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2022年5月17日の4団体院内集会 文字起こし

 2022年5月17日に当会は、性別不合当事者の会、白百合の会、平等社会実現の会の4団体共催で、自民党とメディアに向けての院内集会を開催しました。
(その詳細と動画は以下リンク先にあります)

 その時の文字起こしを、以下に全文公開いたします。
 LGBT法案が再浮上している今こそ、多くの人に読んで頂きたいと思います。

「性自認」の法令導入についてー当事者である女性&性的少数者に聞くー

衆議院第1議員会館B1F、大会議室
2022年5月17日(火)午後4時〜5時30分頃

 滝本太郎:4月4日に開催された、「自民党性的マイノリティに関する特別委員会」の団体ヒアリングに、私ども4団体が参加して自民党の国会議員の先生方に実情を説明したところです。

 多くの先生方からこんな話はこれまで聞いたことがなかったというような反響がありました。

 4月4日に出席できなかった先生方、さらに多くの議員の先生方に、女性と性的少数者当事者の声を、実情を聞いていただきたいと思って、本日の院内集会を開催することができました。それではまず性別不合当事者の会の方からのお話がございます。

性別不合当事者の会


 森永弥沙:性別不合当事者の会、共同代表の森永弥沙と申します。よろしくお願いします。GIDの身体と精神から見た性自認またはセルフIDと性別観念と言う点においてお話しさせていただきます。

 まずGIDとはなんですか。これ性同一性障害、現在では性別不合と仮に呼ばれていますが、脳で感じている性別と実際の身体的性別、これが異なる状態を指します。トランスジェンダーとGIDというものはどう違うのか。トランスジェンダーというものはこれ右の図にもありますけれども、全体的にはこういうものです。これ国連が定義しているものなんですが、シスジェンダーと呼ばれる、出生時に診断された身体的性別と自分の性自認と性表現がいつも一致していると。まぁこんな人も滅多にいないんですけれども、それ以外の人は全員トランスジェンダーと言うことになっています。いくつもの属性が一まとめにされている概念でありまして、性別不合はその一要素に過ぎません。


 そして多くの性別不合当事者は、トランスジェンダーと自らを称する事はありません。同じく扱われたくもありません。ではその性自認というものは一体何でしょう。自身の脳や体が自身の性別をどのように認識しているかです。なので通常解りません。これが性同一性が取れていると言う状態ですね。これがたまたま脳のエラーによって、性自認と身体性別が異なったときに意識されます。これが性同一性が取れなくなった状態つまり性同一性障害GIDです。これに陥るとどうなるか。自らの性別に対する違和感、性別違和、自らの身体に対する違和感が生じます。特に身体違和は人により死ぬほどの苦痛を伴います。我々の仲間の言葉から借りますと、私が身体性別不合に苦しんでいた時に感じたのは、異性になりたいではなく、この体を何とかしてくれと言う苦悩、まさにこれなんですね。とにかく辛いんです。自分の体が嫌で嫌で仕方ない、しょうがない。

 現在取り沙汰されている性自認って一体なんですか。これは表現する性の範疇のものです。ファッションなんかと一緒です。人それぞれ好みの格好やメイクがあるのと同じように、表明したり思い込んで認められるものです。性自称と言い換えられるべきものです。性自認という言葉をはっきり言って使っていただきたくないです。じゃあ性別とは何なんですか。いろんなパラメーターが存在しますよね。基本的には割り当てられた性別、身体の性別です。それと自認する性別、先程の性自認です。好きになる性別、表現する性別、社会から認知されている性別、法的な性別、自分で自分を規定している性別……挙げだしたら止まりません。


 じゃあ性別って何なんですか。普通に考えて割り当てられた性別ですよね。これよほどの例外でない限りこれです。一部の性遺伝子異常や胎内でのホルモンバランス異常などの、特別な事情がない限り、一目瞭然で判別できるものです。女性は女性の、男性は男性の身体特徴、生理現象があり、生涯それは変わることがありません。性自認を尊重するっていうのは(??)も仰られておりますが、はっきり言ってこの話の中でそれはどういうことなのか、我々には意味がわかりません。

 GIDにおいては自らのアイデンティティーとして性自認がありますので、これをおろそかにされる事は大変な侮辱ではありますけれども、その他の場合はあくまで自己表現の一つです。自己表現以上の、その自由以上の意味を持ちません。最後に性別の自己決定セルフIDとは何でしょう。本当にこれ皆さん、賛成している方も否定している方も冷静に考えていただきたいんですけど、大自然が決定した性別を人間が変更できると本当に思いますか。国が決めてるとかなんかそんなこと言っている方々もいますけど、本気でそんなこと考えられますか。性表現、社会的性別はもちろん自由です。決して生理的なものではありませんし。こんなものの自由を云々しだしたら、それは規制になりますけれども。この性自称というものを尊重するあまり、身体性別による区別をないがしろにする事は、とても危険です。トイレなんかのそういうことも全部含めて、ものすごく危険なことです。これを皆さん重々肝に銘じていただきたいと、私たちは願っております。私からは以上です。


 池野蓮:池野蓮と申します。先ほど説明しておりました森永と同じく、性別不合当事者の会の共同代表を務めております。こういった場でお話しさせていただく機会は本当に初めてですので、拙い説明になってしまうかもしれませんが、ご清聴いただけたらありがたいと思います。

 私は身体男性の性別違和というか性別不合を持っている当事者です。今回私がお話しさせていただくのは、昨今女装した男性が例えば女性スペースに入ったりとか、性自認っていうのを全面的に押し出してしまって他のマジョリティーの方々の権利というのに対して攻撃的になっていますとか、もちろんそういう方々っていうのもよくメディアでは取り上げられていると思うんですけれども、私としては一番の被害者になっているのは子供たちの被害というか、教育とか学校とかでどういうLGBT教育がなされているのかなあって言うところに問題意識を持っておりますので、お話しさせていただきたいと思います。

