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【Lesson 21】自分に合ったモチーフの選び方

◆◆◆この講座の対象者◆◆◆
羊毛フェルトの制作技術を向上させたいすべての方

 受講生の中には、講座の公開に合わせて順繰りに制作を進めている方だけでなく、興味のある講座だけをピックアップしている方や、そろそろオリジナルの作品にも挑戦してみたいなとウズウズしている方もいらっしゃると思います。そんなとき、何を作品のモチーフに選ぶかは重要なことです。なぜなら、それぞれの制作者ごとに、技術力やモチベーションを大きく向上させることのできる、自分に適したモチーフがあるからです。
 今回は、自分の適正に合わせて作品のモチーフを選び、技術力の向上に寄与する術を学びましょう。

1.食べ物をモチーフに選ぼう 

 ところで、ここまでの講座で制作した作品には、ある共通点があることにお気づきでしょうか。それは、モチーフが”食べ物”であるということです。これは単なる偶然ではなく、羊毛フェルト初心者にとって、食べ物が最も適した題材であることを意味しています。
 複雑な構造を持つ動物とは違い、食べ物には単純なフォルムのものも多く、形を再現することが容易です。もし技術が未熟で多少の歪みやムラができてしまっても、それがかえって作品の味わいを深めることすらあります。さらに、多くの食べ物は比較的安価で入手しやすく、自ずと動いてしまうことがないため、本物を見本として手元に置きながら制作することが可能です。
 モチーフにこだわらず、地道に制作技術を磨いてゆきたい初心者は、積極的にフェイクフードを制作してみましょう。

 食材がやがて料理になるように、フェイクフードもアレンジしやすい題材です。はじめは単純な食べ物から制作し、技術の向上に合わせて複数の食べ物を組み合わせてみたり、独自のエッセンスを加えることによって、将来的にはより華やかでオリジナリティあふれる作品を生み出すことができるようになります。

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