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5×20を歌っていいのは嵐しかいない。


はじまった瞬間、涙が溢れた。

なんて書かれているのを観て、それは重症じゃないか?と思っていたけど、本当に涙が溢れた。



なぜだかはわからない。


嵐が嵐として歩いてきた道のりに想いを馳せたからかもしれないし、壮大なオープニングに感動したからかもしれない。ただ嵐がアイドルとしてそこにいて、アイドルをしている嵐が目の前にいるだけで、胸がいっぱいになった。


私が唯一、当選して生嵐を見ることができたのはJaponismでのことだった。

あの時は感動よりも興奮が勝っていて、嵐の歌声よりも、生嵐を目に焼き付けることとC&Rや叫ぶことに必死だった。アーティストのライブに行くのは初だったことも相まって今でもすごく記憶に残っているのだが、それでも嵐の歌声というよりは空間の記憶だ。

一方、ライブDVDは何度も見る。特に1回目は真剣に観る。しかしDVDは、記憶に焼き付けようと気合を入れずとも何度でも見れるし、停止も巻き戻しもできるため、どこかサラーっと見ていたかもしれない。


今回のライブシューティングの5×20だって、DVDで1度はみているものだ。それでも、松潤なら、生でもDVDでもない楽しみ方として、後悔させない工夫を施してくれているはずだと、無条件に信じられたからこそ、ムビチケ争奪戦を勝ち取り、劇場に足を運んだ。


結果、足を運んだ無発声応援上演は生ライブともDVDとも違う空間だった。いや、生ライブでもありDVDでもあった。

生ライブのように声を出すことはできなくても、ペンライトを振ることはできた。DVDのように映像でありながら、一瞬たりとも見逃すまいという意識にさせられた。


無発声だったのがよかったのだと思う。
応援上映だったのがよかったのだと思う。


ファンの歓声。
メンバーのソロパート。
歌っているメンバーにスポットを当てて拾われた声。
綺麗なハモリ。


無発声だからこそ、映像の中の音に耳をすませることができた。少なくとも生ライブでは気づけなかった声の美しさだった。


自担カラーでなくても変えられるペンライトの色。
そのメリハリで示される自担カラー。
叫べない代わりに振り方のリズムで示されるC&R。
声を出して歌えない代わりに一緒に踊るように振られるペンライト。
5×20が終わってからも「あ・ら・しーー!」と叫ぶかのように振り続けられるペンライト。


応援上映だからこそ、このご時世でも感じられる嵐ファンの一体感だった。景色だった。


また今回私の劇場では、ドラマの主題歌やサクラップが光る曲、各メンバーの演出曲やスポーツ祭典のテーマ曲(主に翔くん、相葉ちゃん)など、あるメンバーに焦点の当たる曲でも、ちゃんとメンバーカラーにペンライトを設定する空気が出来上がっていた。


ファンの中で、"メンバーの挨拶や各メンバーのソロでペンライトの色をそのメンバーカラーに合わせる"のはお作法なので、それができるだけでも嬉しくて感動ものなのに、それ以外でも起こる自発的なメンバーカラータイムは、最高だったなぁ。嵐に見せたかった。


そこで、そうしよう!と思える嵐ファンが最高だし、主題歌だもんね!とわかって『I'll be there』以降、柔軟に対応する嵐ファンも素晴らしい。


おかげで生ライブのような情報過多で記憶が曖昧で、観終わった後には「DVDで復習しないと」と思ったし、DVDのように観ている間に頭の中に膨大な感想が浮かんできた。


そんな情報過多の中で、歴代の嵐コンサートを全部見て分析してみたいなぁってぼんやり思った。嵐のコンサートでは毎年最新技術が山ほど使われているから、技術要素分解してみたら何かアイデアを企画する時に絶対役に立つと思う。純粋にエンタメとしても、魅せ方の心理学としても、やる価値は絶対あるな…。もっと時間と余裕が欲しい。


今回はパンフレットで公式分析がなされているので、以下は個人的所感。


潤担としてはOneLove前の松潤主題歌メドレーが最高すぎた。( 普段"松潤"派だけど、"潤…!"って呼びたくなった() )