 まず行き過ぎたLGBT教育っていうところですね。イギリスでですね、2018年ごろからジェンダーニュートラルな男女共用トイレっていうのがイギリスの各地の学校で、まぁこれは世界的な流れではありますけれども、設置されるという風になっていきました。やはり最初はですね、トランスジェンダーでしたり性別に悩む方々への配慮もあってそういう教育機関とか学校とかも取ったと思うんですけども、これはだいぶ裏目に出てしまったということでして。特に女子生徒からは男子と同じトイレは使いたくないとか、生理とか思春期とか中学生位になると多くの女性は経験し始めると思いますけれども、そういうものがあるから男子を一緒の場所に入れたくないというのもありますし。男子の方からもやはり同じ空間にいるの恥ずかしいとかそういう意見も出ていて、例えば女子生徒の中では登校拒否を始めた子供たちもいるんですよね。そしてまた逆にトランスジェンダーの生徒たちの配慮と言うのもあったはずなのに、それが本当に裏目に出てしまって、トランスジェンダーの生徒の存在によって男女共用トイレというのがこんなに多く設置されてしまったという攻撃対象になってしまった。この差別は本当に許せないことではあるんですけれども、もちろん当事者たちが必ずしも悪いわけではないので。でもこういった問題も出てきてしまって、昨年イギリス政府は男女トイレを分ける方針を示してまして。もちろんイギリスだけでなく世界中で起きつつあります。教育的にふさわしくないのではないかと思われるような図書・教材と言うものがある。外国、例えばアメリカでは、幼稚園とか小学校もですし置かれてしまっているというのが、実際にあるんですよね。それでやっぱり保護者の方からは大きな反発があるでしょうし、目に入るところにあると子供たちが気持ち悪いと思ってしまう。本当にその教育が子供たちに必要なのか。

 トランスジェンダーにされる子供たち、ということで、スカートとか可愛らしい洋服を着たから女の子なのか、男子が好むような遊びをしたから男の子なのか、十分な知識を持たないままうわべだけのLGBTと言うものだけを知った親っていうものが、やっぱりトランスジェンダー ではないかって言う風に扱ってしまうことが世界各地で起きていますよね。

 海外だと特に宗教的な理由で、同性愛っていうのが受け入れられ難い国ではトランスジェンダーっていうふうにすることにより、異性愛者であるって言う風に仕立て上げられている事例っていうのがあったりするんですよ。性別移行を始めたけれども性別をもとに戻してしまう方も出てきている。医師が十分な診察とか治療に対する責任を持たないまま、性別移行を早期から始めてしまう子供たちがいるっていうのが周りの大人たちも含めて、虐待に当たるんじゃないかと思います。

 ジェンダーロールとか生きづらさっていうのは、自らの性別を変えれば解決するって言う単純なものでは無いですし、ジェンダーロール、性役割に縛られないような自由な社会になれば良いと思いますし、先ほども申し上げた通り早すぎる治療とかって言うものに対して、LGBTの団体っていうのが無責任な発言や助言をして子供たちって言うのを家族や友人から切り離していってるんですよね。そういう人たちに対して、トランス差別だとかトランスヘイトだって言う言葉は私は違うんじゃないかっていうか、本気で考えてくれる人たちのことをLGBT団体とかそういう団体は何だと思っているんだと私は言いたいんです。


 滝本:白百合の会から作家森奈津子様お願いします

白百合の会


 森奈津子:こんにちは、森奈津子と申します。本業は作家で、バイセクシャルの作家として性愛をテーマに、ホラーとかSFとか官能小説などを発表しております。白百合の会と言うのはセクシャルマイノリティーの緩やかなつながりを形成している会でありまして、ここには本業の活動家という人はおりません。

 本日はレズビアンや男女の定義が変わってしまっているというお話をしたいと思います。特に資料はございませんので、スクリーンに映し出されるものをご覧ください。

 ここで同性愛者と言うのは、レズビアンの所の説明が女性の同性愛者、その下に心の性が女性で恋愛対象も女性とあるんですね。これその下に赤文字で「たとえ体が男性でも」って言うのを付け加えたんですけれども、これもともと法務省の人権擁護局のホームページの「多様な性について考えよう!性的指向と性自認」と言うページなんですね。

 監修は宝塚大学看護学部教授日高庸晴という方が監修しております。法務省で、レズビアンというのは体が男性であっても「私は性自認が女性であって女性が好きです」と言えばレズビアンである、ということが明記されてしまっています。トランス女性といいますと、皆さん想像されるのはカルーセル麻紀さんとか、体も名前も女性になっている方だと想像されると思うんですけれども、実際にはこの定義は体が男性でも女装していなくても性自認が女性ならトランス女性とみなされる。

 性同一性障害の診断は必要ではなく、自認で良い。これは他者がそれを否定すれば、「トランス女性差別」「ミスジェンダリング」とされLGBT活動家から糾弾される。実際LGBT活動家がネットなどで騒ぎますね。これで問題点は自称したらもうそれが通ってしまうという事ですね。男性の心が女性であるということが本当かどうかは、外からは判断がつきませんよね。これは女装しなくても、普通の男性が「私の心が女性です」と言っても、それを信じなくちゃいけないですね。疑ったらそれは差別と言うことにされています。

 トランス女性レズビアンとは。この図で真ん中がトランスジェンダーレズビアンで、体の性が男性で性自認が女性、心の性が女性、性的対象が女性、これがトランスジェンダーレズビアンとされます。体の性別が男性であっても、後から性別適合手術を受けて女性になっている方もいますし、ホルモンもせず体が男性のままですが、心が女性で女性が好きなんだ、トランス女性レズビアンなんだと言っている方もいますね。その代表者というかよく知られる方で、トランス女性レズビアンの活動家、尾崎日菜子さんという方がいるんですけれども、過去にこのようなツイートをしておりまして、この人は活動家であるんですけれども学術誌などにも寄稿している、学者と言えば学者かもしれないですね、そういう方がこのようなツイートをしているので。ただこの方は自分はレズビアンだ、心が女性でレズビアンだと言っているので、それを疑ったらそれは差別とされます。

 トランス女性レズビアンだと称する身体男性が、言ったら悪いんですがのさばっているというような状況で、何でそれが起こるかといいますと、私はLGBT内での格差だと思っています。男女の賃金格差が100対74なんだそうですけれども、それがある限りはゲイカップルはより豊かに、レズビアンカップルはより貧しくなる傾向がある。また男女間には体格差、体力差がある。それゆえにレズビアンはLGBTの中における弱者だと言えると私は考えます。レズビアンバーやレズビアンイベントにトランス女性レズビアンの男性が侵入し拒絶されると差別だと騒ぐのは、弱者故にそれを排除できない、そういう状況なんですね。

