眠ることについてのアネクトード

眠る努力をしないと眠れなくなった。
前はあんなに眠れたのに今は努力をしないと眠れない。寝付きも悪いし長く眠れない。どんなに疲れていてもすぐに目が覚めてしまう。少し調べて晩ご飯に炭水化物を摂るようにした。少しだけ改善した。少なくとも夜中に起きてからも二度寝できるようになった。

でも眠りの質そのものが改善されたわけじゃない。
寝る前のカフェインは避けるようにしたし、眠る直前はスマホを見ないようにしている。この春にはNクールだって買った。エアコンもつけている。でもエアコンも弱いと暑くて起きてしまうし、弱いと寒くて起きてしまう。夏に寒くて起きてしまうのはとても馬鹿馬鹿しいと思う。

睡眠導入剤を使ってみたりもした。ドラッグストアで買えるものだ。あまり効かなかった。用法容量の倍を飲んでみても眠れないときがあった。少し不安になった。メンタルクリニックで少し強い薬をもらうべきだろうか。不安な夜のために欲しいかも知れない。
でも薬を飲んだら遠くに行ってしまいそうなので怖いなと思う。

インターネットラジオを聴きながら眠る。誰かが話しているのを聞きながら眠る。でもAMラジオはだめだった。話している内容が気になってしまったり、その気になった内容が厭な思い出を呼び覚ますことがあるからだ。だから聞くならFMラジオにしている。自分の人生にはあまり関係が無いおしゃれな話なら何も思い出さない。音楽も知らないものばかりだ。
ヒーリング音楽はちっとも良くなかった。ヒーリングで癒される環境に育ってこなかったから逆に気になってしまう。波の音も森の音も気になって眠れなくなる。
逆にゲームセンターの音を聞きながら眠ろうとしたこともあった。騒音で育ったなら大丈夫かなと思ったけれど、知っているゲームの音声が小さく聞こえて逆に気になってしまったし厭な事も思い出してしまった。
眠るときに何かを聞くのは本当は良くないのかも知れない。

疲れて、炭水化物を摂って、カフェインも離れて、寝る環境もできるだけ整えて、それでも眠れない。どうしたって眠れない。努力をしないと眠れないのが悲しい。