これからの理学療法士の働き方についてAIと考える
こんにちは、リハビリ課長です。
週末はたまたま知り合いから依頼を受けまして、理学療法士協会関連の講師をしてました。打ち上げにも参加して、20代~60代までの色んな人がいていろいろ気づきがありました。同じ業界の若い子から自分の一回りも上のレジェンドみたいな人を見て、色んな働き方があるんだろうなぁとしみじみ。年齢関係なく幸せそうな人もいれば、些細な事で悩んでいる人もいて。問題はそれぞれ違うんだけど、きっとそれは自分のキャリアや働き方がうまくマッチしていないんじゃないかなぁと何となく感じた。そういうときは、AI様に聞いてみようと思いPCを立ち上げて今に至る。何かの参考になればと以下に書いてみました。
Chat GPTでこれからの理学療法士の働き方についてちょっと聞いてみた
ちょっと気になったときのAI様。ということで、まずは「理学療法士のこれからの働き方のロールモデルをいくつか教えてください。ペルソナは20代後半男性」という感じで聞いてみた。20代後半というのは、何となくこの年齢が今後の方向性に迷ってそうなので。結果は5つの働き方を教えてくださいました。
リーダーシップを発揮する理学療法士
起業家精神を持つ理学療法士
スポーツ理学療法士
研究者・教育者としての理学療法士
デジタルヘルスケアに関わる理学療法士
…ほう。なかなか的を得ているじゃないか。1~4は確かにって感じだけど5は今っぽくて良いね。「テクノロジーに精通し、リモートリハビリやAIを活用した治療法に関心を持っている。患者の遠隔管理やバーチャルケアの未来に貢献したいというビジョンを持つ。」だそうです。これから需要が多くなりそうですね。一番多そうなのは1だけど、これからの若手セラピストがどんどん増えてきて、上が詰まってくると状況的にみてリーダーや管理者はそんなにいらないよね。
40代の理学療法士の働き方のロールモデルは?
では私の年齢でもある40代の既婚者理学療法士では?とたずねた所以下の解答でした。
マネジメント・経営者としての理学療法士
スペシャリストとしての理学療法士
教育・コンサルティングを行う理学療法士
ライフスタイル重視型の理学療法士
コミュニティに貢献する理学療法士
自己成長を追求する理学療法士
おお、今度はより現実的な内容になりましたね。1~3までは何となくわかりますが、4~6が分かりにくいので補足しておきますね。
4は「仕事と家庭のバランスを重視し、家族との時間を大切にしたいと考えている。理学療法士としてのキャリアを維持しつつ、柔軟な働き方を模索している。キャリアの方向性は、フリーランスや契約社員としての働き方、あるいはパートタイムやリモートでの患者対応など、より柔軟な勤務形態を選択。家族のライフステージに応じた働き方のバランスを保つことが重要」
5は「地域社会への貢献に興味があり、患者との深い信頼関係を築きながら、地域医療や福祉に積極的に参加したいと考えている。家族と共にコミュニティの一員として長く関わりたい。キャリアの方向性は、 地域医療や福祉施設での理学療法士として、患者のリハビリだけでなく、地域全体の健康増進に貢献。地方自治体や地域医療ネットワークとの協力を通じて、広い視野で医療を提供」
6は「長年の経験を基にしつつも、さらに自己成長を続けたいと考え、新しい技術や知識を取り入れたい。また、家庭生活と仕事の両立をしながらも、キャリアにおける挑戦を続けたい。キャリアの方向性は、研修や学会参加、国際的な資格取得を通じてスキルアップを目指す。家庭とのバランスを取りながらも、キャリアアップや専門性の追求を怠らず、柔軟な働き方を模索する」
という結果でした。どれが正解とかないですが収入という面だけで言うと4~6はかなり心配な印象です。そう考えると副次的な収入がないとなかなかこの働き方は不安ですよね。まあ、AI様はワイフワークバランスを考えてくれてるから、収入がすべてではないよ。ってメッセージなのかな。色々考えさせられます。
年齢での幸福度の推移は?
打ち上げに参加して、もうひとつ気になった事があって幸福度について。50代のこの組織の部長クラスの方は、とっても幸せそうだった。やりたい事やって、今までずっと幸せだよ。とも言っていたな。一方で20代の若手は不安そうで、些細な事で(本人にとっては重大な事なんだろうけど)不幸せを感じているようだった。下の図は日本人幸福度を図示してみました。縦軸は幸福度の高さで横軸は年齢の推移。(横軸を作成し忘れた…)40代が最も幸福度が低くU字型になるのが特徴のようです。
今回の打ち上げメンバーだけでみると、この図と全く反対じゃないか!一般的な40代は子供の教育費や仕事の出世、親の介護など不安要素が多いから幸福度が下がるのかな。まあ、でも仕事面だけで言えることは、「自分の好きな事をある程度できる」と「それなりの給料がもらえる」な気がします。この部長クラスの方は、うまいこと出世コースにのって自己実現も達成しつつ、それなりのお給料ももらっているようだった。稀なケースなのかな。もう少し色んな人の話を聞く必要がありそうだ。
結論
この内容から言いたい事は「若い時は自分のやりたい事をやりつつ、方向性をある程度決める」で、その先は「キャリア・アップして、待ち受ける40代の幸福度の低下に備える」という至極真っ当な身も蓋もない結論です。お金が全てではないですが、たまたま僕はこの業界の平均給与水準より多くもらっていてそれなりに幸せです。今考えると上記のように、若い時は自己投資にお金と時間を割いて信頼と実績を積み重ね、あるチャンスをものにして管理職となりました。運が良かったのもあるけど、やっぱりその年代でするべき行動を自然にとっていたようです。皆さんはどう感じましたか?