 有名な実例がありまして、この方々ご夫婦なんですけれども、背の高い方がエリン・マクレディという、今では女性名を名乗っている方で、この方は青山学院大学の教授です。体は男性なんですけれども、性自認は女性だとおっしゃっていまして、女性を性的対象とするためにトランス女性レズビアンを自称しています。

この日本人の奥さんとの間に3人のお子さんがいます。結婚18年目の2018年、アメリカテキサス州で性別変更。性別を変更しただけで体を変更していませんので、この通り男性が女装しているという見かけで、身長190センチ位だと言われています。この方が起こした騒動がありまして、「ゴールドフィンガー事件」というのがあります。「ゴールドフィンガー」というのは、日本のレズビアンバーで、90年代から営業している老舗ですね。2019年エリン・マクレディが日本のレズビアンバー「ゴールドフィンガー」で入店拒否される。

 しかも月に一回、身体女性の日のみを狙ってこの人が来たんだと言われています。他の日はトランス女性であっても入れるんですけれども、身体女性のみの日を狙ってきて、入店拒否されたら「日本でトランス差別を受けた」と英語でネット配信します。ゴールドフィンガーは世界中から批判されオーナーは謝罪。これが「ゴールドフィンガー事件」と言われています。

 このようにもちろんレズビアンの人たちは、この事件に対して大変怒っているんですけれども、ただ表に出すとやっぱりトランス活動家とかLGBT活動家といった人に嫌がらせを受けるので、なかなか表に出せない状況です。LGBTの中のレズビアン女性、その中でも1番弱者であるレズビアンの女性たちが、体は男性だけど自分がレズビアンだと言う人たちに圧力をかけられているという状況をご説明させていただきました。以上です。


滝本:続いて「女性スペースを守る会―LGBT法案における性自認に対し慎重な議論を求める会」の方からお話を貰います。

女性スペースを守る会


井上恵子:女性スペースを守る会 共同代表の井上恵子と申します。

 性自認とはなにか、トランスジェンダーとはどのような人を指すのか、この疑問を持つことが差別だとされ、今では、大学におけるジェンダー論などの講義中に、女性スペースやスポーツの問題について質問をすることが憚られる状況にもなっています。

 「性自認」の法令導入以前に、学者や専門家と言われる方々が、質問すら受け付けない現状、少しの疑問を口にしただけで差別者のレッテルを貼られ糾弾され口を塞がれてしまうことに対して強い恐怖を感じています。

どうぞ、片方の意見にだけ目を向けるのではなく、双方の声を聞いてください。

真の多様性とはなんなのか、この問題についてもう一度原点に立ち戻り、慎重に審議するようお願い申し上げます。


 山田桃香:MtFトランスジェンダー当事者の山田桃香と申します。性同一性障害で、ホルモン治療をしていて、身体的な性別は男性なんですけど、自認する性別は女性というものです。


 山田響子:共同代表の山田響子と申します。宜しくお願いいたします。ただいまより、女性スペースを守る会の発表を始めたいと思います。本日お話しする内容はこちらです。最初に、私たち女性スペースを守る会がどのように結成したのかお話しをしたいと思います。2021年9月18日、女性スペースを守る会が誕生しました。今まで市民活動を行ったことがない者が大半でした。

 私たちは最初隠れて活動を行っていました。なぜかと言うと、攻撃を受けるからです。次に挙げる様な言葉を私たちは投げつけられてきました。

「トランス女性は女性だ。議論の余地はない。」TRA(トランス権利擁護活動家)はこの様に議論することすら拒否しています。思考停止です。カルトと何ら違いありません。

「差別主義者だ」差別主義者のレッテルを貼られてしまうのです。

「お前のせいで、トランス女性が自殺する」〇〇しなければ自殺すると言う脅迫はDVと酷似しています。

 そんな中、私たちはtwitterで滝本弁護士と出会いました。世界でも類を見ない凶悪なテロ事件を起こしたオウム教。敢然と立ち向かった滝本弁護士の活動は多くの人々の記憶するところです。TRA(トランス権利擁護活動家)にオウムと相似したカルト傾向を感じ取った滝本弁護士。実名・身元特定とリアルでの非難や攻撃、糾弾をおそれる市井の女性たちのため、事務局と窓口を引き受けました。当会の活動理念は次の通りです。

 女性スペースを守りたいと考えています。性自認について立ち止まって考え、国民の声を聞く様に求めていきます。

 「女性を自認する方を女性として対応すべき」と言う声があり、「性自認を理由とする差別を禁止する」ことが盛り込まれたLGBT差別禁止法やパートナーシップ条例などが求められています。

 しかし、本当に女性を自認している人と、怪しげな目的の男は外見からは区別がつきません。そのため、女性スペースの安心・安全が脅かされます。

 また、女性を自認する人を女子スポーツに受け入れる方向になります。性別適合手術をしても、骨格は女性より大きく、心臓や肺の機能も女性より高いです。性別適合手術は男性器を切って、女性器の形に似せるだけの手術ですから、漫画の様に女性に生まれ変わるわけではありません。一般的にホルモンを打つと筋力が低下すると言われていますが、それは男性とトランス女性を比べた場合のことで、トランス女性は女性より筋肉があります。今のルールではオリンピックでさえ、男性ホルモンが一定期間低いことが確認できたら、トランス女性は性別適合手術を受けず、つまり男性器があったとしても、女子選手として女子スポーツに参加することができます。これでは女子スポーツは崩壊してしまいます。

 スポーツだけではありません。女性の権利法益が大きく失われます。病院で差別禁止法を理由に入院するときに女性として扱って欲しいと言われた場合、病院は断ることができるのでしょうか?また差別禁止法ができても、DVシェルターの安心安全は守られるのでしょうか?各種統計はどうでしょうか?野田聖子・男女共同参画担当相は今月10日の記者会見で、政府の統計の「性別欄」のあり方について専門家らによるワーキンググループを立ち上げたと発表しました。

 理念法だから関係ないと言うことではないのです。

 「性同一性障害者の性別取扱いの特例に関する法律」通称、「特例法」と言う法律があります。これは性別適合手術を受けた方は戸籍上の性別を変更できると言う法律です。

図表2をご覧ください。特例法では「性同一性障害者」は「知識と経験のあるお医者さんが2人以上性同一性障害と診断した人」と明確に定義されています。

 一方「性自認」には明確な定義がありません。曖昧で主観的です。野党LGBT法案では「自己の性別についての認識を言う」とされ、自民党の理解増進法では「自己の属する性別に関する性同一性の有無または程度に関わる意識をいう」とされています。つまり手術もいらなければ医師の診断もいらない。手術する気が全くない人でもOKなのです。「性自認」は特例法の延長上のものではありません。

