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印象派に囲まれ、ルドンに出会う(オランジュリー美術館、オルセー美術館)

11月にフランスを旅行してきました。
フランスはほぼ10年ぶりだったので、予定をぎゅうぎゅうに詰め込んでパリを歩き回り、日帰りでリヨンにも行ってきました。
一度スリに狙われかけた(ターゲットにされて話しかけられたのですが、結局何もせず去っていきました…)以外はトラブルもなく、とても楽しい旅でした。
せっかくなので訪れた美術館の感想を2回に分けて書いていこうと思います。
最近は「これを刺繍に活かせないかな」という視点が加わってより一層美術館が楽しいです。

今回はオランジュリー美術館とオルセー美術館。どちらも初めて行きました。

1.オランジュリー美術館

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改装中のため半分くらい(?)の規模でしたが、コンパクトで導線がわかりやすくて良かったです。
モネの睡蓮は想像よりもずっと大きかったです。楕円形の部屋の中に立つと睡蓮の絵に囲まれるので、絵を見るというより庭を眺めるような感じでした。

地下では『フェリックス・フェネオン』という企画展が行われていました。この人物は美術批評家で「新印象派」という用語を作った人です。
スーラの『サーカス』の下絵のような作品(『サーカス』自体はオルセーにありました)やシニャックの『フェネオンの肖像』などが展示されていました。
補色の点描がとても素敵でした。

あとは、誰の作品か忘れてしまったのですが、La Revue blancheの編集者でもあったフェネオンが山積みの書類に囲まれるようにデスクにいる絵が記憶に残りました。
写真撮っておけば良かったな。

この企画展でスーラ、シニャック、ボナール、マティスなどを見たのが、オルセーの良い予習になったなと思います。

2.オルセー美術館

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オルセー美術館は元駅舎というだけあって広かったです。それでも、展示物はすべて見た!というくらい隅から隅まで歩き回りました。
どの部屋にもたどり着けない階段を上り下りしたのも面白かったです。

1階でドガの企画展が行われていて、その部分はかなり混雑していましたが、他は人もそれなりで鑑賞しやすかったです。
朝一で入って5階の印象派、新印象派、ポスト印象派を見に行ったのも良かったかもしれません。
その他にも宗教画、神話や戦いをテーマにしたもの、彫刻など、頭がパンパンになるくらいたくさんの作品を見たのですが、中でも特に見れて良かった絵を何点か書き残します。

・モネ『ルーアン大聖堂』
この絵を見た時、約10年前にルーアンを訪れたことを思い出しました。
ガイドの人に「モネはこの建物からルーアン大聖堂を描いていたんですよ」と解説してもらったものの、当時はピンとこないまま大聖堂の写真を撮ったのでした。
ようやく出会えて嬉しかったです。

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写真は私がその時撮ったルーアン大聖堂です。
モネがいた場所に私も行ったんだなぁと思うと感慨深いです。

モネつながりで言うと『草上の昼食』も良かったです。これはエピソードも込みで印象的ですよね。
ルノワールも素敵だったし、印象派の部屋は本当に圧巻で、何往復もしてしまいました。
前にオルセー展で日本に来ていた絵もあるので全部を初めて見たわけではなかったけれど、有名な絵画に囲まれるのは本当に贅沢でした。


・シニャック『Le Chateau des Papes』

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オランジュリーでもそうでしたが、シニャックの作品に惹かれます。色使いが素敵ですよね。
実際に目にすると、ぱぁっと明るいんですよ。もっとゆっくり眺めたかったなぁ。

・ルドン『マーガレット』

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これが今回まわった美術館で1番の収穫でした!不勉強で初めて知った画家なのですが、一気に好きになりました。

ゴッホやゴーギャンをゆったり堪能した次の部屋にルドンの作品がありました。
縦長の大きなキャンバスに淡い色で描かれた作品などがあり、私は「何かふすま絵みたいだなぁ」と思いながら流し見していました。
(もしかしたら壁画だったのかな…と帰国後調べて思いました。)
そのままさらに次の部屋に行こうとしたところで、この『マーガレット』に出会いました。
花の周りの青いくるくるは何なのか、どうして葉っぱがないのか、摘まれたものなのか生えているものなのか。
疑問は次々浮かんできますが、黄色と青の色使いが美しく、不思議な魅力を感じました。

この絵が描かれたのは1901年。『グラン・ブーケ』(三菱一号館美術館にあるそう!)と同じ年です。
『グラン・ブーケ』もちょっと花の描き方が不思議なんですよね。
もしかして『マーガレット』は習作だったのかな、あるいは『グラン・ブーケ』を描きながら浮かんだアイディアを『マーガレット』に描いたのかな、なんて妄想が広がります。
ルドンは晩年に花瓶と花をたくさん描いていて、『野の花のいけられた花瓶』(1910年頃)のマーガレットはかなり写実的なのでその対比も面白いです。
【2020/1/18追記:調べたところ、『グラン・ブーケ』も『マーガレット』もドムシー城の大食堂の装飾画でした。妄想とは言え、習作、なんて書いてごめんなさいルドンさん…。】

それにしてもルドンは作風の変化が大きいですね。初期の不思議な生き物たちを描いた人とは思えない…。
でも『マーガレット』の青いくるくるが目に見えないもの、想像の世界を描いたものであれば、通ずるものがあるのかな、と感じました。

美術ファンのページに多くの作品が掲載されています。

夢中で歩き回ったので夜足がパンパンだったのですが、本当に行って良かったです。

次回はイヴ・サンローラン美術館と装飾芸術美術館です。この2つも楽しかったー!

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次回イベント:2020/1/11-12ハンドメイドインジャパンフェス【C-256】
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また、作品はこちらのweb shopで取り扱っています。
Creema
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オートクチュール刺繍(リュネビル刺繍、マントゥーズ刺繍)でアクセサリーなどの作品を制作しています。noteでは、ブランドSweet Flowersのことに加え、私の好きなものや見に行った展覧会の記録などをのんびり綴ります。ごきげんの花が咲きますように!
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