたなぁと思った課題についてご紹介します。
 
■良かった取組
1.ゴールイメージを明確にする
3回目のグループワークの時点で、Jクラブに当てること、日本型フェラインのひな形をつくること、というグループの目標を決めたことで、一気にワークを進めやすくなりました。
また、毎回のグループワークも何の目的で、何を行うのか、時間はどの程度かけるのか、といった点は明確にして行ったので、無駄な時間・議論をかけず、時間対効果の高いアウトプットは出せたと思います。
 
 
2.議論の経過を記録する。
議事録をPPT形式で残していました。初回から最後まで同一ファイルで残していたことで、一覧性が高く過去の議論を振り返るのも容易でした。
時間が経つと過去の議論はどうしても忘れてしまいます。
「そんなつもりで話していない」「そんな話をした覚えはない」といった不毛なやり取りはせずにすみました。
このnoteも議事録を残していたので、議論の経緯や時期を詳細に書くことができています。
議事録は書くのは面倒ですが、結果として時間が節約できるので必ず詳細に残しておきましょう。
 
3.多義的な言葉は早急に意味を定義する。
議論の中で多義的な言葉を使うと、何の話をしているのかメンバー間でわからなくなることがあります。
例えば我々のグループの頻出ワード「フェライン」も多義的な言葉の1つでした。
「ドイツのフェライン」と「日本で実現するフェライン」。
さらに「システムとしてのフェライン」と「クラブチーム単体としてのフェライン」といった具合です。
これらを「フェライン」という1つの言葉で一括りにしていた時は議論がかみ合いませんでした。
キーワードほどその定義を明確にし、自分たちが何について話しているのか明確にすることを心がけましょう。
 
4.形容詞・副詞は極力使用しない。
「カッコいい大人」、「居心地のいい場所」など形容詞や副詞を伴うワードは気を付けましょう。チームにとって重要なワードであれば使用するのも良いですが、その場合は何をもって「カッコいい」、「居心地のいい」とするのかを明確にせねばなりません。
③のケース同様、形容詞や副詞はメンバーによってイメージするものが異なってしまうので、極力使わないようにし、議論がブレたり迷走するのを防ぎましょう。
 
■課題
1.何がキーポイントなのか、早急に明確にし、共有する
議論の終盤で「フェライン」という言葉を使用しないでプレゼンしよう、という意見が出ました。
これまでの議論でフェラインという言葉を使いすぎてメンバーの中で新鮮さが失われていたのです。
ここで失われた時間は少なくありませんでした。
講師からのフィードバックもあり、最終発表前日に「日本型フェライン」という言葉に落ち着いたのですが、結果正解でした。
早々に「フェライン」がキーポイント、キーワードであることを決めておけば、もっと時間を有効に使えたと思います。
 
2.キースライドを定め、多用する。
最終発表前日まで、発表の流れが定まっていませんでした。
キースライドが定まっておらず、発表の軸となるものが無いので受け手が理解しづらい発表になっていました。
講師のフィードバックを受け、自分たちが何を話したいのか、キースライドやキーワードなど軸となるものを作って、それを多用することで分かりやすいプレゼンになりました。
これももっと早い段階でチームとしての共通認識を取っていればスムーズに進めることができたと思います。
 
3.議論の発散と収束の時期を意識する。
議論には発散させるタイミングと収束させるタイミングの2つが存在します。
全体スケジュールの初期や、各グループワークの前半までは発散が多めで良いと思います。
しかし、終盤になっても発散の議論をしているとどれだけ時間があってもまとまりません。
振り返ると発散と収束の意識が共有できておらず、その結果議論が止まってしまうことがありました。
発散と収束のタイミングをメンバーで共有し、議論の流れをコントロールすることも大切です。
 
みなさんがSXLPで有意義な時間を過ごすことを祈っております!


Sports X Leaders Program 5期 参加者募集中!

■概要
▼Phase1(基礎知識の学習)
オリエンテーション:7/31(日)
講義日:8/6(土)、8/20(土)、8/27(土)、9/3(土)、9/10(土)、9/24(土)、10/1(土)
特別講義(プレインイングリッシュ)
日程は受講開始後に調整(任意参加)
▼Phase 2 <日本、海外スポーツ業界で働くゲストスピーカー講義>
10/15(土)、10/22(土)、10/29(土)、11/5(土)、11/12(土)、11/19(土)
▼Phase 3<海外実地研修>
9月末~11月に1週間程度で調整中
▼Phase 4 <グループワーク>
11/20(日) ~ 2/24(金)
最終発表会
2/25(土)

■会場
原則zoomによるオンライン講義、対面講義は都内で開催予定

■参加費
50,000円(税別)(海外研修等を実施する場合は別途参加者負担になります。)

■対象者
既にスポーツ業界で活躍中、もしくは活躍できる潜在能力がある方

■応募期間
2022年6月27日(土)~7月10日(日)

■応募方法
下記HPより、詳細をご確認の上ご応募ください
https://sportsxinitiative.org/recruitment2022.html

Sports X Initiative

Sports X Initiativeは、スポーツと社会の関係性をリデザインします。https://sportsxinitiative.org/

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