 「女性がトランス女性を受け入れれば良いのではないか、女性はわがままを言うな。」この様にお考えの方もいるでしょう。

 しかし、女性スペースは、性犯罪のほとんどが男性によることから確立された、女性の避難所です。犯罪を犯す男性は一部ですが、強制わいせつの加害者の99.6%が男性です。

当会のwebサイトには犯行当事女装をしていた男の事件リストがあります。図表5をご覧ください。2004年から報道されただけでも49件ありました。報道されないものも多く、実際の被害数はどれだけになるか心配です。

 トランス女性について「女になりたいんだから、当然男が好きなんだろう」とお考えの方も多いと思います。実際には、トランス女性の中には女性が好きだと言う人も大勢います。その中に危うい方もいる可能性は否定できません。トランス女性が女性スペースの利用を公認され、つまりどんな男性も入りやすくなることに女性が不安を覚えるのは当たり前ではないでしょうか?

 イギリスのボリス・ジョンソン首相が今年の4月6日にこの様な発言をしています。生物学的男性が女子スポーツに出場するべきではない。女性専用の場所が必要。この様に発言しています。

 アメリカでは、大学女性水泳選手権で、男性器があるままの「トランス女性」が記録を塗り替え続けています。男子選手だった時には461位だったのが、女子選手として大会に出場する様になったら1位を取れた、この様なことが起こっています。

 また、このリア・トーマスは女子更衣室で、男性器を隠さずに着替えるなどしています。露出狂と何の違いがあるのでしょうか?ここまでのスライドを見ていただいた皆さんにはもうお分かりのとおり、「トランス女性は女性だ」は異様な思想運動です。カルトと言ってもいいでしょう。先ほどお話ししましたとおり、イギリスでは正常化に向けて歩み出したところです。周回遅れで日本が付き合う必要はどこにありますか?トランス女性に配慮しつつ、女性スペースの安心安全を守るにはどうしたら良いのでしょうか?

 女子トイレは残したまま、「オールジェンダートイレ」を作る、当面の間は男子トイレを「男女共用」にしたりする

 この様な案が考えられます。最後に、サラッと当会が受けた妨害についてお話ししたいと思います。Twitterでの出来事です。

 1人の弁護士による書き込みです。「本日トランスヘイト絶対〇〇マンを宣言するよ」と書かれています。同弁護士を検索すれば〇〇は殺すと言う意味だとすぐ分かります。こちらも同じ弁護士の書き込みです。

 こちらはとある学者による書き込みです。「女性の安全」を語って賛同者を集めるヘイト団体が暗躍しています。と書かれています。

当会の防波堤役である滝本弁護士への攻撃についてお話しします。差別扇動を繰り返しているとして一市民から懲戒請求が来ました。こちらは、懲戒請求をしないとの議決が出ています。滝本弁護士は名誉毀損訴訟も起こされています。そのほかにも差別だ、黙れなど某弁護士団体の若手の一部から言われたりもしています。

以上で、女性スペースを守る会の発表を終わります。ご清聴ありがとうございました。


 滝本:平等社会実現の会からお話をいただきます。

平等社会実現の会


 平等社会実現の会 A:私の所属している***は1963年にアジアで最初の性暴力被害者支援団体として設立しました。今年39年目を迎え、これまで15,000件の相談らその中には性的マイノリティーの方のご相談もあり、弁護士を紹介して訴訟になったり、そういうような形でずっとマイノリティーの方のご相談も受けてきました。

 最初のテーマとして、性暴力被害の現状と不安。性暴力被害者は被害の後遺症から鋭敏に男性性を感じ取り、恐怖を覚えることがあります。被害者は男性性を感じると、これゲイの人の集団だったんですけれども、加害行為があるなしにかかわらず、トラウマから非常に体調を崩し、歩けなくなったり、過呼吸になったり、そういうことがよくあります。また性被害女性の場で指導的になるトランスジェンダーがいて、自由に話ができない。女装の男性に被害の話を聞かれたくない。などと訴える女性たちも出てきました。性犯罪加害者の90%以上が身体的男性、女性の80%近くが何らかの性被害を経験しています。女性のほとんどが強姦、痴漢、盗撮、露出魔、体液をかけられるなど、何らかの性被害に遭っています。子供の頃からずっとですね。性被害は身体的男性への恐怖や不安を一生抱くことがあります。

 女性専用の場所は性被害と密接に関係しています。女性専用の空間を身体的男性が公に利用可能になると、これまでの心理的シェルターの役割がなくなり、女性にとって緊張と不安の場所になります。特に性暴力被害者は男性性に敏感になっており、利用しづらくなります。

この間、刑法改正が100年ぶりにその声がありまして、当団体のアドバイザー弁護士もそこに関わってずっと活動しておりますけれども、そういう中でいろんな相談が寄せられています。

今現在起きている問題についてお話ししていきたいと思います。第二のテーマは、性自認優先による弊害。トランスジェンダーと性自認について。体が男性で心が女性という方の場合、手術したいが病気や経済的理由で性別適合手術を受けられない場合は、この方たちには何らかの救済が必要だと考えます。体は男性のままで公に女性として生きていきたい、体に違和感は無い、違和に苦しんでいない、体は男性の方が良い、こういう方の中では女装したい、女性の仲間に入り同化したい、女性の空間で上位に立ちたい。この場合は悩みというよりは願望に近いと思います。こういう方たちの多くは特例法は無い方が良いと主張している、自称トランスジェンダーの方々がいらっしゃいます。身体的男性である価値や男性の優位さを維持しながら、女性の場所へのフリーパスを手に入れたいのは平等から遠い存在だと考えます。

 性別不合当事者とトランス願望者を混同することなく、生死に関わるほど苦しんでいる当事者に則して特例法を厚くしていくことが大切だと考えています。

 ではその弊害による実例、これはフラワーデモの中で起きていることなんですけれども、フラワーデモは女性のためのデモではないと言うような発言が、トランスジェンダーの方から残念ながら起きています。女性のアライの方でトランス差別反対のプラカードを増やしたいと言う活動している人がいます。その人に対して、被害当事者のサポートに回って欲しいと言ったことに対する反発が起きています。

