隠れ名古屋めし「魚のみりん粕漬」を作ってみたら、大人喜ぶ絶品ができた話【名古屋めし日和】
おうちごはん。魚の粕漬けは各地にみられますが、名古屋では「みりん粕」を使ったみりん粕漬けというものがあります。
酒粕漬けよりもほんのり甘く風味がよい魚のみりん粕漬けは、隠れた名古屋めしの一つ。市販されているものは贈答品などにも使われる高級品として扱われています。鈴波さんとかが有名ですね。
そんなみりん粕漬けのポテンシャルを引き出すべく、おうちごはんでチャレンジしてみました。
ということで、用意したものがこちら。
大和屋さんの漬け粕と鮭。鮭は甘塩の塩鮭にしてみました。
漬け粕は守口漬の仕上げ漬けで使われるもので、酒粕とみりん粕の合わせ粕となっています。そう、守口漬けも奈良漬けとは違ってみりん粕で漬けられているですよー。
漬け方は実はすごく簡単。
まずはラップを広げて漬け粕を伸ばし……
その上に不織布タイプのクッキングペーパーを載せ、漬けたいもの(今回は鮭)を載せます。
そしてクッキングペーパーでぴっちり包んだら……
上にも漬け粕をかぶせ、ラップでぴっちり包めば出来上がりです。
今回は2枚はそのまま、残り2枚は豆味噌を混ぜた味噌みりん粕漬けにしてみました。
あとはこれを冷蔵庫で寝かせるだけ。今回は4日ほど漬けてみました。
漬け上がったものがこちら。まずはノーマルから。
いい感じにツヤツヤしています。クッキングペーパーを巻いておくと余分な粕が残らないので調理しやすいです
そして味噌みりん粕漬けバージョン。
味噌が入っている分色がやや濃い目ですね。こちらもそそられます。
あとはグリルで焼くだけです。
焦げやすいので必ず火は弱火でじっくり。今回は片面を6分ちょっと、裏面を約4分焼きました。
ということで出来上がりです!
もう、焼いている間から甘く香ばしい香り香りが立ち上ってたまりません。この香りだけで酒に合うこと確定です。
身もパサつくことは一切なく、ツヤッツヤのほっくほくな仕上がり。
塩鮭を漬けたのでそれなりに塩味はありますが、漬け粕で漬けこんだことでマイルドに。そして粕漬け特有のお酒の香りに、みりん粕由来の甘味がしっかり加わり……あー、これはうまい、しみじみ美味い……。
美しい味と書いて美味い、その意味が分かる大人な美味しさです。
もちろん酒に合う。というかご飯欲しくなります(笑)
味噌みりん粕漬けの方も大変な美味。こちらは味噌のコクが加わりより複雑で深い味わいになりました。ちょっと塩味が強くなったので、味噌みりん粕の場合には生鮭でやってもいいかもしれませんね。
大人喜ぶ上品な隠れ名古屋めし、もちろん「守口漬の残り粕」でもできますのでぜひお試しあれ。
さて、明日は何を食べようかな。
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