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東京のシーシャと瀬戸内のホステル。それぞれの場所で体験できる時間の過ごし方とは

SWAYはこの秋に店舗で手に取ってお楽しみいただける冊子を準備しています。

今回のSWAY magazineは誌面版と連動して、岡山県を拠点にデニムブランド「ITONAMI」を手がける山脇耀平さんにお話をお伺いしました。ITONAMIが運営する岡山県倉敷市児島にある宿泊施設「DENIM HOSTEL float」について「人が集まる場所」というテーマでお届けします。

3回目の連載となる今回のnoteでは、SWAY、DENIM HOSTEL floatのそれぞれの場所で過ごす「時間」についてお話を伺いました。

山脇 耀平 / 株式会社ITONAMI共同代表
1992年生まれ、兵庫県加古川市出身。大学在学中の2014年、実の弟とともに「EVERY DENIM(エブリデニム)」を立ち上げ。瀬戸内地域のデニム工場と直接連携し、オリジナル製品の企画販売をスタートする。2019年岡山県倉敷市児島に宿泊施設「DENIM HOSTEL float」をオープン。2020年ブランドを「ITONAM(イトナミ)」にリニューアル。
https://ito-nami.com/

三浦えり / フォトグラファー
雑誌、Webメディアを中心にフォトグラファーとして活動中。旅や地域を中心に執筆&撮影もしています。また、個人の活動として社会課題へ写真で向き合うことに挑戦しています。2020年には表参道ヒルズROCKETにて写真展を開催。将棋とアートが好き。
Website : https://erimiura.com/
Twitter:https://twitter.com/eripope
Instagram:https://www.instagram.com/eripope/

DENIM HOSTEL floatの1泊、SWAYの2時間。それぞれの過ごし方とは

– 山脇さんは訪れた人にどんな時間を過ごして欲しいのでしょうか。

DENIM HOSTEL floatからの眺め photo by 相沢亮

山脇:まず立ち上げ当初に、DENIM HOSTEL floatを訪れたみなさんが長い時間をかけて交流できる場所にしたいと考えていていました。キャンピングカーでデニム販売をするなかで、お客さんに製品の説明をして短い時間で購入を決めていただくコミュニケーションに難しさをずっと感じていました。

それよりも1泊という時間の中で、デニムの地場産業である岡山の町に足を運んでもらい、 僕らがいいなと思う空間や雰囲気を共有してお客さんが自然と手に取る製品は、接客のコミュニケーションの濃度を上げられると感じたんです。

実際に、宿泊して僕たちに接する時間も長くなり距離が縮まることで、お客さんの製品を見てもらう反応に違いを感じます。たくさんの人に効率よく接客することはできないですが、自分たちにとっては1人ひとりの方に丁寧にご案内をして、宿泊体験を通してITONAMIのファンを増やしていくことが大切なのかなと思いながら運営しています。

梯:販売に繋げようとすると直線的な接客になってしまいがちですが、体験があることで説得力が出ますよね。言葉で理解するよりも実感して“自分ごと”になる気がします。

デニムが取り入れられた客室 photo by 相沢亮

梯:実際にDENIM HOSTEL floatで過ごして、デニムに興味を持ち、購入して帰られるお客さんは多いんですか。

山脇:DENIM HOSTEL floatには宿泊以外に、カフェ利用でいらっしゃる方、サウナ利用の方もいますが、宿泊で訪れる方が圧倒的にデニムに関心を持ってくれます。宿泊の方は過ごす時間が長いこともあり、僕らの価値観に触れるポイントが最も多いからだと思っています。

山脇:SWAYのユニフォームも素敵ですね。

梯:Dickies(ディッキーズ)のものをセレクトして、刺繍を加えたものを作りました。

山脇:清潔感があり整っているけど、ゆったりとした着心地の印象です。シーシャ屋さんでは珍しいですよね。

梯:シャツ襟で清潔感があり、ただあまりにフォーマルだと気後れしてしまうので、いい塩梅のデザインをスタッフとセレクトしました

山脇:とても良いですね。SWAYで過ごしていると随所に意思が反映されていることが伝わってきます。

梯:SWAYでシーシャと共に2時間を過ごす中で「シーシャに対する印象が変わった」「ちょっとした打ち合わせに良いかも」とシーシャのファンになってくれる方も多いんです。日常における余白のある時間を通じて、自分に向き合い自分らしくいられることで、プラスになるものを持ち帰ってもらえればと考えています。

スタッフのユニフォーム含め、空間作りも意識しています。DENIM HOSTEL floatの内装にデニムが使われているのもきっと同じですよね。全ての側面に自分たちの思いを入れることが、最終的にお客さんに響くと信じています。

お客さんにどんなときに思い出してもらえる存在になりたいか

– お客さんがSWAY、DENIM HOSTEL floatから帰ったあと、どんな時に思い出してもらいたいですか。

梯:みなさんの落ち着ける場所の1つになれたらいいなと思います。SWAYは日常に溶け込む非日常的な場所として、サードプレイス的な存在でありたいです。「ちょっと疲れたから落ち着きたいな」と思ったときに、「ここに行けば間違いない」と思ってもらえるようになりたいですね。

山脇:僕はITONAMIの製品が旅を思い出すきっかけになって欲しいなと思います。印象的な旅だったとしても、思い出は少しずつ薄まっていく。それを繋ぎ止めたり、もう1度旅で感じた強い思いを呼び覚ますために僕らの製品があれば良いなと思います。そうしてITONAMIの大切にしていること、伝えたいことが思い返されていくと嬉しいですね。

梯:SWAY magazieで山脇さんやいろいろな方たちと対話をしていて、意志を持って行動する気持ち良さを実感しています。「意志を持つ」ことは、忙しい日々のなかで欠けてしまうこともありますが、意志の宿った場所や人に会って触発されて欲しいなと感じました。

SWAY magazieも同じように読んでもらうことで、興味を持って足を運びたくなったり、気持ちが前向きになって欲しいなと、今回の山脇さんとの対談で改めて感じました。

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大都市の東京都渋谷区松濤に位置するSWAYで過ごす2時間、海を望む岡山県倉敷市児島に位置するDENIM HOSTEL floatで過ごす1泊。場所も違えば、過ごし方や時間も違いますが、訪れる人に対する共通する思いがあることが、山脇さんと梯さんの対話から見えてきました。

自分に向き合い、前向きになれる素敵な場所が日本のいろいろな場所にあると思うと、人生を豊かにする心の支えにもなるように感じました。誌面ではさらにSWAYとDENIM HOSTEL floatがみなさんが過ごす時間をどのように作り出しているかをお伝えしています。

「SWAY」
“Sway between _____s.”
あいまいを味わえる場所

住所:東京都渋谷区松濤1-26-2第33イチオクビル2階
アクセス:渋谷駅 徒歩8分 / 神泉駅 徒歩3分
営業時間:14:00-24:00
電話番号:03-5790-9870

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