 そしてこの写真は、福岡の昨年の5月のフラワーデモの写真ですけれども、すべての差別に反対する、すべての性暴力に反対するということで、福岡のフラワーデモの主催者の女性たちが活動していたところ、トランスジェンダーの方が、もちろんその方は被害者でした。その被害を謳いながら、すべての差別ではない。トランス差別を個別に言わないのはおかしい。と言うことで、公開質問状が出ています。

 フラワーデモというのは、「性被害者に寄り添い性差別を許さない」を基本理念にしている被害者中心の集まりです。全国で一斉に同じ日に開かれています。当会への攻撃として、昨年からずっと様々な妨害や攻撃が行われています。

 その一つ、具体例として、港区立男女平等参画センター長が「トランスジェンダー女性を女性と表現しないのは、港区の男女平等と多様性推進の根幹に関わる」と言う批判をもとに、言論弾圧とパワハラ攻撃を1時間以上にもわたって当会に行いました。また区の助成事業からもはずれました。

 トランスジェンダーを女性か男性に限定する港区センター長の発言こそ、多様性に反するのではないでしょうか。性被害者はトランスジェンダーに対しては強者だと言う認識が欠けている、またトランスジェンダーに謝罪しないと仲間と行動を起こすぞ、という脅しも当会に届いています。

 その理由は、経産省のトランスジェンダーAさんの裁判ですね。同僚と同じ女子トイレを使いたいという記事を書いたために、あらゆるところから攻撃をされています。

 私たちは長年性暴力被害者に寄り添ってずっと活動してきました。トランス男性もトランス女性の方の相談も受けています。その中でずっと寄り添って支援し法的にも応援してきています。相手を構わず攻撃の対象にすると言う事はあってはならないことだと思っています。

 私たちは対立と分断ではなくお互いに尊重し共に生きるために行動していきたいと考えています。性暴力被害者へのヘイトや攻撃ではなく協力し合いオールジェンダーとしての方向を目指します。オールジェンダートイレですね。  TOTOの方が提案してトランスジェンダーの方もシス女性の方、一般の女性の方も両方が賛同しているトイレのあり方。またこの場合は、日本の場合はですね、全部オールジェンダーにするのではなく、女子トイレや男子トイレもそのまま維持しながらオールジェンダートイレをさらに設置していくという考え方ですね。これには多くの方が賛同しています。このような形でお互いにとってより良い方法、なおここにレインボーマークは貼らないこと。ここはいかにもトランスジェンダーが使いますよと、いかにもLGBTが使いますよとそういうような表示をする事は、かえってその人たちの利用を阻害することにもなるので。そういう事件も起きています。

 国民のほとんどが性自認について知識のない状況で、トランス差別、トランスヘイトのレッテル張りと言論弾圧が目立っています。現在性暴力被害者がトランス差別のターゲットになっており、性被害で苦しんでいる被害女性の口を封じ攻撃するという弊害が起きています。このような理不尽な過剰反応が、これ以上広がらないよう対策をお願い申し上げます。


 平等社会実現の会 B:このトランスジェンダー女性というのは、日本では男性から女性よりも女性から男性の方が2倍多いんですね。トランス女性の方が半分しかいないのに、声がこんなに大きいというのはどういうことかな、と。

 やはりこれは性差別だと思うんですね。男性が大声を上げて女性たちの声を黙らせるというような。どこからでも攻めてくるというような形ですから。世界では、男性から女性の方が女性から男性よりも2倍だって言ってますけれども、この世界っていうのもよくわからないです。

 同性婚が認められている国では、多分性別を変える必要がないので、この統計は世界ではどうだっていうのはよくわからなくて。日本では、はっきりと女性から男性の方が2倍多いんです。でもその人たちの声は全くまだ聞かれていないです。それに女性から男性になった人は、男性のトイレに入りたいって言ってトランス差別をするな、なんていう運動は一つも起きてません。


 滝本:動画をお願いいたします。

(キーラ・ベルの動画が流れる)


 滝本:質問とご意見、どうぞご自由に手を挙げてお話をお願いいたします。

⭕️質問とご意見


参加者からの質問:経産省性同一性障害トイレ制限訴訟控訴審判決についての進捗は?

経産省性同一性障害トイレ制限訴訟


 滝本:まず法的なところは、私弁護士でもございまして、本来弁護士なんですが(笑)、経産省トイレ事件というのは、経産省の職員トランスジェンダーの、性同一性障害の診断は得ているけれどもまだ男性器がついていて手術はできていないと言う形ですが、同じ建物中の職員用のトイレの近いところを使いたいということで、裁判に端的に言うとなったと。東京地方裁判所では、職員がいわば勝った形ですが、東京高裁では昨年の5月か6月でしたっけね、敗訴しまして、一部の慰謝料は認められましたけれども、使える・使えないと言う重要なポイントでは、東京高裁ではひっくり返った。

これは特定人の特定トイレに関するものですから、今日論じられている一般のトイレとは訳が違うものです。

 それでも東京高裁ではひっくり返った。で、最高裁に上訴したんですが、まだ最高裁は決定を出していませんね。だからまだ保留のままです。国は東京地裁では負けたけれども、東京高裁では勝ったというところです。


参加者からの質問:団体が細かく分かれている現状を改善するため、他の女性団体にも呼びかけては?

