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あの「ヤッカイモノ」が「アリガタイモノ」に。  【 かる石お守り 】

憶えていますか?2021年から22年にかけて沖縄で問題になっていたモノを。

長浜ビーチ 沖縄県国頭郡今帰仁村 2021年12月20日 撮影
波之上ビーチ 沖縄県那覇市 2021年12月21日 撮影
ボランティアによって集められた「軽石」

そう「軽石」です。今では、ほとんど沖縄の海辺には、見当たりませんが、回収した後、大量に残ってしまい処分に困った「ヤッカイモノ」なのです。
そんな「ヤッカイモノ」を、なんとか出来ないかと、そう考えていました。

僕は、沖縄の米軍基地から出る放出品を素材にアート作品を作っています。画像は、弾丸の薬莢や、米軍ヘルメットなど戦争で使われるモノを用いて、「武器」を「楽器」に、ネガティブをポジティブに価値転換した作品です。

「米軍放出品」を素材として、沖縄の楽器「三線」を表現。
素材は、米軍ヘルメット・弾丸薬莢・ガスマスクフィルター缶など戦争で使われるモノ。
楽器「三線」として、実際に音が鳴り、演奏も出来る。

他の作品もあります。ご興味ある方はこちら → https://akirashikiya.com/

そんなアート作品的考えを、こちらにも応用出来ないかと考えていました。
そう、「軽石」をネガティブから、ポジティブに価値を転換出来ないかと。

一方、ひょんなことから、沖縄の神社、沖宮さんと縁が繋がっていた僕は、
沖宮さんオリジナルの「お守り」のデザインを提案しようと検討中でした。
そして、社会課題「軽石」が素材の「お守り」も含めて提案をしたのです。ネガティブを、ポジティブに。「ヤッカイモノ」が「アリガタイモノ」に。
沖宮さんも、神社だからこそ、価値を高められる提案を面白がってくれて、今回のコラボが実現「かる石お守り」をデザインすることが出来たのです。

沖宮(おきのぐう)沖縄県奥武山公園内

「ヤッカイモノ」と思われている「軽石」を視点を変えて捉え直してみる。「軽石」って、よく考えてみたら、スゴい物質なんじゃないの?と気づき、以下のストーリーを設定、それを伝えるためキャプションをつけたのです。

「海」の底の「山」から噴き出されて、

「火」と「水」が激しくぶつかり合い、

「時間」をかけて、「空間」をこえて、

沖縄に漂着した、奇跡の賜物「軽石」。

その「軽石」を、沖宮でお清めして、

御神水に浮かべ「お守り」にしました。

全サイズのラインナップは、こんな感じです。
一目で「軽石」だと分かるように、水(御神水)に浮かべています。
封印したラベルの前面に「名前」と、天面には「沖宮」の印が記されています。
それぞれのサイズのガラスボトルに入る大きさに分けられています。
それぞれの個性を持つ「軽石」たちに、同じ形はありません。
もちろん、すべて、お清め(御霊入れ)しています。

願い事の種類に合わせ、洒落を効かせた(ダジャレともいう)名前を考案。それぞれのサイズに、それぞれの「願い事」のバリエーションがあります。

「儲かる」「受かる」「授かる」「助かる」と、我ながら上手くいってる。で、「縁かる石」は?ってなると思いますが、縁(ゆかり)の動詞形です。

  デジタル大辞泉( 小学館 )によると、
「   ゆか・る 【 縁る 】  読み方 : ゆかる 《  名詞「ゆかり」の動詞化  》
       縁がある。縁がつながる。 」

とありまして「縁る」を「縁かる」と、ちょっと迎えに行ってはいますが、
沖縄で「ゆかる」は、おめでたい、縁起の良い言葉であり、通じるのです!
でも、本土的には馴染みがないので「えんかるいし」と呼ばれそう。残念!

「かる石お守り」のお求めはこちらまで。 https://okinogu.or.jp/omamori/


今回は、「ヤッカイモノ」とネガティブに思われている「軽石」を、
「アリガタイモノ」とポジティブな「お守り」に価値転換した事例、
神社と、コラボした商品開発の話でした(商品って言っちゃった)。

こんな「社会課題的」「SDGs的」「独自性のある」「アート性の強い」
プロダクト商品やサービスの開発にご興味ある方は是非ご連絡ください!




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