見出し画像

青年の船に乗って人生は変わったのか

2018年の2月、大学院修士1年の私は内閣府国際交流事業のひとつである、世界青年の船で旅をしました。

2019年のプログラムは現在開始され、2020年のプログラムの概要も明らかになり始めた今、この事業に参加したいと思う人の後押しをするために初めてのnoteを書きます。

船での経験と私への影響
1, 圧倒的多様性に触れる
  →私は他人と違っていいんだ、違うことが魅力なんだと思えた
2, 耳の聞こえないメキシコ人女性音楽教師との出会い
  →私の人生の哲学(=美学)を考えるきっかけ
  →私の弱み、醜さを認め、自分を好きになれた
3, 水平線しか見えない海の上で海外青年と瞑想や星空ウォッチ
  →圧倒的自然に対する"私"の小ささを知り、肩の力が抜けた。
     →行動力がup、今を全力で楽しめる
( 4, 理屈はすべて置いておいて、とにかく船旅最高・海が大好きになる )

1~3に関してはまた後日詳しく書きます。

青年の船事業への参加が決まった人、検討する人で、
参加のために仕事をやめた、単位を落とすけど参加した、就活のスタートが出遅れる,,,など、色々な犠牲から少しでも有意義な経験になるように力みすぎている人が、私の周りにもたくさんいました。研究室でボスと参加をめぐってもめにもめた私もそのひとりです(笑) 就活で生きるエピソードを作らなきゃ、なんて焦ってたなぁ。

既参加青年で、皆さんに船での経験を Life changing experience と熱い目で語ってくれる人がたくさんいるでしょう。

だから私は Life changing experience じゃなかったよってあえて言います。
もちろん船での経験は毎日が熱量にあふれ、エモーショナルで愛おしい。
海を見るたび、いや見なくてもあの日々に戻りたくなる。

でも、その40日のプログラムの前と後で劇的に人生は変わらなかったよ。
でも、一年たって、私の価値観の中に、遺伝子レベルで、
ただひっそりと徐々に大きな影響を及ぼしているのを感じてる。
まさに海のように、一見穏やかで静かにとどまっているようだけど、
その下では力強いエネルギーで私を支えてくれている。

我ながら抽象的で伝わらないだろうなぁ。
ただ、私が言いたいことは単純で、

既参加青年の話を聞いて、これから経験するあなただけの一生に一度の貴重な体験を、参加する前から誰かの成功体験という型に入れないで

だから、今回はあえて上記の船での経験と私への影響に詳しく言及しませんでした。
大丈夫、ここでの経験は絶対にあなたの人間性・価値観・感性を豊かにしてくれる。1, 3, 5年と経つにつれて、気づいたらあなた自身の一部になってるよ。

本当に価値があるものは、
顔もわからない"誰か"の物差しで測られた すげぇ体験 ではなく、
あなたにしか感じ取れない気づき、感性を得ることなんだと思います。

だからシンプルな心で、この特別な空気を、温度を感じてきてください。

帰ってきたらぜひ、あなたから見えた世界を私に教えてください。

まなみ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?