団体が細かく分かれている現状


 井上:私たちの方から、女性の権利の活動をしている方とか団体には、最初の頃から声をかけているんですけれども差別者って言うレッテルを貼られたら今後活動ができないから、ちょっと協力はできない、と。

 中にはもう完全に「トランス女性は女性でしょ、あなたたち何言ってるの」っていう答えの方もいて、団体としてはそのような返答があるんですけれども、その中で何人かはおかしいとは思っているけれども、声を上げられないと。

やはり生活もかかっているとか、団体では無いんですが小説家の方とかは、この問題を書いただけで本が出なくなったりとか、大学の教授でもこの問題を書いてくださった女性教授はものすごい叩かれて。そういう状況なので、一応わかってはいるんですけれど、っていうのが入って、言えません、と。一緒には活動できません、という答えが全部です。


 平等社会実現の会 A:あとうちの団体には、もちろん抗議行動が行われて、脅しとかそういうことも来ています。

 要するに老舗の昔から活動している大きな団体に対して、真っ先に攻撃する。弁護士会でも、最初にあった学習会が「トランスジェンダーの方への差別を絶対許さない」というような視点で、性自認優先の講演会をしたために、「その差別は知らなかった」と言うことで一気にそちら側に行ってしまった。

 それから個人的には、自分は身体的男性に対する性暴力被害者の考えは当然なので同感するけれども、そのことを口にするとバッシングが起き、仕事にも本当に影響する。差別者のレッテルをまず貼る。有名な活動家あるいは有名な団体は口を閉ざさざるを得ないと言うのが現状です。

弁護士


 滝本:関東弁護士会連合会っていうのが昨年9月24日に大会宣言というのを出したんですが、この中ではすべからくトランス女性のトイレ利用を皆に理解してもらえるようにしようとか、スポーツについては華麗にスルー、何も書いていない。ただ最終的に性自認を基とした法的性別の変更を出来るようにしようと、そこまで進んでしまっている恐ろしい状況があります。

 ただ8割がたの弁護士はろくに知らない、関心を持たないで、そもそも私も昨年8月まで、こんな変な状況になっているんだとは知らなかった次第です。性自認の尊重は当たり前だと、自分がそう思っているのはいいじゃないかとスカートを履いて何が悪いかと。

 しかしそれで女性トイレに入るとか人によっては風呂もOKじゃないかとかスポーツもとかそこまで言っているもんだとは思っていない。

それを知らないで弁護士がほとんど下手をすれば手術が終わった人の事だけをトランス女性と言っていると思っている人もいるし、ましてや性自認ではなく身体違和が厳しく、森永さんが言ったように身体違和が極めてきついと言う人の事だけの問題だと思っている弁護士も多いと言う中です。

 そんなことで女性特権、マイノリティー女性もマイノリティーなのだと。男性から見れば女性もマイノリティーですけど、その女性から見てトランス女性はよりもマイノリティなのだと。女性特権が逆にあるんだと。生まれながらに何もしないで女性だと言われる特権。そういうことを学習会で学んだ上ではまっちゃっているなぁという人もいる。

 しかし話が変わってきて、私に電話が来て、支援をしてくれている、表に出れないけれども支援しているということで、仮名で賛同してくれていたり。不思議な状況です。


 森永:我々性別不合の当事者の中でも女性に寄り添って活動している団体は現在は多分うちだけだと思います。このような都合の悪いトランス当事者に対してLGBT活動家は「性同一性障害者のクズ」こういうことを口にします。こういう罵声を浴びせるのに躊躇しません。

 トランス活動家は、池野の方からの話もありましたけれども、教育やこういうイデオロギーの思想活動家であって、我々の人権に対して活動しているわけでは全くありませんので、そこはご留意いただきたい。

トランスジェンダーの定義


 参加者からの質問:トランスジェンダーの定義は?性別適合手術をして且つ名前や性別、戸籍を変えている人もトランスジェンダー女性として扱うのか?


 森永:女性っぽい男まで入ります。もう際限がありません。女装する人もそうです。


 山田響子:性別適合手術を終えた方はトランス女性ではなく性別適合手術を終えた方と言う風で、手術を望む方はトランスジェンダー、トランスセクシャル、トランスヴェスタイトと言うふうにいい分けをしております。


 参加者からの質問:トランスジェンダー女性を女子トイレ等の空間から締め出すという話になった場合、その対象となる人の範囲は?


 滝本:ひとつは手術を終えている方は法的に女性、もう女性になっているので、トランス女性と昔は呼ばれていた部分がありますが、言う必要もないと。これ当然のことながら配慮・権利があると。ここはみんな一致でいいんですよね。

 そしてトランス女性と言われる場合、もともと女装家から始まったのかもしれない、いろんな主張は。女装家の人まで含んでいうのが国連の人権基準だったりする。それで一方で身体違和を極めて強く持つ、今日登壇している人のようなトランスセクシュアルの方だけを言うのであれば、性同一性障害の範囲。しかし身体違和は無いけれども、手術の予定も将来にわたってないけれども、性自認と言う狭義のトランスジェンダーという方、そして女装するだけのトランスヴェスタイトの人も含めて国連では入れてしまっている。

 これはおかしいのではないかと言っているのです。手術などを全部終わっていればもちろん女性だという事。


 それから日本は今まで黙認なら黙認ということできたわけですけども、黙認していると言ってしまったら黙認にはならなくなる状況です。

それで白黒つけるという話になってきてしまった。聞かれればそれはノーと言わざるを得ないんですよ、というのが女性スペースを守る会の立場かな。法的女性や手術してるわけでもない限り聞かれればノーと言うしかないんですよ、というところになりますかね。


 井上:ちょっと女装家かな?と思っても今まで見過ごして普通に過ごしてきたんですけど、この性自認というのが法令で決まってしまうと、そうじゃない人が入ってきてしまうから、そこを防ぎたいというだけで。

 そのトランスジェンダー女性がどうこうとかっていうのは、むしろその性自認を推し進めている人たちに、どういう人のことを言うのかを逆に聞いてほしいです。


 滝本:私も女装事件を被害者側でもやったし、加害者、国選としてもやった。どちらも報道されていませんですよ。女装事件、今回49件報道されているものを報告しましたけれども、長い間にはいくつもの事件があった。

 けれどもわいせつまで至った事件は逆に報道されないんですからね。そういう女装して、女だと、女性だと称すれば入れるようになってしまう、どんな男も入れるようになるというのが1番の問題であると。


参加者からの質問:性同一性障害者や性別不合当事者へのバッシングをするトランスジェンダーの理由はどういったものなのか?

「性自認」推進の理由


 森永:反GIDに賛同している人間の中にはGIDも含まれています、残念ながら。というかGIDが始めました。彼らの言いたい事は、要は、我々は特例法が適用される可能性のある人間、要するに特権を持っていると、そう言いたいわけですね。俺たちも自由に性別を変えさせろ、そういうことですね。


 滝本:男性器あるままで女性と言いたい人にとっては、身体違和が強くて手術を目指している人はむしろ邪魔だという意味ですかね。そう捉えます。


 参加者からの質問:近年、日本でも性別適合手術やホルモン抑制療法が増えてきているが、若年層が治療を受けることで懸念される問題は?

