都議会の文教委員会14人は、龍円あいり氏の誤導で、当会の陳情を2022年(令和4年)9月15日に不採択にした模様
1 この議員が主導したのか、都議会文教委員会は陳情の趣旨を歪曲して捉えています。
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女性トイレの維持及びその安心安全の確保について国に意見書を出すことを求める陳情
陳情の趣旨
労働安全衛生規則第628条及び事務所衛生基準規則第17条所定の事業所トイレにおける大原則である「男性用と女性用に区別して設けること」につき、今後ともこれをくずさないよう所管の厚生労働省に申し入れること
公的な建物内、公衆便所や大規模小売店舗等の不特定多数が使うトイレにつき、女性トイレはすべからく維持し、またこれらトイレにおいて、女性の安心安全という権利法益を守るべく諸方策をとるよう国(内閣府)に申し入れること
を求め、陳情いたします。
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すなわち、陳情は、あくまで令和3年12月1日施行の労働安全衛生規則等の改正により、女性トイレが少なくなる蓋然性があるからしたものです。陳情の趣旨にも理由にも「性自認」の一言もありません。会の趣意書・会則を同封したのは、陳情者が権利能力なき社団として存在することを示すためのものに過ぎません。
陳情内容と理由の全文は下記にあるとおりです。
2 ところが、この議員は「女性スペースを守る会」の「性自認」に関する意見を理由に陳情不採択を主張し、他の議員に影響させている模様です。陳情本体の趣旨は検討もしないのでしょうか。
さらにこの議員は「女性スペースを守る会」について、差別的だとするなど、事実に基づかず偏見を助長し、当会の名誉を毀損しています。当会の女性を守る言動について差別扇動・偏見助長だなどとすることが、当会への名誉毀損に当ることは下記ノートに示される通りであり厳に慎むべきなのに、そのように説明して偏見を助長しつつ、さらに誤導したのです。極めて遺憾です。
https://note.com/sws_jp/n/nfaaaa9041a38
3 さて、都議会議員 龍円あいり氏のブログは下記です。
https://ameblo.jp/airi-ryuen/entry-12764621619.html
このブログで龍円あいり氏は
『この団体によりますと、トランスジェンダー女性の存在を法律で認めてしまうと、トランスジェンダー女性が女性用トイレを使うことが公認され、そのことによって女装をした男性による性犯罪が増える可能性があるから、トランスジェンダー女性の存在を法律で認めるのは立ち止まるべきだというお考えのようです。
この論理は、そもそも根底から破綻しています。「トランスジェンダー女性」と「性犯罪者」は、まったく異なる話です。そもそも性犯罪は、その犯人がどんな格好をしてようが犯罪は犯罪であり、許されるものではありませんし、取り締まられる必要があります。「犯罪者による性犯罪」と、「トランスジェンダー女性の人権」とは一切関係がなく、一緒に議論する余地のあるものではありません。』
と記しています。
しかし、この誘導こそが我々女性スペースの安全を守りたい女性たちを「ターフ(トランス差別者)」と貶め、性自認先行国で女性から女性スペースを奪い迫害している、根底から破綻したものです。
また当会の主張は性自認の法令化をするべきでないというものであり、趣意書にある通り、2003年特例法を貴重な法律だとして認めています。男性器あるままに女性と認識する方の対応は、女性の権利法益、公平性との関係でしっかり議論しようと言っているのです。そうであるのに差別的な団体からの陳情だ、などとして議論を誘導するのは、悪質な誤導です。
4 真実、性自認が女性である男性と、性犯罪目的の男性は外見からの見分けは不可能です。
実際に女装して女子トイレや女湯に男性が侵入する事件は日々起きています。https://note.com/sws_jp/n/n24d45c0b807d
この現実と都議会はどう向き合うのでしょう。
またトランス女性を排除しているのは法的性別が同じ男性であり、揶揄したり仕事上の差別をしているのは男社会ではないでしょうか。
東京都生活文化スポーツ局の答弁は「全ての都民が安全で安心して暮らすことができる社会の実現を目指すことは重要」というものですが、
5 実際に都が設置した新しい共用トイレで性犯罪が起きているではありませんか!
龍円議員が誇らしげに挙げる「渋谷区トイレ環境整備基本方針」ですが、この方針に従っているであろう「THE TOKYO TOILET」https://tokyotoilet.jp/は女子トイレを設置して無いものが複数あり、中には男子トイレがあるのに女子トイレが無いものまであり、女性女児に危険であるという指摘が多くあります。
「皆への配慮」で「女性への配慮」が消え失せる典型例です。
共用でも防犯性を上げれば良いなどと言う考えは甘い妄想です。
・韓国の江南(カンナム)駅殺人事件
「その日共用トイレにこもっていた犯人は、6人の男性が入ってきても何もせず見送った。そして最初に入ってきた女性を何度もナイフで切りつけ、殺した。」キム・ジナさんトイレのはなしより
・上記の大井町公衆便所での性犯罪事件
「トイレが歩道上にあるので、通行を装って尾行すれば気づかれない。防犯カメラがあっても、性犯罪の届出率が1割程度だと犯罪者は知っているので、大きな抑止力にはならない」
「男女が分離していない共用トイレなので、異性に尾行された人も違和感を覚えず、周囲の人も不自然に思わない」性犯罪学者 小宮信夫教授
・中国での共用トイレでの強姦未遂事件
男性が女性を個室に引きずり込んでいるのに周囲の男性はおっかなびっくりで助けることができない。他の女性が個室のドアを蹴りようやく周囲の男性も加勢し被害者は逃げることができた。
等の例が示す通り人通りも利用者の男性も防犯カメラも実際のところ抑止力になってくれていません。
女性専用のトイレを設置しなるべく男性用女性用の出入り口を離すという、建物の構造で機会を奪わなくてはトイレでの性犯罪は防げないのです。
女性専用のトイレは女性の人権です。
龍円あいり議員が、当会の『「男性用と女性用に区別して設けること」につき、今後ともこれをくずさないよう』という穏当な陳情とトランスジェンダー差別を意図的に結びつけ貶め、不採択に誘導した事、また易々と誘導されてしまった都議会文教委員会に厳重に抗議いたします。
都議会は10年の性自認公認状態の混乱を経てイギリスが方針転換した事実を重く受け止め、東京都が同じ轍を踏むことの無いよう厳に要求します。
また龍円あいり議員は、主観的かつ曖昧な性自認の食い違いという現象を認めることと、それを法令化することの問題とを区別して考えて下さい。