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残しておこう、2020私のお花見

2020年、桜のころは外にあまり出たくない状況でした。
桜の便りは届いているのに…
公園は封鎖され、桜の木の周りはロープが張られ、工事用の赤いコーンで囲われてしまいました。
それでもある朝わたしは、桜を見に行きました。
きっと咲いているよね… 去年と変わらずきれいだよね…と、ドキドキしながら。

今日を逃したら、しばらく外出することもなさそうだし、
ちょっぴり後ろめたい思いを抱えながら急ぎます。
そして角を曲がったら真っ白の花を満開にさせた桜の木々が目に飛び込んできました。

マスクをした朝花見の人々とすれ違います。

ーやっぱり見に来ちゃいましたか。
ー今年も変わらずきれいですね。
ー朝花見、いいですよね。毎年やってます。
ーいやぁこのあと、出勤ですか。ご苦労様です。

立ち止まって写真を撮るのもためらわれたその頃。
マスク越しに、目だけでこんな会話が交わされているのではないかと妄想しながら、短時間でのお花見2020が終わったのでした。

アジサイの季節も過ぎ、今年も半分が過ぎました。


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