子どもの懸念


 森永:海外のほうでは同性愛を忌避する傾向が、もちろんクリスチャンの国なので多くありまして、同性愛を隠すために親が子供をトランスだと言う。そして小さい頃から治療を受けさせていると言う潮流が最近見受けられます。


 池野:治療に対するガイドラインというものに沿って行われるべきでありますけれども、個人輸入とかで簡単に手に入りますよ、本当に。そのホルモン剤でしたり、ブロッカーも含めて。ですからその適切な医療がなされているのかって。日本においてもですよ、適切な医療がなされているのかって言ったら、決してそうではないです。


 滝本:このことについての相談っていうのはありません。数字は正確なところはなかなかわからないところです。大人は性自認、まぁ自称ですよ、実質ね。診断書もいらないと言っちゃってるんですから。

 大人は性自認でその性別として扱えと言いながら、一方で子供は少しのことがあると手術を結局は進めていく、親も無視して進めていくのが外国でもあったりする。それが不思議で仕方がないように思っています。

埼玉県での条例制定にむけた動き


 参加者からの質問:埼玉県議会自民党議員団がLGBTの理解増進を図る条例案の提案をする方針とのことだが、これについてはどう思うか?


 滝本:女性スペースを守る会からは正式にコメントを出し、48人の自民党議員にファックスを送り郵便を送るなどしてきております。あの案は野党のLGBT法案と極めてよく似ている。性自認の定義もですね。自民党議員でなんでこうなるのと不思議で仕方がないんですけれども。

 Twitterの中でLGBT運動団体が「反対側の条例案を非難する意見が圧倒的に多いようだ。これは困ることだからみんな寄せてくれ」とつまり情報漏れがしている。LGBT活動家の支援のもとに条例案ができたのかもしれないから、その連絡があるのはいい。でもどういうパブリックコメントが来ているかが自民党埼玉県連からLGBT団体に流れたというのがね。何それと、全く怒りを込めて抗議書を送りました。

 本当に自民党埼玉県連のこれは大きな問題。自民党自体としても対処してほしい。それを踏まえた上で何とか自民党自体として考えてほしい。与党、自民党のはずなのに勉強しているのかと。今日の集まりも、埼玉県の議員全員にファックスでご連絡してあります。


 森永:当然私たちも反対といいますか、かなりの意見をさせていただきましたが、性自認というか性自称。もちろんその辺は個人の人権の自由権の辺の話ですから、これは徹底的に守られなければいけない話ですが、それを拡大解釈して女性スペースに入る、他の女性に対して圧力的な行為に及ぶ、そんな事はあってはならないと私は思っています。

「性自認」とは


 池野:性自認っていうところにもう一つ付け加えさせていただきますと、先ほど滝本弁護士も述べたように、定義が曖昧なんですよ本当に。WHOでしたりアメリカ精神医学会のICD-11とかDSM-5って言うその診断とかの基準となるものに関しても、その性自認という言葉は出てきていないんですよね。

 誰が今性自認って言ってるんですかっていうか、よくわからないんですよ。そんな科学的根拠もどこにもないんですよ。どこに書いてるんですかその性自認って。そういう本当に定義が曖昧なものを一方的な団体から一方的な意見だけでそういうふうに決めてしまって、こういう条例とかができたら、今度はこういう大きな都市で条例とかができてきたら、今度はほんとに法令になりますよ。

 自らの意見も言えなくなりますよ。こういう事はどうなんだとちょっと言っただけで差別だと言うような、それで法律とかができたら、それ自体がもう一切言えなくなりますよ。そういう世の中を誰が望んでいるんですかって。


 滝本:4つの団体から一言ずつ話していただいて今日はもう締めと言う形でよろしいでしょうか。では性別不合当事者の会から一言ずつお願いします

性別不合当事者の会から


 森永:生産性と言う話がありましたが当然我々にはありません。他のLGB全てそうですね。ただそれが人口の何%を占めていますか。それを考えた上で、まず日本はこれからも平和で安全で暮らせるための外交や安全保障があって、今後もより豊かに暮らせるための経済における成長戦略があって、初めて考えられる話ではないですか。子供が安心して育てられる、子供を安心して産める、そういう政策を考えていただいて、その上で今後は自分がLGBTであると言うことを意識しなくても良い世の中が理想であると考えております。

 最後にですが、女性スペースの問題がいろいろ話されましたけれども、では例えば我々が男性トイレに入ったらどうなりますか。男性から奇異の目で見られます。華奢な子であれば押し倒されることもあります。個室に押し込められることもあります。恐ろしい目にあいます。

 とある店にお客様の声と言うので、私は画像を見たんですけれども、明らかに中年男性の字で「LGBTは店に入れないでくれ」と。こういうものもありました。就職でも露骨に差別されております。もちろん企業のトップにおられる方は男性がほとんどですよね。差別者はどちらですかと言うことをまずは考えていただきたい。

白百合の会から


 森:本日はこのような場を与えていただきまして、本当にありがとうございました。

私はバイセクシャルですけれどもら白百合の会という当事者の緩やかなつながりを作る会を作りまして、そこにいるのはみんな普通のLGBT当事者であって活動家ではないんですね。

LGBT活動家と言う人たちは、あの人たちは私たちLGBTの代表なんかではなくて、いわば左翼の代表ですね。自民党の先生に取り入って成立させようとしていると聞いております。ですのでやはり声が大きいのは活動家ですけれども、あの方々は決して私たちの代表ではなく、そしてまた彼らは横でつながっておりまして、差別だ差別だとワーワー騒ぐ人たちですので、ちょっとその点を皆さんご留意いただければなと思います。

 また今後このような機会がございましたら、またよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

女性スペース守る会から


 井上:私は個人的に活動家の方とは怖くてなかなか話ができないんですが、学者でこの性自認を導入しようとしている方、専門家の方々とぜひお話をしたいと。もちろん活動家の方も良いんですけれども。

 お互い話し合ってみたいと思っているんですけれども、全く拒否されているので、そこがすごく問題だと思ってます。「これについてどう思いますか?」とか、もちろん「教えてください」といっても話にならないんですね。皆さんとお話ししたこれを第一歩として、反対の意見を持っている方々とも対話したいと思っています。