もちろん、ニノの『果てない空』も、翔くんのピアノも、相葉ちゃんの『I'll be there』ブリッジも、智のダンスブリッジも良かった。

『復活LOVE』は生田斗真さんのdocomoCMとのタイアップかつ山下達郎さん作曲という豪華さで、ストーリーを感じられる歌詞とセクシーではない大人な雰囲気が魅力だと思っている。個人的にはイメージが松潤の曲なんだけど、やっぱり相葉ちゃんの「おかえり」のときにはペンライト緑にしたなぁ。

山下達郎さん作の『復活LOVE』も、ゆずさん作の『夏疾風』も歌われているあたり、作曲者に感謝を表してるなぁと思う。

La tormenta 2004 や COOL & SOUL で時々挟まれるラップタイムも懐かしくて、そのメリハリが良かった。

Troublemaker前のブリッジ映像に "嵐の街"がある。渋谷?の巨大モニターのようなところにはもれなく嵐の映像が流れ、歴代のCDジャケットやメンバーの等身大パネルがはりめぐらされる街の中を、5×10の嵐バスが通る。

この前の金スマで中居くんが「凱旋パレード、SMAPでやりたかったから嵐に託そうとも思ったけど、やられたら悔しいから多分(その構想を)話してないと思う」と言っていた。それを聴き、この映像を見ていると、聴いていなくても松潤の中にも同じ想いがあったんじゃないかなぁて思った。


a Day in Our Lifeだったか。歴代のメンバーの姿が映し出される演出はDVDで一時停止して、全部見れてから次に行きたくなった。ここに限らず20周年ということで今回は歴史を感じる演出が多かったから、ところどころでジーンとくるものが多かった。


BelieveとBRAVEだったか。(Believeは確実)一瞬、時間が止まって見える演出があってあれはかっこよかったなあ。ライブフィルムとしての5×20を感じた。


ラスト〜アンコールにかけて、君のうた〜5×20〜Love so sweetの流れは完璧としか言いようがなかった。ラブソーはやっぱり嵐にとっても大切な曲なんだなぁって思わされる。ほんといい曲。

特に5×20は本投稿のタイトルにもあるように、嵐しか歌えない曲だと思う。

というのも、歌詞を作ったのが嵐だからとかそんな単純なものでもなくて。この歌詞を、このメロディで、歌って嘘臭さが出ないのはやっぱり嵐しかいないと思うんですよね。

本気で泣いて 本気で笑って 
本気で悩んで 本気で生きたから
ぼくらはここに立つ
その笑い方 その話し方 
その全てが温かな仲間は 
きっと他にいないだろう
だって そんなやつは他にいないんだ もう
次は何しようか 気にしないでいいか
嘘じゃない今までが 教えてくれるから
5×20



個人的にはこの歌詞がすごく響いた。↓

皆でみた見た景色は 今でもちゃんと動くよ
僕らが大事に守って来た
想いはこれからもずっとずっと
5×20

私たちにとっても大切だった嵐と同じ景色は、嵐にとっても大切なものだったんだって思える。

今回ここに取り上げていない曲にもその曲が選ばれた理由がちゃんとあって、それがちゃんと伝わる。ファンと嵐の信頼関係の証だなぁ。

Troublemaker恒例の智と翔くんのハートビートが、今回は松潤と翔くんになっていたように、ファンが見たいものを理解して、それにここまで応えてくれるアイドル、他にいないだろうな。



そんな嵐が活動休止してもうすぐ1年が経つ。

休止後も、展覧会の図録やグッズ販売、ライブDVDに、大河や映画の発表、今回のライブフィルムと楽しみを与え続けてくれる彼らだけど、そんな楽しみも「今回が最後かもしれない」と毎回噛み締めている。

休止後2年目となる来年も楽しませてくれるのだろうか。


もし段々とそんな機会が減っていったとしても、嵐の音楽、嵐の想い、嵐のエンタメは永遠だから。


私から5人にありがとう。


love, love, for 5。







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