平等社会実現の会から


 平等社会実現の会 A:私たちは常に性暴力被害者の立場に立って、それでしか活動してこなかったんですね。

 半世紀にわたる活動の中で、何年か前に100年経ってやっと刑法が改正になって、男性も被害者の中に入って、トランス女性や手術をしていない方も含めて、あるいは男性の被害者の方も含めて、法律の対象になったというようなことを。女性の8割以上が性暴力の被害に遭っていますので、その被害にあった女性たちの一筋の光ですね。これが前の法務大臣の刑法改正の一言から始まったんですけれども。その流れに対して起きてきたことだと私たちは思っています。

 より弱い女性の場所に来てより弱い人を叩く。まずそこから女性を黙らせて叩いていく。要するに弱いと言われていた女性たちがフラワーデモで声を上げていたり、そういうことをしている中で、デモの主催者に対して抗議デモをしたり。一緒にどうしてやれないのかと言う事ですね。

 性暴力被害者でその問題を一緒に考えるのに、男も女もLGBTもないんじゃないかと私は思ってるんですね。そうやって活動してきたにもかかわらず、ターゲットを1番弱い女性の性暴力被害者に対して攻撃をしている。弱いところ弱いところそこを狙って攻撃すると言う事は、人間のやることですか。自分たちが弱い自分たちが差別されていると言うことであれば、お互いに協力しあってどうして変えていかないんですか、と私は思っております。

で、そうじゃないLGBTの方もたくさんいらっしゃいますが、声の大きい特にSNSを仕事にしているLGBTの方、トランスジェンダーの方で、それを仕事にしている人がいますので、その方の煽動というのが非常に全国的に力になっている。日本は要するにLGBTに対して禁止している法律は無いわけですよね。本当に弱い人間に対して弱いものいじめをどんどんしていくという世の中。これが自分たちは被差別者だと言えば通ってしまうのは、間違い。差別されているんだといえば同じように差別されている弱い人たちに対して攻撃なんかやったらいけないんですよ。

 それをぜひ皆さん忘れないで今日持ち帰っていただきたいと思います。

進行役から


滝本:カルト問題として去年始めたのはですね、この問題を知らなかったんですけれども、ほんと恥ずかしくて申し訳ない。やっと気づいて、各政党に一気に手紙送ったんです。私平気で手紙を送るもので。なにこれと思って、すぐにお手紙を送ってブログにも書いて。

 そして弁護士関係のメーリングリストに書いたら「差別だ、黙れ」ときたんですね。他のことではごく普通、ほとんど意見が一致しているものなんですが、それがカルト問題なんだと言うところから始まって。そしてレベルの低さに驚いたんです。

 具体的な議論をしない、女子トイレどうする、風呂どうする、いろいろなことを積み重ねた上で弁護士っていうのは一般論を作っていく。事実から始まる。事実を認め見つめ続ける勇気を忘れちゃいけないのに、それを忘れる。

トランス女性は女性だ、それがわかんないんですか、と弁護士が書いている。信じられないんですね。そして東大・清水晶子教授は、多様性の本の中に「お金持ちの女性も女性だ。黒人の女性も女性だ。だれも女性だ。だからトランス女性も女性ででは無いのか」と書いていて。違うでしょうと。

 今、理念法だから大丈夫だということがたまに言われるんですが、これ間違えちゃいけない。理念法でも一旦できれば使えるんですよ。性自認と言うものを尊重。差別禁止と書いておけばね。すでにその職業差別禁止とか揶揄差別禁止とか、パワハラ防止法の中でもできてきている、当たり前のことで、民法90条、公序良俗もあるから当たり前の事。

これでも性自認の尊重と入れると、トイレとかお風呂とかそういうところに進むと言う意味なんです。だから理念法でもあるからいいと言うのはおかしいと。多様性多様性と言いながら女性であってそう思ってそういう服装をするならそれは女性としなきゃいけない、と。100か0の発想、どっちだと。スカートを履いて化粧がスッキリできて自分を女性と思っている。フルイドも迷う時もある。そういう男性がいてもいいじゃないのと。何が問題なのと私は思えて仕方がないんです。

 それから女子スペースや女子スポーツのことこれが焦点にあるんですけれども、本当に国民に知られてないんですよね。もう手術しちゃった後の人の事だと思われていたり、身体違和が強い人だけのことだと思われていたりするんだけれども、これと国民に問うべきなんです。

 参議院選が近いですが、女性スペースを守っていくとか、女性の選手権を崩壊させないようにするというようなことを、自民党が言ってみてほしいなとつくづく。これ野党と大きく違うし、女性の味方である自民党と言うことにできると思っているんですが、ご検討いただければと。

 そしてともかくポリティカルコレクトネス、正しいことをやっていると言う言い方でやっているのがおかしいと思いました。私がしゃべってしまって申し訳ない。司会だけでなく一応進行役だったんで。よろしいですか、こういうところで。今日はありがとうございました。失礼いたします。

以 上

⭕️各団体紹介

🟣女性スペースを守る会― LGBT法案における『性自認』に対し慎重な議論を求める会―


 2021年9月18日、その趣意書に賛同する市井の女性を中心に集まった賛同者2000人弱の団体で、「性自認」を法令化する危うさについて広く国民と各界へ啓発活動、各政党や候補者のアンケート稼働、要請活動をしている。

https://note.com/sws_jp
https://womens-space.jp/

🟢性別不合当事者の会


 2021年12月21日、トランスジェンダリズムの進展に危機感を抱いた性別不合当事者有志により結成。「①既存の性別二元論を崩さずに、男性中心主義の社会構造を批判し、女性と共存共栄する。②行き過ぎたLGBT活動を批判しつつ、GIDの常識的な範囲の人権保護と社会適合を訴える。」を基本理念とし、要望書の提出、啓発活動などをしている。

https://note.com/ts_a_tgism/

🟣白百合の会 

 代表森奈津子は数年前から性自認至上主義に疑問を呈してきたバイセクシャルの作家であり、知り合いらが交流し、2021年春から世論形成を図ってきた。2021年11月7日成立

https://twitter.com/morinatsu_LGBT

🟢平等社会実現の会 


 1983年に設立し39年目を迎えるアジアで最初の性暴力被害者支援団体の創始者・相談員らにより、2022年3月29日成立。約1万5千件の相談(性的マイノリティの方々を含む)経験をもとに、性暴力被害者の現状・不安と「性自認」優先による弊害について発言している。

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